1100Seventeenth St.,NW.

「この街では、大切なことは何を知っているかではなく、誰を知っているかである」

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昨日の夕食は数日遅れの誕生日を祝い息子のおごりで、我孫子の「松風庵」(http://tabelog.com/chiba/A1203/A120304/12018820/)を5時半に予約する。
 
時間通りに店に着くと、店主が、外のベンチで一服しながら待っている。
「あれ、今日はお客いないの?」
「昼間忙しくて、ほとんど品切れです。もちろん、あなたの分はとってありますよ」。
 
重い引き戸を開けると外はまだ明るかったのに、店の中が暗い。「停電かと思ったよ」と、言うと、慌ててひとつずつぶら下がっている古いシンプルな傘の電球のソケットのスイッチをひとつずつ点ける。こんな古めかしいことをやっていたとは気付かなかった。
 
店内には、そう多くない木札のメニューが壁にかかっているが、今日は、その上に白紙が貼ってあったり、説明が付いた紙が貼ってあったり。要するに売り切れということ。
 
「生粉そば」(細かく篩ったそば粉100%で打った細打ち麺)
「生粉そば」(粗挽きのそば粉100%で打った細打ち麺)
「二八そば」(粗挽きのそば粉8割のふつうのそば)
「平打ちそば」(そば粉は二八と同じ)
「田舎そば」(粗挽きそば粉十割の太麺)売り切れ
「極荒そば」(超太麺)売り切れ
「常盤葵」(二八蕎麦だがそば粉は常陸葵。淡い緑が美しい)
 
家内の定番、「とろろ蕎麦」は、売り切れ。
 
帰りの運転手の自分を除いてビールを頼む。お通しは3人分出してくれる。自宅の採れたてのきゃらぶき。香りと独特の苦みがさっぱりした味付けで季節感が生きる。家なら「お変わり」。
 
「六種類を注文した客は、完食したのですか、残さなかったか?」と、尋ねたのがきっかけで不味い食べ物の話が始まる。
 
「本当に不味い店ってあったんですよ。つくばに向かうちょっと奥に入った店。看板はある。入ってみたら雑然としてカウンター席のみで、そのカウンターもすごく高く中が見えない。お婆さんが一人」
「何を注文したんですか」
「なんだったかな、焼そばみたいなもの。出来上がったのを見ると猫飯みたいで、卵ととろみがめちゃめちゃにかかってどうにも様になっていなかったよな」。隣の女将さんも同意。
 
「他にも。猫の毛が入っているのがあったな。自分も猫が好きだけれど、猫を抱きながら料理をしてたんですよ。もう無くなってしまったけれど」
「保健所の検査に引っ掛かったんじゃないかな」
 
これ以上、不味いそばの話はそばが不味くなると思ったのか、店主は話を切り上げて調理場に向かい「粗挽きそばがき」作り。昼間の奮闘が堪えているらしい。
 
「粗挽きそばがき」は、ここ2、3回柔らかすぎたり粗い粉を混ぜすぎたりでやや不満が残っていたが、今日は、蕎麦の香りも粗挽きの程度も柔らかさも粘りも最高。あっという間に平らげる。息子もようやく味が分かりつつあるらしい。
 
いよいよ蕎麦。
「どうしましょうか」
「あるのを下さいよ。極荒と田舎は売り切れらしいけど。完成作はもちろん」
「それでは少しずつ盛りましょう」
 
まず二つのせいろに二種の細麺。
「ひとつは、白っぽい「生粉そば」(細かく篩ったそば粉100%で打った細打ち麺)。これは、十割こだわりの蕎麦屋にある。もう一つが、「生粉そば」(粗挽きのそば粉100%で打った細打ち麺)。これが、今回の新作。
 
つぎが「二八そば」(粗挽きのそば粉8割のふつうのそば)と、「常盤葵」(二八蕎麦だがそば粉は常陸葵。淡い緑が美しい)。
 
次に「平打ちそば」(そば粉は二八と同じ)と二八をもう一枚。自分以外は、「鴨汁」を注文する。鴨肉が小さいのがやや不満らしいが味には満足らしい。家内は、平打ちも大分気に入ったらしい。
 
天ぷら出来るかと尋ねると女将さんはやりますよという返事。何の天ぷらですかと聞くと海老と野菜というのでお願いする。大盛りの天ぷらは,結構大きな海老が何故か二尾、後は3人が食べられるように南瓜、せり、しめじ、とたっぷりの今年最後のタラの芽。かりっと揚がって期待以上の内容に全員大満足。天つゆと塩が出てくるが、自分はつゆ専門。
 
最後に残った平打ちと二八の細麺をもらって〆め、デザートのそば善哉をひとつ頼む。紫蘇の実の味噌漬け?と香ばしく揚げたそばの実が付く。
 
贅沢なそばの宴は終わる。
「粗挽き生粉の細打ちそば」は、相当苦労して来たが、このところ工夫して努力した結果一応出せるものが出来たという。自分ひとりで打つのでこのようにいろいろなものを打って行くことは大変で絞っていかなければならないという本音が出る。
 
自分の好みは、粗挽き、平打ちか細麺である。店主は、「粗挽き」を特徴にやって行きたいという。楽しみである。二八をベースにしてあと一種類を適当に組み合わせて行くことが良いのではないかと思う。
 
生粉そばの風味と二八のこしの特徴を表現できる粗挽き生粉の細打ちそばはまだ先があるように思う。メッシュの細かい蕎麦粉を使えば、切れないそばは出来る。粉屋に粗挽きそばがきを作っている粉だけで細打ちを打ったのは聞いたことがない、お宅だけですよと言われたらしい。「ギネス」級である。粗挽きそばがきで使っているメッシュのそば粉で打つ細打ちそばで一層のこしとのど越しを目指して欲しい。
 
自分の評価では、特に、「新作そば」「平打ち」「細打ち」「粗挽きそばがき」いずれも満足した。「新作そば」は、これで商品として提供できるレベルに達したと思う。天ぷらも気持ちのこもった見事な出来であった。
 
最後に、そばの実を分けてもらい、揚げてみることにする。
 

贅沢なbelatedBirthday Partyであった。

 
昨日のアクセス数が突然222.理由は分からない。
 

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おめでとうございました!

2015/5/2(土) 午前 4:47 [ phmnh288 ]

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> phmnh288さん

ありがとう。

2015/5/3(日) 午後 1:28 [ tsukanof ]


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