徒然わいん

徒然なるままにグラスにむかひて・・・・・・・・・

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この日は、サントリーさんの招待で、サントリー所有のボルドー サンジュリアンのシャトー ラグランジュのセミナーに行ってきました。

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会場は神楽坂 和らく。路地の突き当たりにある、まさに隠れ家的お店。
グーグルマップの案内を信じて行くと、辿り着けない場所です。

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庭に面した部屋に入るとこのようなセッティングがされていました。

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今日のワインは中央の4本。

白は
Bordeaux Les Arums de Lagrange 2015 Chateau Lagrange
赤は
Haut-Medoc Le Haut-Medoc de Lagrange 2013 Chateau Lagrange

Saint-Julien 2013 Chateau Lagrange

Saint-Julien 2011 Chateau Lagrange
の3本。

デカンターに移してあるのはHaut-Medoc。先に送ったワインがお店で冷やしてあったため、温度を上げる目的でデカンタージュしたとのことでした。
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始めにサントリーの輸入ワイン担当のみむらさんから簡単なシャトーの紹介がありました。

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続いて、シャトーラグランジュ 副社長の椎名さんからシャトーの詳細な情報やワインの説明に移りました。

シャトーラグランジュは現在、従業員58名、作付け面積118Ha。
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北緯44度と、網走とほぼ同じ緯度。
大西洋とジロンド河に挟まれた半島状のメドック地区のサンジュリアンにあるため、水の保温効果で温暖な気候。

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サンジュリアン村の、小川に隔てられた2つの丘にある。ジロンド河から数えると2番目と3番目の丘に当たる。ラグランジュは格付け3級だが、1級シャトーはジドンロ河に面した1番目の丘にある。

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1631年の古文書にも記載がある歴史あるシャトーだったが、センドーヤ一族がオーナーの時代に、十分な投資がされず、品質と名声が低下。280haあった敷地も切り売りで156haまで減少。
作付け面積も56haに減少していた。
シャトーの塔も火災で廃墟同然の状態であった。
この状態でサントリーが名乗りを上げて、購入した。

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ラグランジュの経営方針は故鈴田氏が副社長だった「再生」ステージと椎名氏に副社長が交代した「創造」ステージに分けられる。

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ラグランジュは異なるテロワールに恵まれ、土壌や微気候によって100以上の区画に分けられている。大きな石がゴロゴロしている畑から、低地の石がない粘土質土壌の畑まである(ここには白品種を植えている)。

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これは、2008年10月22日のカベルネ ソーヴィニョンの畑。収穫の直前。

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こちらは2007年10月下旬の畑、ようやくタンニンの質が完熟に届いた。

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粒レベルで葡萄を選別する光学式選果機を導入。

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リスクをとって、葡萄の完熟を待って、ピンポイントで収穫し、葡萄の質を上げた。

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80年代はセンドーヤ家時代に植えられていた葡萄の比率でワインを造っていた。
90年代はプティヴェルドをワインの骨格補助品種として使用。
2006年からは、85-86年に植樹したカベルネソーヴィニョンから20年を経て、ようやく良い果実が獲れるようになり、CS主体のワインを造れるようになった。

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2014年からは区画のさらなる細分化を行なっている。

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これは地下2mの電気伝導度を測定して作成したマップ。水分含量を示している。
その結果、1つの区画の中に水分の多い領域と少ない領域があることが明瞭になったので、区画を更に細分化した。

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電気伝導度だけでは、わからないので、約200ヶ所をボーリングして(人が入れる位の穴)、境目を確認した。

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すると、地下50cm位の場所に不透水層がある場所も見つかった。このような場所は不透水層を砕いて地質改良をする必要がある。

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毛蟹の冷たい茶碗蒸し

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鱧の葛打ち とうもろこしのすり流し添え 柚子 梅肉

この2品に合わせたのは、ラグランジェの白。
Les Arums de Lagrange 2015
色は薄いイエロー
グラスからは、フリント香、白い花、柑橘。
中程度からやや強めの酸、軽い果実の甘みと旨み、軽い苦味、柑橘の香味、しっかりとした味付き。

