ボクは動物カメラマン!津田堅之介「撮影日記・裏話」

自然とへヴィ&ハードロック、芋焼酎をこよなく愛す動物写真家。ネパールに住み、ネパールで死に川原で焼かれ、ネパールの土になりたい!

ニホンザル

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福岡のサル騒動

 一昨日山の中を散策していると、RKB毎日放送のお天気お兄さん龍山康朗アナウンサーから突然の電話

 明朝のラジオで今福岡市内に出没しているニホンザルについて、サルとの付き合いの長い僕に電話インタヴューをさせて欲しいとのことでした

ただその時間は専門学校の講義のためバスに揺られている頃なので、6時半に電話インタヴューを収録して7時20分頃に放送しましょうと言うことになりました
 
そこで帰宅後は、事前に送ってもらった質問に対する返事の原稿を作り、昨日は6時に起きて準備して、6時半から今福岡で巻き起こっているサル騒動について、原因と対策についてお話しさせてもらいました。

今回のサル騒動に関しての報道は、サルは元来危険な動物であるという前提に立った解説ばかりでしたので、サルのためにもそして人が被害を受けることを避けるためにも話しさせてもらうことが出来良かったと思います

ではRKBが受信出来ない地域の方、聴き逃した方のために内容をお知らせします

 Q1. なぜ今、福岡市内で目撃が相次いでいるんでしょうか?

 福岡県内では、脊振や香春町そして北九州近辺にサルの群れは生息していますので、それらの群を離れた単独オスが、福岡県内ならどこにでも出没するのはごく当たり前のことだと思います

Q2. 例年よりも、より都心に近づいていませんか?

 たまたま見つかって報道されたからじゃないのでしょうか。数年前も南天神の交番そばに現れたいうサルの目撃情報はありましたし。東京の渋谷駅にもサルが出たことがありましたね。マスコミが報道すると大騒ぎになりますが、ちらっと見かけたが証拠が無いので黙ってるなんてことはたくさんあるんじゃないでしょうか。福岡県防災メールでは、僕の住む久留米でサル出没っ!て情報時々流れますし

Q3. 山が住みにくくなっているんでしょうか?

 ニュース映像を見る限りでは、出没しているのは若い単独のオスですし、雌や子ザルが含まれる群が集団で下りてきているという話は聞かないので、群を離れた若いオスザルが遊びに来てるだけだと思います。

Q4. 野生ザルが山を下りてくるのは全国的な傾向ですか?

 本来ニホンザルのオスは5〜6歳になると、友達んちやコンビニに夜集まったり、改造バイクでつるんで走り回る反抗期の人間の男の子と同じように、大人たちからやかましく怒られ疎まれて居心地が悪くなり、群の周辺へ若オス同士で固まるようになり、やがて単独やオスだけの小グループで完全に群を離れ放浪の旅に出るのです。結果的に群の中で近親交配を避けたり、遺伝子を遠くにばらまくことになるわけですね

 以前高崎山の職員さんが、久留米にサルが出たってニュース見たら、高崎山を失踪した見覚えのあるオスだったって聞いたことがありますし、長崎県内では群での生息が確認されていないのですが、平戸大橋をサルが渡ってたってことも時々あるそうなので、どこででもありうることですよ。東京の渋谷駅にだってサルが出没するのですから

Q5. もしサルを見つけた場合の対処法は?
 オスザルは、好奇心で街に出て来てるだけです。街中には餌はありませんし、彼らは落ち着ける気に入った群を見付けるため放浪の旅をしているだけなので、そのうちに山へ帰り他の群を探し始めます。だから、見て見ぬふりをしてやってください。

 餌を与えることは、農作物や人の食べ物が美味しいと教え(サルの好物は?と聞くと、ほとんどの人がバナナと答えますが、日本の山にはバナナは生えていないので、人が美味しいから食べてごらんと教えなきゃ、サルはバナナなんて食べ物だと分からず見向きもしません)いつかせることになりますし、人に馴れて怖がらなくなるとサルは気に入らないことがあると人を攻撃するようになります。

