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流星ワゴン

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かなり久しぶりに良い本の紹介を。

_あらすじ_
家庭が崩壊し会社もリストラされた主人公。「御車代」欲しさに故郷の病床の父を見舞う
のにも耐えられなくなり疲れきった主人公は「死んじゃってもいいかなあ、もう」と
思っていた。38歳の秋。
その夜、主人公は5年前交通事故死した親子のワゴン車に拾われる。
死に向かう人を乗せる不思議なワゴン。主人公は時を超えて「たいせつな場所」に運ばれ
その時をやり直す。同い歳の父親とともに。
やり直しは叶えられるのか。願いは届くのか。__

主人公は人生の岐路となった「たいせつな場所」を巡るのですが、運ばれた時には何故そこが
「たいせつな場所」なのかわからない。いつもの日常の何でもない一日なはずなんですね。
でもやり直してみるとそうじゃなかった。その時にはわからなかったこと、見えなかったこと、
気づかなかったことがやり直しの現実ではわかる。そこで出逢った同じ歳の父のおかげに
よるところが大きいのですが。妻の裏切り、息子の苦悩・悲しみ。そして自分がどれだけ間抜けで
愚かな夫であり父であったかに気づきます。最初は何もできない「やり直しの現実」は辛いことで
主人公を苦しめるだけですが、徐々に現実を変えようとし後悔をなくしていきます。

そして共に行動することで、それまで知る由もなかった父の想いや本当の姿も知ります。
主人公が嫌った短気で乱暴で自分が絶対に正しいという性格。でもそれだけじゃない、
弱さもある、どこか優しい父。子どもへの想い。

親の心 子知らず 子の心 親知らず です。まさに。でもどれだけ嫌ってもわかり合えなくても
親はいつも子どものことを思っている。そんな親子の絆を思いました。

やはり読後感が爽やかな物語は良いですね。涙ぐんでしまったのですが
駅のホームで読み終えたので、少し困りました。

きっと泣いてしまうだろう。泣けるはずだ。それがなにより嬉しい__

世にも不思議な中国人

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この本は仕事で中国に赴任した女性が現地で体験したことや関わった中国人のことを
ブログで綴ったのが本になったものです。

さて、中国というと一昔前まではお隣の国ということもあり親しみやすいイメージだった
かもしれませんが、近年、内政干渉や領海侵犯などの摩擦、さらに反日デモなどが大きく報道
され、親しみどころか怒りや嫌悪感を持つ人も多いと思います。僕自身そうです。

そんな思いを抱き、この本を書店でみつけ、「中国人は一体どんな生き物で何を考えているのだろう」
と思い購入しました。

報道や他の書籍では漠然とした中国人像しか知ることができませんが、この本では
作者が触れた生の中国(人)が、日常が日本人の目から描かれていて、とても面白いです。

偉そうな人は怖れられ、言い分が何でもまかり通ったり、無理そうなことでもとりあえず言ってみる
中国人の考え方や、生活習慣や文化、仕事の適当さなど日本人には理解できないことと
作者の奮闘が楽しいです。

これまでは中国には嫌悪感だけでしたが、この本を読んで「やっぱり中国人って変だな」
「理解しかねるな」という思いと同時に妙な親しみが湧いてきました。なんというか、面白い
不思議な魅力があるのでしょう。作者のどうしようもない連中だと思いながらも引き寄せられる
気持ちが少しわかったような気がします。

とにかく面白い本なのですが、何が一番面白いかって
らんさん強過ぎ!

オーデュボンの祈り

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伊坂幸太郎さんのミステリー小説です。ややこしいので、あらすじは省きます^^;

とにもかくにも「スゴイ!」の一言です。張り巡らされた伏線の数々、そしてそれが一つになっていく
気持ち良さがこの上ないですね。本当に見事です。

隔絶された島の奇妙な島民たちもとても魅力的です。日比野は口は悪いものの、ひどく純粋だとも思います。逆のことしか言わない画家や唯一の外との接触者である熊男、人の良い夫婦に鳥が唯一の友達の男などなど。そして、公然と悪人を撃ち抜く桜と未来がわかるカカシ。みんな隠し事や過去の傷や絶望など何かを背負っていて、救いを求めているようです。

時々挿入される、悪意の固まり城山と静香の場面ではひどくハラハラして早く先が知りたくて仕方なかったです。良い形で伊藤と静香が再会してくれるのを願っていたので静香が酷い目に遭わないかと心配で心配で^^;

