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熱学思想の史的展開

年内の論文提出は結局夢に終わってしまった・・・(涙)

書名:熱学思想の史的展開〜熱とエントロピー(全3巻)
著者:山本義隆
出版:ちくま学芸文庫
内容:ニュートン力学のあとを受けた18~19世紀は、熱をめぐる世紀となった。なぜ熱だったのか?本書は、科学者・技術者の実験や論理を丹念に原典から読みとり、思考の核心をえぐり、現代からは見えにくくなった当時の共通認識にまで肉薄する壮大な熱学思想史。
感想:エネルギーとエントロピーの概念から構築された熱力学が既に古典力学の一部として確立している現在、今更、火の元とかフロギストンなどという、滅び去った概念の飛び交う中世熱力学の歴史をひもとくことに何の意味があろうかと思いきや。とんでもない。当時の素朴な議論は、確かに現代の知識を背景に考えればなんとも素朴で陳腐に聞こえるが、実は当時の自然観察結果をもとに様々な仮説をたて、合理的に検証してその可否を継続的に判定し続ける絶え間ない科学的葛藤の連鎖の一過程であることがよくわかる。間違いなく,当時の人々も「熱」と呼ばれる概念を巡って真剣に科学的議論を積み重ねており、その結果として現代熱力学の成果があるということを再認識させられた。恐らく、超ひも理論とか最新宇宙論など、今日最先端科学における各種仮説の対立もまた、かっての中世熱力学をめぐる対立と同様なことがおきているのだと思わせる一冊である。

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