 大分の高崎山では以前、お客さんに餌を与えることを許可し餌を売る売店もあったそうですが、その頃はお客さんがサルに咬まれる事故が続発していたそうです。一般観光客の餌やりが禁止された今は、事故はほとんど起こっていないそうです

 本来純粋に野生のサルは人を恐れ逃げて行くもので、サルが人を見ると見境なしに襲うってのはマスコミの皆さんが作り上げた偽りの姿です。本当に野生のサルは人を怖がってますし、トラブルを避けるため足音も立てずにそっと群が去って行くんですよ。僕は、実際に野外で何度もそういう経験をしています

 だからサルを見ても110番しないことです。110番が通報が入るとお巡りさんには出動義務があるので、サルを捕まえなきゃと大騒動になりますが、サルを捕獲するにはサルの生態や捕獲の知識を持ったプロフェッショナルでなければ不可能ですので、ただサルを脅すだけの行為であり危険です

 それにサルたちに人間は自分たちを見ると襲ってくると言う恐怖心を植えつけると、サルは人間を凶暴な猛獣だと思い込み、攻撃は最大の防御であるという言葉通りに、人を見ると積極的に攻撃を仕掛けるようになります

 ただ、追いかけまわした人間のとばっちりで襲われた方は本当に気の毒ですし、人と見れば危害を加えるようになったサルは、野生の猿には見られない異常な個体ですので駆除するのも仕方ないと思いますが、たまたま街に出てきたサルを猛獣化して殺されざるを得ない所まで追い込むのは実は人間なのですね

興奮状態に陥っているサルに出っくわしてしまった場合ですが、彼等は特に自分を見て怖がるか女性や子供たちを見ると攻撃しますので、いなくなるまで彼等にとっては怖い存在である成人男性の側に行って守ってもらうことですね

そして時間の関係で話せなかったことを、ここに書いておきます

 久留米市役所のサルやイノシシなど有害獣(この呼び方も、人間サイドからの勝手なネーミングですが)の担当者さんは、久留米にはサルが12〜13頭確認されている。でも悪ささえしなきゃ、サルはいても良いと思う。むしろ久留米周辺はサルが棲めるくらい自然豊かな素晴らしい環境なのだと思いたいとおっしゃってました。それくらい大らかな、サルや野生動物と共存しようって気持ちを持ってほしいと思う。そういう自然教育と、野生動物の生態を学んで一緒に平和に棲み分けようって自然教育が、小学生くらいの頃から必要なのではないかと思います

という話をさせてもらいました。

写真は、久留米の人家の屋根の上に出没したヒトリザルです

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 昨夜9時に帰宅。今回も暑かったり寒かったり、風が吹くかと思えば無風になったりで、疲れ果てました

帰宅後、一昨日放送のあったRKB毎日放送の「今日感テレビ・今日感ニュース」のビデオを見ました。ボクが泊まっていた山口の旅館では、RKB見られなかったので(場所によっては映るそうですが)

見た友達からは続々と「すごくよかったよ〜」と連絡が来てました。高崎山のサルの生態が分かりやすく、ボクのサルに対する気持ちがとてもよく伝わる、良いコーナーに仕上げてもらってました

近々、高崎山の地元大分県でも放送されるそうです

ただ、二ヶ所だけキャプション(説明文)のミスがあったので、次回の放送では訂正してもらうよう連絡しましたが、ここでも訂正しておきます

一ヶ所はどうでも良いことなのですが、ボクの年齢。10月の誕生日までは46歳です

もう一つ、オスザルが近づきすぎた赤ん坊を捕まえて、噛み付いて投げ飛ばす写真が紹介されていました。これは、よその群に近づきすぎてという説明でしたが、同じ群の中での出来事です。まかれた麦を食べているときに、他の個体が上位のオスに近づくことは許されません。要領の良い奴は後ろに隠れて、こそこそ食べていますが、見つかると手ではたかれて追い払われます