もう終盤は凄い勢いでページをめくってしまいました。パズルのピースがはまっていく感覚と全てから解き放たれる感じです。半ば興奮気味でした。

あとは、よくそんな残酷な表現が思いつくなと思いました。鼻を鋏で切って××とか…

とにかく、読んで損はないと思います。物凄く面白いです。あっ、あと表紙に小さく書いている
「a player」ってどういう意味かと思ってたんですが、読み終えてから、役割を果たす人ってことなのかなって思いました。

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その日のまえに

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重松清さんの恋愛(?)小説です。「この恋愛小説がすごい!」で5位になってました。嬉しいです^^

自分や大切な人との別れの前後を描いた連作短編小説です。連作というからには繋がりのある話なんだと思って読み始めてみたものの特に繋がりもなく、連続しているのは最後の三話だけか、と思いきや前の話が最後の三話に絶妙に関わってきて、じんわりきます。
純粋な恋愛小説とは違いますね。恋が成就する過程を描いているのではなく確実な死に向かっての話ばかりですし。

ラスト三話は切ない。切なすぎます。夫婦の深い愛、互いを、家族を思う気持ちに涙、涙です。
「ママは幸せにやってるんだなって、意地でも言えよー、おまえ親父なんだからなー」 「いつか―ずっと先のいつか、生まれ変わって、また和美と巡り合いたい。和美はその日まで、僕を待っていてくれるだろうか…。」
告げられる最期の訪れ。「オルゴールの音色の『カノン』は、いままで聴いたどの音楽よりも美しくて、悲しい曲だった。」
何度も突きつけられる別れの苦しみ、彼女がそこにいたという証。断ち切られた日常。「透き通った赤い歯ブラシを、両手で包み込むように握った。その場に膝をついて、体を倒し、肘も床について、歯ブラシに祈りを捧げるような姿勢で、僕は泣いた。」
その日。「涙よ、邪魔をするな。僕は自分の妻を、もっと、ずっと、見つめていたいのだ。」
その日のあとも続く日々。「僕は、和美のことを忘れる。けれど必ず、いつだって、思い出す。そのときには、お帰り、と言ってやる。」

死は突然訪れるものでも、そこで終わるものでもない。悲しみをつれてゆっくりとやってきて、喪失をもたらし悲しみを残し去っていく。そのときに人は何を思い、どうするのか。そんな風なことを思いました。とにかく感動する話ばかりです。ラスト三話以外では「ヒア・カムズ・ザ・サン」や「潮騒」が僕は特に好きです。

ぼくは幼いときから、今でも自分や家族の死を怖れています。必ず訪れるそのときに僕はどうするのか。想像もつきませんし考えたくもないですが、せめて一日でも長く共に生きて、生まれ変わってもこの家族でありたいです。

死神の精度

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伊坂幸太郎さんの連作短編小説です。今月のダ・ヴィンチに載っているブック・オブ・ザ・イヤーの
ミステリー&エンターテインメント部門で1位になってましたね。総合でも14位でした。(ちなみに前に紹介した真夜中の五分前が恋愛小説部門で9位に入っていました♪嬉しかったです^^)

主人公は死神。仕事は担当する人間を調査し、「死」を実行するに相応しいか判断する。具体的には一週間前に人間に接触し、一週間の間に何度か話を聞き、「可」か「見送り」かを決定する。「可」なると対象と死神が出会って8日目に「死」が実行される。しかしほとんどの場合、「可」と判断され、調査は儀式的なものに等しい。

設定がよくできていています。死神はみな音楽を何より愛し、CDショップに入り浸り、いつまでも試聴機で音楽を聴いている。仕事の合間に音楽を聴くのではなく、音楽を聴く合間に仕事をするとも言えるほど。主人公が仕事をするといつも雨が降り、主人公は晴天をみたことがないというのも面白いです。装丁も作品のイメージにピッタリですね。かなり良いです。素敵です。

主人公は死神ゆえ受け答えが微妙にずれていて、時に相手をキョトンとさせたり、真剣に言った言葉がユーモアととられて不愉快になったりします。でも、思うまま、あるがままのことを言った言葉なのに何だか優しくてグッときます。
人間の人生に興味はなく、仕事だからやらなければならないと仕事に徹しているのにやたらと人間と関わってしまう。クールなのに、人間に呆れているのに、どこか人間くさい。そんな不思議な死神を読者は好きになってしまうでしょう。

最後に。以前紹介した「I LOVE YOU」収録の「透明ポーラーベア」でもそうだったんですが、伊坂さんは
最後にガッと、というか全員集合!みたいなラストが好きなんでしょうか?この方法、ちょっとズルイような。だって、読者は絶対嬉しいし感動してしまうじゃないですか!(笑)

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