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男たちは己の悲運より、友のために涙を流した ◆作品概要◆ FF7コンピレーション作品第4弾。 クラウドの偽装人格の元となったザックスを主人公としたアクションRPG。 今まで明かされなかったVII本編直前までの過去を描く。 ポリゴングラフィックとCGムービーはPSPとは思えぬ高水準さ。 戦闘は簡易ながら迫力あり、D.M.Wによる演出も光る。 クリア後には一部を引き継いで2週目を始められる。 ◆感想概要◆ 人によって良作から駄作までかなり評価が分かれる作品かと思う。 本編の短さ、戦闘の大味さ、ミッションと本編のバランスの悪さ、など欠点が目立つ。 良くも悪くも“最近のFF”といった印象。 説明不十分なところも多々あるので他コンピ作品プレイ済みのVIIファン向けだが、 VIIとの矛盾や設定の改変もあり、コアなVIIファンには受け入れ難いかもしれない。(※ 済:VII,AC 未:BC,DC です。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下、ネタバレありーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆ストーリー◆ CC単体で見ればなかなか良いです。 しかし、VIIとは設定に幾つか矛盾や齟齬があるのは否めない。 浅い考えで安易に設定を作って色々と台無しにしている印象。 高い再現率を目指したであろうニブルヘイム事件がむしろ浮いてしまった感じ。 一番見たかったトラックのシーンはほぼカット…。 とにかく尺が短い。余計な事をしなければクリアに10時間ちょっとで済むと思う。 尺の割りに密度が濃いと言うべきなのか、“ゲーム”部分が少な過ぎると言うべきなのか。 FF10以上に自由に移動できる範囲が極端に狭く、一本道な印象に拍車を掛ける もう実機で構わないから全編ムービーでいいんじゃないかなと。 ◆キャラ◆ ・ザックス 強く優しく、悲しみと苦難を乗り越えて明るく笑える。こういうキャラは単純に好きですね。 女好きからエアリス一途に設定が変わったのにシスネとも良い雰囲気だったりと中途半端。 ・アンジール 今作ナンバー1キャラ。井上ボイスが素敵です。 こういう渋く格好良い兄貴キャラは大好きです。 ・シスネ 今作ナンバー2。予想以上に良かったです。 エアリスよりもシスネをヒロインにして欲しかった。 ・エアリス VIIの頃の魅力が欠片も感じられない。 「23のささやかな希望」は良かったです。あんなことされたらグッときますよそりゃ。 ・クラウド VIIの主人公でありながら、一番登場が遅かったりする。 クラウドを中心にCC→VII→ACの流れで変化を見るとコンピの価値もあるかなと思う。 ・ジェネシス ニブルヘイム後も話を続ける為に登場したキャラといった印象。 詩を引用したセリフが多いのは、キャラ設定としては良くてもかなり鬱陶しい。 ◆システム◆ ・戦闘 アクションが苦手な人でも大丈夫なように、簡易でかつ迫力と爽快感あるものになっている。 しかし、そうでない人にはかなり単調で大味。ストーリー優先のため戦闘難度も低い。 基本的に○ボタンを連打して、敵の攻撃に合わせて□で回避するだけ。 カメラが固定なので見辛くなる事も多い。 移動時は道の端を歩いてないとエンカウント頻度が高過ぎるのも欠点。 同社作であるキングダムハーツをより簡易にした劣化版といった感じか。 ・D.M.W 自動で様々な効果が発生してくれるので便利だが、戦闘の難易度を大きく下げ、 不必要なタイミングでリミット技が発動して鬱陶しいことが多い。 リーチになって画面が切り替わっても何も揃わないのは時間の無駄でしかない。 ムービー部分だけでなく演出全てを飛ばせたらまだマシだったと思う。 レベルアップもこれで行う必要は感じられない。 ・マテリア 本編だけなら特に気にする必要が無い。 ケアル系+バリア系+エスナ+ファイア系+HPアップ といった汎用装備以外に有効なものが何も思い浮かばない。 マテリア合成も本編の範囲では大したものが作れない。というか必要無い。 ・ミッション 携帯機なので移動中などにもこなせるように1つ当たりが短い。 全300種というのはボリュームがあってやり込めるが、マップの種類は少なくほぼ使い回し。 その上内容はどれも宝箱を回収してボスを倒すだけで変わり映えしない。 「ソルジャーの普段の任務」としたいのだろうが、いつでも受注できては本編と合わない。 2週目に引き継がれないのもマイナス。 ・その他の細かい点 ソフトリセット、STRATボタンでの一時停止、□ボタンでのマップ表示など、 便利な機能はきっちり押さえてある。 メニュー画面からセーブが出来ないのでわざわざ閉じる必要があり不便。 カメラの回転角度が限られいる上に結局見えにくいので、手動で回転できる利点が無い。 戦闘後にどちらを向いているかが分かりにくく、その都度マップで確認する必要があり面倒。 宝箱が死角に配置されている事が多く分かりにくい。 ◆その他◆ ・翼 三者三様ですが、あれではセフィロスでなくジェネシスが特別に見えるんですが。 飛ぶこと自体はともかく、片翼で羽ばたいて飛ぶのはどうかと。 そもそもなぜ翼が生えるんでしょうか。 VIIの時はセフィロスに翼はなかったように記憶してるんですが。 (確かキングダムハーツが最初だったかと) ・劣化 劣化した結果なぜ翼が生えるのでしょうか。 それと、なぜ肉体が劣化して服まで色褪せてひび割れるのでしょうか。 ・バスターソード 戦闘では普通に斬りまくってませんか? 少なくとも「その剣使ってるところ見たことない」なんてことは無い。 後付けゆえにVIIのクラウドに引き継がれないのもマイナス。 ・D.M.W エンディングで効果的に使われてはいるが、“意味”は納得いかないまま。 「記憶や想いを力に変えるソルジャーの能力」というのは本編では説明が無いし、 VIIとの関連の面でももう少し存在意義が欲しかった。 ラストバトル中に消えていくという演出もそうなる理由が全く分からない。 スタッフインタビューを見て更に分からなくなる。 「心の映像」は本編に入れれば良い物か不要か物ばかりで、更に見れるかどうかはリアル運次第。 通常は不要としか思えないが、アンジール戦で彼の映像が流れた時だけは「やられた!」と思った。 ・エンディング ザックスの死とVIIへの繋がりで感動的なエンディングなのだが、主題歌は合わないし、 クラウドの割りとしっかりした目と喋り、「夢を持て」、浮き上がるザックスで台無し。 エンドロールが長過ぎる。名場面集や静止画をつけるとか視覚面も欲しかった。 ・ミネルバ “女神”としてワンシーンにだけ現れ、あまりにも唐突でその後のフォローも無い。 女神という存在自体が世界観と合わないのだが、 それに近い存在ならばミッションのラスボスとして倒してしまってはマズイでしょう。 ◆最後に◆ ACほど見れて良かったというシーンが無い、というのが何よりの欠点かな。 (しかも見たかった在るだろうシーンはカットや改変ばかり…) 全体を眺める分には良いのだが、個々を見ると粗や不足が目に付く。 コンピ作品としても単独の作品としてもいささか中途半端な感じ。 PSPである必要や薄いが、最近据え置きは敬遠しがちなので個人的には有り難い。 この内容でボリュームがあってもより駄作になるだけだろうから丁度良かったと思う。 “考えなければ良作で考えるほどに駄作”という印象です。 |

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