ところが赤ん坊はまだ、そういう群のルールを知りません。そこで、大人や先輩達に痛い目に遭わされて、サル社会の常識を身に着けていくわけです

中にはC群1位のゾロみたいに、コザルが膝に乗ってきても許してやる優しいオスもいますが、気性の荒い2位のベンツなどは、赤ん坊を石垣の下まで投げ落としたことがあったそうです。身軽な赤ん坊は、それでもケガしなかったそうですが

余談ですが、あるお客さんがこともあろうに、柵の上に立っているゾロのタマタマを、後から手で持ち上げたことがあったそうです。職員の方は、ヤバイ!!と冷や汗をかいたそうですが、ゾロは怒ったものの大事には至らなかったそうです。しかし、同じことをもしベンツにやったとしたら、そのお客さんはただではすまなかったでしょうね

想像しただけでゾ〜っとします。みなさんは絶対にやっちゃ駄目ですよ(笑)

コーナーで紹介された写真一部をご覧あれ

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先週は、−3℃の猛吹雪の中で凍えてきましたが、今週は一転してのポカポカ陽気!

毎朝、車のフロントガラスは全然凍りついてないし、日中の気温は15〜16度まで上がり、暑くてへたばってしまいました

今回は標高500mの、山の中の急斜面に作ったブラインドテントの中で、クマタカの行動を観察してきました

ブラインドとは、文字通り動物や鳥を怖がらせないように、中に隠れて観察するための簡易隠れ家です。特に同じ場所にすえつけて、動物がその存在に慣れると、全く自然な行動をしかも近くから撮影することが出来るのです

そして明日は、高崎山へサルに会いに行ってきます

今回は、福岡のRKB毎日放送の撮影クルーと一緒です。12月に、今日感テレビというニュース番組で、五島列島野崎島のシカ取材の様子を紹介してもらいましたが、今回はその第二弾としてボクのサルの撮影の様子を密着取材されるのです

ボクは幼稚園の頃、家族旅行で初めて行って以来、サルが大好きとなってしまいました。一昨年は、高崎山、イモ洗い等の文化的行動でで有名な宮崎県幸島、温泉に入る長野県地獄谷のスノーモンキー、そして世界最北の青森県下北半島の奇跡のサルを取材に回り、偕成社から自然の観察事典「ニホンザル」を出版しました

その中でも特にお気に入りの高崎山には、もう9年前から通いつめています。今まではほぼ毎月、サル達に会いに行っていたのですが、 今回は10月以来久々の高崎山です

しばらく会ってなかった、サヤカとゲンキ親子、ボクに毛づくろいしてくれたジュリア、そしてC群のNo1の地位にありながら子ザルに優しくて大人気のゾロ(ボクの写真集の表紙、偉そうに岩にひじついてるのがこのゾロです)、高崎山のスーパースターベンツとの久々の再会楽しみです

ただ一つ気になるのは、暖冬の影響でサル達の恋の炎がいまいち燃え上がっていないらしいのです。実はサルの発情ホルモンは、冷え込むと分泌が盛んになるらしいのです

暖冬で思い出しましたが、一昨日22時の某民放局(RKBじゃないですよ。じゃあなきゃ15年以上も付き合ってないですよ・笑)のニュース番組で、歩き回ってるヒキガエルを「暖冬による異常現象!」と放送しているのを見てビックリ!!してしまいました

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、実はヒキガエルとアカガエルの仲間は、元々この時期に、冬眠を一時中断して産卵するのです。多分今夜(8日)は、あちこちの池で、カエル合戦が繰り広げられていると思います

またいつでしたか、大陸から毎年越冬に来ているミヤマガラスの群を、おどろおどろしい音楽とともに、カラスの異常発生ってニュースで紹介してましたしね

テレビに関しては最近何かと話題になっていますが、テレビで言ってたんだから本当なんだと、一般の方々や子供達は信じてしまいますよね。放送前に、相談するブレインみたいな人って、放送局にはいないのでしょうか?

