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恋歌二首

たくさんの和歌集が残されてきました。
その中で、とても好きな和歌集があります。
京都市左京区北白川追分町の北白河陵がその陵墓だとされている
後宇多院の第一皇子である後二条天皇が残した自撰歌集です。
17歳で即位し、病によって24歳で崩御するまでたった7年の在位でした。

自撰歌集である「後二条院御集」は、亡くなる3年前の1305年、
21歳のときのものですが、この歌集には秀でた恋歌が多いです。


明日は七夕なので、御集から七夕を詠んだものを紹介します。


「袖ふるは ほのかに見えて 織女の かへる八十瀬の 波ぞ明けゆく」

ひこぼしとおりひめの物がたりの世界ですね・・

八十瀬【やそせ】とは、いくつもの瀬にわかれて川が流れゆくさまを表した言葉です。
その瀬をおりひめはひとつひとつ渡って帰っていくのですが、
ひこぼしのとの別れがたさから、いつのまにか瀬の波が明けゆく時間の流れが
歌に詠まれていて、何度も振り返りながら、
それでも帰らなければならないおりひめと、それをいつまでも見送るひこぼしの
離れがたい気持ちがよく表れていると思いませんか?
七夕の夜はいつも曇天のことが多い近年だけど、明日は綺麗な月夜だといいなぁ・・・
そう願って、この歌のことを書いてみました。


御集には、ほかにも思わず唸ってしまうような秀歌が多いです。
天皇としては、決して恵まれた方ではなかったかもしれません・・

繊細なこころと、激しい恋心の入り混じる歌が多いのが
この歌集の特徴のように思います。

この御集になぜそんな色を感じるのかはわかりません。
体言止めで詠われたものが多いので、印象が深くなるからなのかと、
読み返してみて、ふとそう思いますけれど・・。


もう一首だけ
一等好きな歌を御集より紹介します。

「たが袖に かげかよふとも 夜半の月 涙ありとは 人にかたるな」

夜半の月は、【よわのつき】と読みます。
月にだけは、涙を隠すことができなかったけれども、
かたるなと止めているところに、詠み人の凛としたこころが表れていて
とても好きな一首です。

閉じる コメント(2)

月は臨めたのでしょうか。。。
短歌は詰まる想いが溢れていますね。
夜半の月の音は、好みです。
いつの世も思う心は似ているのですね。

2009/7/8(水) 午前 0:13 ruru

今夜は月も恥ずかしがりやでした。ほんのすこーしだけぼんやりと
そうしてまた雲の狭間へ・・・

そうですね、いつの世も想うこころはそう変わらないんだなぁと
昔の歌を読むと思います。

2009/7/8(水) 午前 0:28 lilyco

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