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つばき日記
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少し前、名古屋駅周辺では、あちらも、こちらも工事中であった。
 
向こうにはセブン、メルサ、名鉄デパートが、みえる。
 
むかって、右側は、工事中、左側は、つぼ八か・・・。
 
 
そんなある日、赤い変わったヘルメットをかぶり、全身黒で、手袋は赤と言う男
 
が、スポーツ自転車でびゅーんと、やってきた。
 
 
その時のそれぞれの人間の一瞬の心の動きが、とらえられたら・・・
 
なつかしい、工事中の風景のなかで・・・。
 
 
(これも油にする予定。現在構図だけ、らくがき風に)
 
 
 
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灰色の襟なしのシャツにジーパン、そして、髪は
 
ベリーショート、30代後半、身長165センチ位か
 
 
割と、美人?いや男か?
 
そう思っているうちに、物凄いスピードで歩いて私を追い抜かして行った。
 
その顔はニヤッと笑っていた。 薄気味の悪い奴だ。そうだ、間違いない、
 
1ヶ月ほど前、お墓で後ろから声をかけてきた女だ!!           
 
        
 
『私、男運が、ないのよね。』                         
 
『え?』                                      
 
 
『私はお墓に入れないのよ。』                         
 
 
 
『え??』                                    
 
『私が好きになる人、好きになる人、結局結婚できないの。』      
 
『・・・・・・』                                   
 
『だから、私は永遠に一人なの。』                     
 
『・・・・・』                                    
  
『男は、みんな、私から逃げていくのよ。』                 
 
女は言いたいことだけ言って、走っていった。             
 
  あの時の女だ。      せめて、髪型を変えて、灰色の服をピンクとか、
 
襟ありにすれば、運もかわるかもしれないが・・・・・            
 
 
なぜ、私に話しかけてきたんだろう・・・・・
 
 
  直子はなぜか、背筋が寒くなった。   オシャレでもない、自分自身の足元を見ながら。                                
                    
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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男は薄暗い中を寝そべって、手探りでタバコを灰皿の上に置いた。

寝タバコが、やめられない。 咳も少しも、とまらない。


隣の部屋には娘が寝ている。ひとり娘だが、とうに婚期は、すぎている。


雨戸が半分だけ閉めてあるが、キンモクセイの香りは、この男の部屋にもはいってくる。


男は定年まで、木工所で勤め上げたが、今は、縦のものを横に動かすのも、おっくうなのである。

娘は昼から寝ていて、週に3回透析を受けている。若い頃のシンナー遊びと男遍歴の為と噂されているが・・

妻も母も男が退職し家にいるようになると次々に、他界し、病弱な娘だけが残った。


この男、中学までは、校内1位の成績で生徒会長までやった活動的な男だったが、どこでどうなったのか

今では心にも半分雨戸を閉ざしているようだ。



キンモクセイの花がこの男とは無関係に光まばゆく咲いていた。知多半島の先端のこの男のすぐそばで。

(画像はデジカメで撮ったもの。)

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女 『道の途中で気味の悪い人に逢ったわ。』

男 『どんなやつ?』

女 『髪が長くて、ごく短いショートパンツをはいて、サングラスをかけているの。』

男 『そんなやつ、いっぱい、いるじゃないか。』

女 『それが、どうも、男らしいのよ。』

男 『そりゃ、そうだろうさ。』

女 『みたの?』

男 『安アパートに住んでいるけど、変なやつじゃない!』

女 『つけたの?』

男 『・・・』

女 『一寸気味の悪い人なのよ。』

男 『胸をはって、あそこまで堂々としているから、話せば知的な奴さ。』

女 『知的ですって?』

男 『たぶん、漫画家だろう。』



町の再開発で、そのアパートも今はこわされ、麗人街?も、消えた。あの、変な奴と、共に・・。

(画像は、関係ありません。漫画が、描けるといいのですが・・)

『おれ、就職、決めたよ。』

『進学しないのか?』

『うん、残された短い日数の中、冷静に考えたらオレには勉強は向いてない。あまり、やる気もないし・・・』

『で?』

『特別養護老人ホームに就職することにしたよ。』

『ジミだな』

『オレは老人の無表情な顔を頭に浮かべてきめたんだよ。』

『おまえが、その表情を変えれるか?』

『オレは就職しながら、調理師の免許をとるんだ。うまい料理を作って、老人を心の底から笑わせる。』

『マジか?調理だって勉強は、いるんだぜ。』

『でも、感性の世界がほとんどだ。オレでもできそうなんだ。』

高校生はだぶだぶのズボンを腰の低目にはき、鋭い目をして、にやりと笑った。

満足そうだった。


(通勤電車の中、本を読んでいて、たまたま、前にいた高校生の会話が聞こえてきた・・)

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