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♣俳人の松田ひろむ先生が主宰する俳句誌「鷗座」10月号が送られきましたので紹介させてもらいます。松田さんのエッセイ「名句入門」では、「石川桂郎の場合8」の中で、バタ屋生活をしながら、俳句を作り続けた田尻得次郎について取り上げています。バタ屋というのは、街角に落ちているゴミの中から、お金になりそうなものを拾って、それを廃品回収業者に売って生活している。いわゆる屑屋は廃品を買い取ります、バタ屋は拾うので元手はいらない、最底辺の生活です。その得次郎の俳句と人生に触れています。
拾い来し箸洗う背に花火の音 遠花火隻手の友はうどん煮る ♣浅草の隅田公園(台東区側)に、いわゆるバタ屋部落といわれる地域がありました。得次郎は、そこで生活しながら、久保田万太郎が主宰する「春燈」に投句していました。1947年ごろ、石川桂郎と出会い、俳句の指導を受けます。得次郎はなんとか農協に就職できたのですが、アルコール依存症のため、預かったお金で呑んでしまい横領で逮捕されてしまいます。
握飯(むすび)白く大きく勤労感謝の日(獄中句) ♣刑務所から桂郎にはがきで送られてきた俳句です。刑務所から出ると、桂郎は出版社に就職させるのですが、またまた失態があり、行方をくらまします。またバタ屋部落に戻るのですが、
パンの耳けふも食とし花火の夜 うすうすと白痴の如く黴ありし 刑務所のくらしの方が食べ物はよかったかもしれません。1964年5月、得次郎は蒲田の病院で亡くなった、と妹から桂郎に連絡がありました。
♣松田ひろむ先生のおかげで、一人の俳人の人生を学ぶことができました。感謝します。5日には、勝どき書房の橋本夢道資料室で第3回「月島・橋本夢道の会」が開かれますが、松田先生にはぜひ、得次郎の俳句につても話をしてもらいたいと思います。
♣第3回 「月島・橋本夢道の会」お知らせ
勝どき書房の「橋本夢道資料室」で、10月5日午後3時から第3回「月島・橋本夢道の会」を開催します。自由律俳人夢道について、楽しく語る会です。どうぞ、みなさまの参加をお待ちしております。 今回の展示は夢道の恋句に焦点を当てました。また、生前録音した夢道の声を聴く予定です。「妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね」の色紙など、夢道の代表的な妻恋俳句を展示する予定です。獄中から静子に宛てた手紙なども展示します。その前で夢道への思いを自由に語る会です。 日時 10月5日(土)午後2時に開場、午後3時からスタート。 午後5時まで。参加費 無料。 場所 東京・中央区の勝どき書房・橋本夢道資料室 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★ …………………………………………………………………………… 『橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』 殿岡 駿星著・46判上製・424ページ、口絵8ページ 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯 ◆最新刊◇全国の書店で好評発売中 定価1900円・税別 http://www.geocities.jp/syunsei777/page005.html ……………………………………………………………………………… 『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に 事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し、事件の真実を明ら かにする。400字詰めに換算し1200枚のノンフィクション。 ◇最新刊・全国で好評発売中。定価本体3200円。 http://amzn.to/Ki1dhf ……………………………………………………………………………… 『狭山事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・304ページ 狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説。 ◇在庫が少ないため一般書店では築地の弘尚堂書店で、ネット書店 では「アマゾン」で購入できます。定価1800円・税別 http://www.geocities.jp/syunsei777/page019.html ………………………………………………………………………………… 『茶杓 消えた伊達家老』小野寺 苓著・46判上製・324ページ 伊達藩城代家老の冨塚重標は父が作った一本の茶杓を懐に流配の地へ。 ◇全国書店・アマゾンでも発売中 定価1900円・税別 http://www.geocities.jp/syunsei777/page002.html ……………………………………………………………………………… 『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・332ページ 40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。 ◇第2版・全国の書店で発売中 定価1700円・税別 http://www.geocities.jp/syunsei777/page026.html …………………………………………………………………………… 『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著・46判並製・328頁 朝日・阪神支局事件の謎に挑戦し舞台を埼玉に移したパロディ小説 ◇全国書店で発売中 定価本体2300円・ http://p.tl/S1VL ……………………………………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」 http://www.mag2.com/ ★☆ブログ「殿岡駿星つれづれ日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777 ★☆有料メルマガ「殿岡駿星 真相の噂」http://www.mag2.com/ ・毎月第2・第3月曜発行・月額300円。 ★☆ 著者への連絡は syunsei777@ybb.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |

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