ヒナコノヒヨコ

遠い灯を 求めておよぐ 昏い夜。

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我が家のアート1

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ゆうべの晩ごはん。
ポークシチュー、春野菜のチャンプルー、白菜の浅漬け、たらこ。

写真。
唯一、私がお金を出して買った絵画。
井上直久氏の油絵である。

編集者をしてたころ、だから十年ほど前になるか。
いきつけの表参道のギャラリーで、井上さんが個展を開いていた。
「イバラード博物誌」と名づけられたシリーズは、
一目で私をトリコにした。

会場にいらした井上さんと少しお話をした。
高校の美術教師であること、
昔からラピュータをテーマに描き続けていること、
独特の点描画法であること…
人柄にも惹かれ、申し出た。
「一枚、譲ってください」
確か10万円だった。
丁寧に包んで渡してくれた。

帰りぎわ、
なにげなく記帳したゲストブックに「宮崎駿」の名前を見つけてまた吃驚。
井上さん曰く「ラピュータをテーマに描いてるので、
案内を差し上げたら見に来てくださったんですよ」とのこと。
そしてその出会いがのちに
「耳をすませば」のバロンの世界へとつながってゆくのである。

今も大切に飾ってある油絵。
目にするたび、
架空の世界「イバラード」が眼前に広がるのである。

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