日記

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全116ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]





電気の灯りの無い時代の秋の夜は月を眺め、愛でて楽しみました。
中でもは7月の「二十六夜待ち」、8月の「十五夜」、9月の「十三夜」
は代表的な月見・月待ちで、毎月、秋の月を楽しみました。
 
「十五夜」
旧暦8月15日の月で旧暦の秋(7月:初秋、8月:仲秋、9月:晩秋)の
真ん中の月を指し「中秋の名月」と呼びます。
空も澄み、最も美しい満月です。
「十三夜」
旧暦9月13日の月で十五夜に次いで美しい月とされました。
十五夜の月見だけでは「片見月(かたみつき)」となり良くないので
翌月の十三夜も月見をするべきとされました。(商売上手?)
今では榎本美佐江さんや島倉千代子さんの懐メロで聴くだけに
なった感がありますが・・・・・・?
イメージ 1




「二十六夜待ち」
 旧暦1月と7月26日の夜、月光の中に阿弥陀、観音、勢至(せいし)
 の三尊の姿が現れるのを海岸で念仏を唱えながら拝み待つという
「月待講(つきまちこう)」の民俗行事でしたが、月の出が夜中の
2時過ぎという遅い時間になることから次第に飲んだり食べたりする
納涼の行事となり、寒い1月は行われなくなりました。
 月の出を拝める芝高輪の海岸が最も人気の名所で水茶屋や飲食の出店、
芸妓などが出て遊興の行事として賑わいましたが、天保の改革の引き締め
で次第に廃れ明治期には行われなくなりました。
 
「江戸名所図会 高輪海辺 七月 二十六夜待」  長谷川雪丹
 高輪の海辺は大賑わいです。
 ちょうど月が出て月光が差し始めた午前2時頃ですが、
誰も拝んでいない・・・?
イメージ 2


























「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」  歌川広重
 二十六夜待ちの様子を最も表しているのがこの絵ではないでしょうか?
 海にはたくさんの舟が浮かび、花火も上がっています。
 陸には寿し屋、イカ焼き屋、そば屋、天ぷら屋、だんご屋、水菓子
 (くだもの)屋などの屋台が並び、お座敷か舟の宴席に出るのでしょうか、
  太鼓・三味線・つづみを抱えたグループにはタコの着ぐるみ姿の男の人
 もいます。
イメージ 3

















イメージ 4

















この絵の中では作者の広重も遊んでいます。
海辺に面した桟敷席の提灯に自分の画号の「弌立斎(いちりゅうさい)」と
自作の家紋「ヒロ」を掲げています。
イメージ 5
















イメージ 6


































「吾妻遊」
喜多川歌麿が挿し絵を描き、狂歌師の奇々羅金鶏(ききらきんけい)が
狂歌の撰者となった絵双紙(墨摺絵本)で浮かれて大騒ぎをしていたのが
分かります。
イメージ 7






















 あな二九の (ああ、憎らしい)
 十八丁の  (2×9=18、鬼も十八 番茶も出花)
 高輪の
 二十六夜に
 うかれめの客  (浮かれ女)







「新撰江戸名所 高輪廿六夜之図」  歌川広重
イメージ 8




























「江戸自慢三十六興 高輪廿六夜」  歌川広重・歌川豊国
イメージ 9










































「東都名所年中行事 七月 高輪廿六夜」  歌川広重


イメージ 10




















































「江戸名所 高輪廿六夜」  歌川広重
 高輪大木戸の石垣の周りにも露店がたくさん出ています。


イメージ 11


























今までの絵を見て気づかれたと思いますが、二十六番目の月である
二十六夜月が描かれていません。
月の右側が欠けた逆三日月の形が二十六夜月です。

イメージ 12






「月待ち」とは初日の出と同じように出てくる瞬間を愛でるのであって
上ってしまった月にはさほどの価値がないのです。
十五夜や十三夜の「月見」と「月待ち」の違うところです。
それどころか、二十六夜と書きながら満月や下弦の月を描いている
絵もあります。
旧暦である太陰太陽暦は月の運行を基本とした暦ですから日付と
月の形は同期しており江戸の人が間違う筈はないのですが・・・・・?
 