新樽50%を用いて、樽発酵、8ヶ月Sur Lie。
サン ジュリアンは白のAOCではないので、Bordeaux AOCとなる。
現在は、畑の4%に白品種が植えられているが、引きが多いので、7-8%まで植え替えする予定。
Sauvignon blanc 60%
Sauvignon gris 20% (SBに比べて早く熟す)
Semillon 20%

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鰹の藁焼き サラダ添え 赤玉葱のドレッシングに合わせて

Le Haut-Medoc de Lagrange 2013
やや薄めの濃さの赤紫、エッジまでほぼ同じトーン。
グラスからは、少々のハーブ、甘草、赤黒の果実香、ほのかに納豆を思わせる香り。
柔らかな口当たり、中程度からやや強めの酸、ほのかな甘み、軽いタンニンの収斂味と苦味。
気軽な感じのボルドー。

青いピーマン系の香味が少しあって、サラダの中のパプリカとはよくマッチ。
鰹との相性は合わなくはないが微妙なところ。鰹とはブルゴーニュ赤の方が合うと思う。
ボルドーに合わせるなら、鰹に火を入れた方がいいかも。

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Haut Medocの畑はSaint Laurent村とCussac村にある。
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Saint Laurent村の畑を購入するに至った最大の理由は,樹齢40年のCSが植えられていたから。
Cru Bourgeoisでも現在はOak Chipの使用がOKになっているが、Haut-Medoc de Lagrangeでは用いていない。

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2013年は収穫期に雨が降り、非常に厳しいヴィンテージだった。
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レインコートを着て、雨の中でのHaut-Medocの収穫。
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収穫期に雨が降ると、一部の葡萄は玉割れして、翌日には白カビが発生してしまい、使い物にならなくなってしまう。このようなリスクを取って、収穫を待った。

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アイナメのポワレ 江戸味噌クリームソース

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Chateau Lagrange 左のグラスが2013、右が2011
2013
中程度の濃さの赤紫。
グラスからは、墨、インク、アニス、赤黒の果実。
口にすると、柔らかなアタック、中程度からやや強めの酸、ほのかな果実の甘み。

2011
2013と比べて、色の濃さは明らか。
グラスからの香りは閉じた感じで、鉛筆や粘土、赤と黒の果実香。2013と比べて、緊張感のある香り。
口にすると、しっかりとした果実の旨み、たっぷりとした旨み、中程度の酸、甘草の香味、しっかりとしたタンニンの収斂味、軽いハーブの香味。

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イベリコ豚のソモークソテー 醤油を効かせたシャリアピンソース

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マンゴープリン 小玉西瓜 キウイ

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いくつか質疑応答が。

そのうちの一つは確かラブワインさんが、最近のボルドーは柔らかくて、熟成させなくても早くから美味しく飲めるようだが、ラグランジュのワインは長期熟成にも耐えるのかとの質問。

椎名さんの答えは、熟成しますとのこと。

最後に私もラグランジュのワインは非常にアタックが柔らかだが、ミクロオキシゲネーションをしているのかと聞いてみました。答えは、ミクロオキシゲネーションなんてとんでもない、それは、酸化を進めているだけで、そんなことをしたら長期熟成しなくなってしまうとのこと。どうして、こんなに柔らかなワインが作れるのかと聞くと、それは、抽出の時間や温度を調節して、抽出を軽くしているからだとのことでした。

ボルドーのシャトーの責任者に直接お話しを伺う機会などはありませんので、大変ためになりました。

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お土産にシャトーラグランジュ物語を頂きました。椎名さんのサイン入りです。
実はこちらの本、4年前に買って持っていたので、サインしてもらおうと思って会場にも持って行ったのですが、2冊になってしまいました。

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