| 急に咲きだした桜に心奪われ、すっかり忘れていた冬の山寺の続きです。 |
| さすがに今の時期は雪も融けて、石段の上り下りも楽になっているようです。 |
| なぜ今回が 【上級編】 なのかというと、この状況での下りだからなんです。 |
| ちょっと油断をすれば、何段かまとめて滑ってコケること間違いなし。 |
| しかし、滑ることを逆手に利用すれば思ったよりも早く下山できます。 |
| 脇の手すりに両手で摑まりながら、要領よく靴底を滑らせていくのです。 |
| タイミングさえ体で覚えちゃえば、なかなか楽しい帰り道となります。 |
| 山門の近くの姥堂には、奪衣婆(だつえば)という鬼婆がおりました。 |
三途の川のほとりにいて、亡者の着物を奪い取るという怖い妖怪みたいな存在です。
姥堂は、これを境にした極楽(上方)と地獄(下方)との分かれ目とされ、極楽浄土への入口と
説かれています。堂の近くに湧き出る石浄水で心と体を清め、新しい着物に着替えて極楽に昇り、
古い衣服は堂の本尊である奪衣婆に奉納するとされていて、この場所で現世のしがらみを
捨てるといった意味合いがあるようです。
| 下界に戻って来た時には、すでに陽も西へ傾きかけていました。 |
| 雪の川岸と西日に照らされた川面が、とても綺麗な光景でした。 |
| 秋には干し柿が吊るされていた軒先ですが、冬の時期はつらら。 |
| 春になり、その先の初夏を迎えた頃には、多くの人が山寺の新緑を楽しむでしょう。 |
| 蝉の鳴く時期には、芭蕉の詠んだ句を想いながら、のんびり登るのもいいですかね。 |
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