「十二ケ月之内 文月 二十六夜待」  歌川三代豊国
 満月が出ています。
 月よりも飲み食いする方が楽しい・・・・・?
イメージ 13






















 「東都歳時記 湯島 二十六夜待之図」  長谷川雪丹
 浅草方向に出ているのは下弦の月ですね・・・・・・?
イメージ 14


























イメージ 15





























二十六夜待ちは廃れてしまいましたが、もともとは宗教行事・民俗行事で
あったものが本来の意味が薄れ、ただ飲み食いして騒ぐだけの行事になって
いるものが現代にもたくさんありますね・・・・・・
 
おわり
文月(7月)の項は終わりです。



この記事に

開く コメント(4)[NEW]




先月6月22日に一輪咲いた月下美人が、ひと月も経たないうちに
5輪の花を咲かせました。
 
7月04日
18:56  つぼみが5つあると聞いて撮りました。
        近いうちに咲きそうです。
イメージ 1








































イメージ 2




























イメージ 3



























7月06日
 19:32  右端の一つだけ(5番目のつぼみ)今夜中に咲きそうです。
イメージ 4
























イメージ 5





























 20:35  強い香りを放って咲きました。
イメージ 6












































イメージ 7














































イメージ 8





























 23:15  満開です。
イメージ 9










































イメージ 10















































イメージ 11
















































 0:01   満開のまま翌日になりました。
イメージ 12








































イメージ 13

















































7月07日
 9:15  残りの4つが今日咲きそうです。
イメージ 14
















































 20:02  咲き始めました
イメージ 15









































イメージ 16





























 22:02  満開です!
イメージ 17




























イメージ 18




























イメージ 19









































イメージ 20











































イメージ 21




























先月咲いた1輪に比べ花が小さかったです。
おわり





この記事に

開く コメント(4)




盂蘭盆会(うらぼんえ)は旧暦7月15日を中心に行われる先祖供養の
仏事でお盆と呼ばれています。
先祖の霊が一年に一度家に帰って来ると言われており、13日には「迎え火」
を焚いて霊を迎え、16日には「送り火」を焚いて見送ります。
 
「東都歳時記 盆市」  長谷川雪丹
 お盆を迎えるための品々を売る市で「草市」とも呼ばれました。
イメージ 1
























「東都歳時記 盆中往来の図」  長谷川雪丹
 お盆を迎えた町の様子です。
イメージ 2
























「守貞謾稿 盂蘭盆会」  喜多川守貞
 仏壇には祭らないで図のような棚(盆棚)を造って仏壇から
 位牌を取り出して祭ると書いてあります。
イメージ 3






































イメージ 4


















































仏事は浮世絵の題材にならないのかほとんど見られず、歳時記などの
説明やスケッチで様子を知ることができます。
イメージ 5























イメージ 6

























浮世絵が対象にしているのが華やかな盆踊りです。
「源氏十二ケ月之内 孟秋」  歌川豊国
イメージ 7




















「五節句ノ内 文月」  歌川国貞
イメージ 8




















「古代踊尽 盆のおどり」  団扇絵  歌川広重
イメージ 9

































「盆踊り」 掛け軸画  森高雅
イメージ 10












































































「盆踊り」  長谷川貞信
イメージ 11

























家に帰ってきた先祖の霊を慰めるための盆踊りも次第に華美になり、
夜通し踊るようになって風紀も乱れてきたことから幕府が禁止令を
出すほどになり江戸期にはあまり見られなくなりました。
(明治になって地方に残っていた盆踊りから復活してきました)
イメージ 12


























お盆の行事といえば吉原の「玉菊灯籠」があります。
吉原角町(すみちょう)の中万字屋(なかまんじや)抱えの遊女・玉菊は
茶の湯、生け花、俳諧、琴曲など諸芸に優れ器量も良く情も深く皆んな
から愛されていましたがお酒の飲みすぎで若くして亡くなりました。
新盆を迎えた時、吉原の茶屋が軒ごとに灯籠を掲げて玉菊の霊を弔った
のが始まりです。
3月の「夜桜」、8月の「俄(にわか)」と並んで「吉原の三大行事」
と呼ばれました。
 
「東都歳時記 吉原灯籠」  長谷川雪丹
イメージ 13
























「吉原風俗絵本 青楼絵抄年中行事 灯籠の図」 喜多川歌麿・十返舎一九
イメージ 14


























「絵本四季花 下 盆灯籠と植木売」  喜多川歌麿
イメージ 15



























「秋 四季の内 灯籠玉菊の見立」  三代歌川豊国
イメージ 16




























「中万字屋玉菊」  歌川豊国
イメージ 17








































「青山百人町星灯籠」
青山百人町では7月、家々で盆灯籠を高い棹の先に付けて飾りました。
ちょうど七夕の笹も物干し台に結び着けられ高く飾っていましたから
これらと高さを競いました。
百人町の盆灯籠は遠くから見るとたくさんの星が出ているように
見えたことから「百人町の星灯籠」または「星提灯」と呼ばれ、
この期間の名所にもなりました。
「諸国名所百景 東都青山百人町 星灯籠」  歌川広重
イメージ 18










