テレビに関してはまた今度、僕が経験してきた驚きの真実を、じっくりと書きたいと思います。

明日からは、とにかく久々の高崎山満喫してこようと思います。夜は、高崎山取材の時のボクのスタイル、久々の寝袋に包まっての車中泊。満点の星を眺めながらの、芋焼酎のお湯割り!あ〜最高だあ

明日はまず我が家で、取材の打ち合わせ。そして、サルの写真を見てもらいながらの、インタヴューの収録、そして出発です

では、行ってきま〜す
放映日が決まったら、またお知らせします

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 9日は、我が家の安里紗姫の9回目の誕生日、そしてNHKプレミアム10「ヘラクレスオオカブト」とめまぐるしく終わりました。10日11日と、もう8年はまり込んでいる、大分の高崎山へ行ってきます

 今回は、もう二ヶ月ほど会っていない、さやかとげんきの親子との久々の再会が楽しみです。さやかは、最近テレビでもちょくちょく取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、母親のお腹の中でへその緒が腕に絡みついていたらしく、生まれつき両手が不自由なメスのサルです

昨年初めて出産をしボクも慌てて駆けつけたのですが、残念ながら翌日さやかの胸には赤ちゃんはいなかったのです。本来いるはずの赤ん坊が吸うはずだった乳首から、お乳が染み出て地面に滴り落ちる様が非常に可愛そうでした。ところが、今年は出産育児に成功し、げんきと名づけられたオスの赤ん坊が順調に育っています

8年前からさやかを見てきた僕にとっては、出産育児に成功したとたんに、今まで見向きもしなかったマスコミや、「あはは〜、何あのサル〜変な歩き方あ」と笑っていたお客さんたちから、追い掛け回されるようになった「さやかブーム」を見るのはちょっと複雑な心境ですが、ブームというものはすぐに去るでしょうし、僕はいつもと変わらずにさやか親子を見守っていきたいなあと思ってます

明日(もう今日か)は、久々に星を眺めながら、車の中で寝ます

帰ってきたら、高崎山、そしてその前に出掛けた、島根の熊そして五島列島福江島の「ハチクマの渡り」をご報告しますね

そうそう、13日は福岡の愛宕学校へゲストティーチャーで行くんです。内容は、いつもの「自然があるから僕らは生きていけるんだよ」ですが、今回は、子供達にエクアドルのヘラクレスの話もしてあげるつもりです

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1月から、ボクの住む福岡県久留米に、野生のニホンザルが出没し騒ぎになっています。
そして、2月8日には遂に恐れていた事故が起こりました。
外にいるサルを覗いた中学生に、サルが窓越しに飛びついてガラスが割れ、5針縫う怪我を負わせてしまったのです。
早速、有害動物駆除の許可が出て、サルは捕獲されることになりました。
人に危害を加えたのですから、やむを得ないかもしれないのですが、
社会一般にサルのことがもっと知られていれば、防ぐことが出来た事故なだけにとても残念です
そして、ニホンザルの習性からして、彼等はまた必ずどこからか現れます。
このままではきっと、また同じような事故が起こるでしょう。
そこで、意外と知られていないサルの真実の姿、そして彼らと平和に共存するには、
どうしたら良いかについて皆さんと一緒に考えたいと思います。

 サルはどこから、そしてなぜ久留米に来たのか
福岡県内で、サルの群が生息しているのは、佐賀と福岡の県境、背振山周辺と香春町だけです。
彼らは、遊動域と呼ばれる決まった範囲を、餌を探して周回移動しながら生活しています。
そのサルがなぜ、離れた久留米に現れたのでしょう。
実はオスザル達は、ある宿命を背負って生まれてきます。
原則的には、全てのオスがある年齢になると群を離れ旅に出るのです。
彼等は、単独で気ままな一人旅をしたり、オス同士で小グループを作ったりしますが、
やがて気に入った群を見つけると入り込んで定着します。
理由はまだはっきりしませんが、結果的に、近親交配が避けられることになります。

つまり久留米に現れたのは、そういう若いオスザルだと思われます。
ちなみに高崎山から失踪したオスが、久留米に出現したこともあり、
これは、高崎山のサルの最長移動記録となっています。
ただ、最近はごくまれに、子連れのメスの単独出現例も報告されています。
サルとのトラブルを防ぐにはどうすれば良いのでしょう

