「夢道サロン」(橋本夢道の会)

次回第34回「夢道サロン」は2019年7月13日、勝どき書房の「夢道資料室」で開催します。

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「橋本夢道の獄中句・紙石板を語る」

8日は午後6時半から、「平和プラザ」のイベント第一弾として、わたしが橋本夢道の獄中句について、藤田廣登さんが小林多喜二について講演をしました。司会は岡村芳雄さんで、最初はわたしと藤田さんが、30分ずつ話をし、そのあと質疑応答となりました。

夢道は、1941年(昭和16年)2月に月島署の特高に逮捕され、9月から巣鴨東京拘置所の独房に入れられました。拘置所では、ノートは売店で購入できますが、何冊買ったか記録が残っています。俳句を作ったことで治安維持法で逮捕されているので、ノートを買って俳句を作ると、最終的に出所の時に没収される心配がありました。そこで、妻静子と相談しまして、紙石板を蒲団に隠して差し入れてもらったのです。

夢道は紙石板に内緒で俳句を作り、出所のときに蒲団に隠して持ち出したのです。そのため獄中句を300句も残すことができました。昭和俳句弾圧事件では45人もの俳人が逮捕されたのですが、獄中句が残せたのは夢道だけだったのです。

紙石板は獄中で俳句を書くにはどうしたらいいか、という夢道の相談に、静子が文房具店で見つけたものでした。もし静子の機転がなかったら、「うごけば寒い」「からだはうちわであおぐ」「大戦起るこの日のために獄をたまわる」などの名句は誕生しなかったと思います。また、この紙石板を、拘置所から出所のときにふとんの中に隠して持ち出したのですが、もし発見されたら没収されたでしょう。

奇跡の紙石板についての話を、参加者は熱心に聴いてくれました。小林多喜二の青春時代から逮捕までの話をしてくれた藤田廣登さんは、夢道と多喜二が同じ1903年(明治36年)生まれで、貧しい家に生まれたこと、女性に優しいところなど、共通点がたくさんある話をしてくれました。また、昭和俳句弾圧事件の資料も提供してくれました。また、井上ひさしに「夢道と多喜二の戯曲を書いてくれ」頼んだけれど、亡くなってしまって残念でした、という話もしてくれました。

金曜日の夜にもかかわらず、30人もの人が聴きにきてくれまして、質疑応答も充実した有意義な集会となりました。「平和プラザ2013」の3日間に来てくださった皆様、ありがとうございました。

◆夢道の獄中句を語る。
http://www.geocities.jp/syunsei777/20130310ko1.JPG

○ ほこほこほこほこ 今日のお昼もさつまいも(島田カオル・在ロンドン)
○ 静子の機転があってこそ紙石板はいまここに(駿星)
◆ 俳句の投稿をお待ちしております。


★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
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『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
殿岡 駿星著・46判上製・424ページ、口絵8ページ
激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◆最新刊◇全国の書店で好評発売中 定価1900円・税別
http://www.geocities.jp/syunsei777/page005.html
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夢道サロン(月島・橋本夢道の会)
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