1100Seventeenth St.,NW.

「この街では、大切なことは何を知っているかではなく、誰を知っているかである」

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日本より欧米で名前の売れている川瀬巴水は、北斎、広重と並んで「風景画の3H」の一人と言われる。彼は、板木を1020枚使い、30回という摺り回数の作品が多い。近代に残った風景と空気を見事に表現したものが多い。茂木本家美術館は、川瀬巴水の作品を多数所蔵しているが、その内でも、今回の夏の旅情シリーズは、見事な作品が並んでいる。
 
コメント。数字はリストの番号。
3.強風ですっかり傾きながら頑張る岩の島の2本の松と、水の底の地形が分
  かるような独特の波が印象的。
7.大正時代の雰囲気を見事に伝える。電柱や電線もすっかり風景に溶け込ん
  で一体となっているから不思議。
9.「千丈幕と云う絶壁を見せられた瞬間、物に脅かされたやうに半ば夢中
  で・・・己れの及ばぬ筆を顧みる暇さへなかったのであります」。(創作版画
  解説 巴水のことばより)
10.「朝まだ早き沼のほとりに、小舟を浮かべた二人の男が、前夜の網を揚げて
  ゐる有様など、私は古い物語りの本でも見るやうな心持がしました」。(創
  作版画解説 巴水のことばより)
14.手前に背の高い茶色い玉蜀黍が五本。日が陰ったせいか鼠色になった富士
  山がしっかり描かれている。あまり巴水に見られない感じが面白い。
18.初めて見る作品。今回最も気に入った。左手前から少し離れて鑑賞すると
  遠近感が見事に表現され、光と影も素晴らしい傑作と思う。これを観るだ
  けでも十分の価値あり。
21.「(・・・)不調和な西洋館も見えません。此辺は北斎の『隅田川西岸一覧』
  の当時がそヾろに想い浮かばれます」。(述懐)
 
【展示リスト】
東海道風景選集
三保の松原
昭和69
旅みやげ第一集
石積む船
大正9年夏
旅みやげ第一集
若狭久出の港
大正8年夏
 
東京十二題
五月雨ふる山王
大正8年初夏
 
旅みやげ第二集
佐渡賀茂村
大正10817
旅みやげ第二集
佐渡小木の港
大正10819
旅みやげ第二集
金沢下本多町
大正1096
日本風景集東日本編
蔦沼の朝
昭和8
旅みやげ第一集
十和田湖千丈幕
大正8年夏
10
旅みやげ第一集
陸奥の蔦沼
大正8年夏
11
日本風景集東日本編
八戸深久保
昭和86
12
東京二十景
矢口
昭和3
13
旅みやげ第三集
房州太海
大正14
 
14
 
河口湖大石
昭和17
 
15
 
伊豆伊東松月院
昭和8

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