 1,近づかないこと
本来、野生動物は人を怖がっているため、人間と一定の距離を置いて棲み分けています。
人が近づけば、無用な争いを避けるため離れて行きます。
危険なのは、お互いに気が付かず急に出くわした時です。
思わぬ遭遇に、サルは人に対する恐怖心で、身を守ろうと飛び掛ってきます。
特に、追いつめられたり不意に見つめられると、彼等はかなり攻撃的になります。
ですから捕獲するため取り囲むと、サルをパニック状態に陥らせることになり非常に危険です。
習性を熟知したプロの捕獲者以外が、近づくのは絶対に避けたほうが良いと思います。

そして彼等は基本的に入れる群を探していますので、長いこと町にとどまることはなく、
そのうちどこかに行ってしまいます。
差し迫った危険が無ければ、それまで待ってやることも必要です

 2,餌をやらないこと
テレビで、観光客が車を停めサルに餌を与えているシーンをよく見かけますね。
しかし、餌付けをするということは、実は非常に危険性なことなのです。
 
 ここでまず、野猿公園についてお話したいのですが
大分に高崎山自然動物園がありますね。
ここでは30分に一回まかれる麦を目当てに、一日中サルが寄せ場に出ています。
ボクはしょっちゅうここへ通い、もう8年間もサルの撮影をさせてもらっています。
ここのサルが最初に餌付けされた目的は、一日中サルが見られるようにして観光客を呼ぶことと、
近所の農作物を荒らさないようにするためだったそうです
ところが、当時の市長さんが私財を投じてリンゴを買って置いたらしいのですが、
サル達は見向きもしなかったそうです。
なぜだと思いますか?答えは簡単!
そう!大分の山にはリンゴはなっていませんね。サル達は、リンゴが食べ物だと分からなかったのです。
というわけで、最初の餌付けは見事に失敗してしまいました。

 次に与えられたのは、どこの畑でも作っていて、サルにはお馴染みのサツマイモです。
ところが、このサツマイモにもサル達はなかなか近づかなかったのです。
なぜでしょう?サル達は、イモがあるはずがない場所に、なぜイモがあるのだろうと警戒したのです。
うまい話には裏があるなんてことわざがありますが、サルもそう思ったのかもしれませんね
でも、これは彼ら野生動物が危険を避けるために、絶対に必要な本能なのです。
人間には餌をやって可愛がろうと思う人もいるでしょうが、
逆に餌でおびき寄せて、捕まえてやろうと思っている人もいますよね
結局、野生のサル達がまかれたイモを食べ始めるのに、何と3ヶ月かかったそうです。
 そして、現在高崎山には9時頃からC群、13時半頃からB群が出てきて、
一日中サルを観察することが出来ます

「何だよ!餌やるなと言って餌やってるところ紹介してるじゃん」と言われるかもしれませんね
ところが、実は高崎山には様々な教訓が生かされているのです。
確かに、最初はサル達に無計画にやれるだけの量の餌が与えられていたようです。
しかも寄せ場には売店があり、そこで餌を売ってお役さんたちはサルに餌をやることが出来たそうです
その頃の高崎山はまさにサルの楽園、人々も手から餌を食べるサルに大喜びでした
 ところが、ここで問題が持ち上がってきました。
まず、栄養が良くなってサルの個体数は増えていきました。
そして、人に対する警戒心をなくしたサルは、
気に入らないことがあると人を噛むようになってしまったのです

 もうお分かりでしょう。安易な餌付けは
※1、本来は山の餌だけで暮らしていた野生動物に、農作物の味を教えてしまう
※2、人間は怖くないのだということを教えてしまう
という危険性があるのです
結局、高崎山では、餌を寄せ場で売ることと、お客さんがサルに餌を与えることを禁止しました。
また、まく餌の量を計算して、一日中サルを見ることは出来るが、増えすぎないようにコントロールを
始めました。
その後、噛まれる事故は起こっていませんし、サルの数も安定しているようです