「京都五山送り火」の起源については定かではないが、江戸前期には
盂蘭盆会の行事として現れています。
「都名所之内 如意岳大文字」  長谷川貞信
イメージ 19




























おわり


この記事に

開く コメント(9)




奈良時代に中国から牽牛(彦星)・織女(織姫)の伝説と技巧・芸能の
上達を乞う祭:乞功奠(きっこうでん)が伝わり日本の棚機津女
(たなばたつめ)と結びついた儀式・お祭りで、当初は宮中行事として
行われていましたが江戸時代には五節句として幕府の公式行事となり
次第に一般にも広まりました。(7月7日:七夕)
 
「月百姿 銀河月」  月岡芳年
イメージ 1












































「牽牛と織女・七夕祭」  奥村政信
イメージ 2









































上の絵には七夕に関わるものが網羅されているので説明します。
・天上では天の川を挟んで織女と牽牛が会っています。
・左の鳥はカササギで羽を並べて天の川を渡れるようにしました。
・地上では五色の願いの糸で結んだ笹を立て、短冊に願い事を書いて
 吊るします。笹に着物が掛かっているのは機織りの上達を願っています。
・芸事の上達も願って太鼓、琵琶、笙、琴などの楽器があります。
・台の上には歌や文字の上達を願い書く梶の葉もあります。
 (サトイモの葉に溜まった露で墨を磨り梶の葉に書きます。)
・機織りの上達を願って糸巻きに巻かれた糸も置かれています。
・台の真ん中の供え物は素麵です。
 もともとは索餅(さくべい)と呼ばれる菓子を七夕の日に食べると瘧
(おこり:熱病)に罹らないという中国の伝承がもとですが、索餅が
 索麺(さくめん)になり素麺(そうめん)になりました。
 江戸時代、商家では七夕に得意先へ素麵を届けました。
 (お中元に素麺を贈る習わしは現在も続いていますね。)
 
「索餅」・・・・このようなものだったそうです。
イメージ 3


















「千代田之大奥 七夕」  楊州周延
イメージ 4





















「子宝五節遊 七夕」  鳥居清長
 子供たちは硯を洗い字の上達を願いました。
イメージ 5

















































「五節句浮世鏡」  喜多川歌麿
イメージ 6












































「稚遊五節句之内 七夕」  歌川国芳
イメージ 7









































「東風俗五節句合」  栄松斎長喜
イメージ 8






























「東都歳時記 七夕」  長谷川雪丹
 物干し台に結び付けた笹竹が空を覆っていたそうです。
イメージ 9



























「江戸名所百景 市中繁栄七夕祭」  歌川広重
 広重の住んでいた大鋸町(おおがちょう)からの眺めです。
 下部の蔵は南伝馬町にあった通称・四方蔵(よつぐら)で
 大店の蔵が4棟集まった観光名所でもありました。
 安政2年(1855)10月2日夜10時頃起こった安政の
大地震で江戸は壊滅状態となりました。 南伝馬町辺りは地盤が
固く家屋の倒壊は少なかったのですが火災により四方蔵は焼失しました。
 2年後に四方蔵が見事に復興したのを祝って「市中繁栄」とタイトルを
付けました。 商売繁盛を願って真ん中左の笹にはソロバンや大福帳も
吊るされています。
イメージ 10








































「江戸砂子 年中行事 七夕之図」  揚州周延
イメージ 11























おわり






この記事に

開く コメント(7)





2017.06.22
今年も月下美人が咲きました!
1輪だけです。
 
19:21〜19:24  開いてきました。
イメージ 1












































イメージ 2




























イメージ 3




























イメージ 4




























イメージ 5





























22:31〜22:35  完全に開きました。
イメージ 6











































イメージ 7
















































イメージ 8










































イメージ 9





























イメージ 10
















































イメージ 11















































イメージ 12































2016.06.13
昨年は2輪が並んで咲きました。
イメージ 13












































イメージ 14






























2017.05.23
1か月前には隣に並べてある孔雀サボテンも咲きました。
09:40〜09:42
イメージ 15














































イメージ 16




























イメージ 17




























イメージ 18




























イメージ 19




























イメージ 20







































おわり




この記事に

開く コメント(8)

全116ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


みんなの更新記事