 このように、きちんと管理されている場所を除いては、一切餌付けは行うべきではないと思います。
それはもちろん、この自分自身も例外ではないと思っています。
野生動物の撮影というと、毎日決まった場所に出現させるため、餌付けして人馴れさせるのが当然と
思っている方が多いようですが、ボクはそういう手法はとっていません。
あくまでもこちらの存在は気付かせず、せいぜい臭いで誘引する程度でなければいけないと思います

 もう一度言いたいのですが、餌付けすることで
1,動物に都合の良いときだけ餌を与え、飽きたら山へ帰れと言ってもそうはいかなくなる
2,慣れて人を怖がらなくなった動物達は、「なんで餌をくれないんだ」と怒って、
飛び掛ったり噛んだりするようになってしまう
3,さらに味をしめた彼等は、家宅侵入するようになる
4,また栄養が良くなると、当然数は増え、サルの生息数は山で養える許容量を超え、
あぶれた連中は畑や人家へと向かわざるを得なくなる
そして、ついには撃たれる運命となるのです。
つまり、良いことだと思って餌を与える行為が猿害の一因となり、
最終的に彼等の命を奪うことになっていることを忘れないでもらいたいのです。

 野生動物に絶対に餌をやってはいけないというのは、こういうわけです。
さらに、家のまわりにサルが食べそうなものを置いたり、商品価値のない農作物を畑に放置する事は
サルを居つかせることになります。
愛犬の食べ残しも片付けたほうが良いとおもいます
 
 サルの正しい習性を知る
サルは、基本的に成人男性とイヌが苦手です。
もしサルに出くわして恐怖を感じたら、近くにいる大人の男の人か、
イヌを連れている人のそばへ静かに行きましょう。
実は、サルも皆さんの事を怖がっています。
ですからサルを見ても慌てず、冷静に行動することです。

そして事故を防ぐために、正しいサルの習性を知ることが必要ですね。
サルは昔から身近な存在だったはずなのですが、タマネギやラッキョウを与えると、
むいてもむいても皮なので怒り出すとか、誤解されていることが非常に多いようです。
また、ついでにお話しますと、毛づくろいはノミ取りと言われていますが、
毎日ねぐらを変える動物にはノミはいません。
最近分かったのですが、実はその正体はシラミの卵だったそうです

ボクは、過激派的な動物愛護主義者ではありません。
ですからサルが完全に人馴れして被害が続出している場合は、
苦渋の選択としての荒療治も仕方が無いと思います。
しかし、我々人間は、自然の恩恵なくしては生きていくことは出来ません。
昔の人々はそのことを自覚し、自然環境のバランスを壊さないように気をつけて、
賢く野生動物たちと共存していました。
ニホンザルは50万年前から日本に住んでいて、一万年前に大陸から移ってきた我々日本人と
長年苦楽を共にしてきた身近な隣人です。
そして、ほとんどのサルの仲間が熱帯に分布する中、時には零下20度にもなる北国に暮らす彼等は、
欧米では「奇跡のサル」と呼ばれ世界的にも注目されている貴重な存在です。

 人間とサルの理想的な関係を破壊して、現在のような複雑な状況を作り出してしまったのは
我々人間の責任だと思います。
ですから、我々にはそれを以前のような正常な状態に戻す義務があるのではないでしょうか。
もし私たちが本当に、「英知に満ち溢れた万物の霊長」であるのならば、それは可能なことでしょう

 なお撮影に通い始めて8年目の2月15日、高崎山で珍事が発生しました。
もともと人懐っこいことでは知られていたのですが、ジュリアというメスのサルが、
休憩中のボクの肩に乗ってきて、なんと髪の毛をつまんで毛づくろいを始めたのです。
もちろん餌付けなんかしてませんよ。
これには職員の方々もびっくり!
友達は皆「ついにサルから、仲間って思われるようになったか」と大笑いでした。
感想は、かなり強く髪を引っ張るので、痛かったです。
でも肩に乗っただけでも嬉しいのに、毛づくろいまでしてくれるなんて感激でしたね!

ただ一つ気になったのは、ジュリアがボクの髪の毛やオデコから、
時々何かをつまんで食べていたことです。
前夜、急遽高崎山入りし、風呂も入らず車の中に泊まったとはいえ、
シラミは多分いないとは思うのですが

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