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(写真は「俳人日記 昭和六年」の表紙)
★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ 「月島・橋本夢道の会」 2013/12/02 ★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ 夢道の「俳人日記」は「無禮なる妻」原稿の下書き
♣夢道が生前住んでいた月島の長屋で見つかった夢道の「俳人日記 昭和六年」は、実は第一句集「無禮なる妻」を出版する前に、夢道がこれまでの句を整理するのに下書きに利用したものだったと分かりました。夢道は戦後の1954年、初めて句集を出しました。その原稿を発刊した未来社に渡すときに、すぐに原稿用紙に書かず、まずこの「俳人日記 昭和六年」に下書きを書いてみたのでしょう。
♣この日記を夢道の長女石田星子の夫恭一が発見したときには、「夢道が俳句を作っていなかった、昭和6年に実は、俳句を作っていたのではないか」と思ったのです。しかし、このほど恭一から現物を見せてもらい、書いてある俳句を一つずつ調べてみると、昭和6年に作った句は一つもなく、大正12年の「層雲入門」から始まって、「無禮なる妻」に出てくる俳句「酒の香のするこの静かな町を通る」から順に書いてあるのでした。日記には昭和14年の「父の死」まで書いてあり、15年以降は出ていません。おそらく、その後の句は別の紙に書いたのでしょう。
♣それで、分かったことは、夢道は昭和6年に「俳人日記」を買ったけれど、俳句を書き込むことなく、白紙のままにしておいたことになります。「橋本夢道全句集」(未来社)に出てくる年譜(谷山花猿作成)によりますと、1931年(昭和6年)は「この年はほとんど作句せず」となっておりますが、それを裏付けたことになります。
♣夢道は昭和6年1月29日に、勤め先の奥村商店を首になっています。理由は「店に内緒で静子と恋愛結婚したため」です。おそらく、「俳人日記」はその前に買ったのでしょう。しかし、年末に「プロレタリア俳句を止めるように」と店にいわれ、それを拒否し、結果的に「内緒の結婚」を理由に正月に首になってしまったのです。夢道はショックで静子の実家の畳屋の2階に移り住み、半年は寝たきりになっていたそうです。「俳人日記」は、23年後に「無禮なる妻」を出すことになるまで、そのまま放置してあったのでしょう。
(写真は勝どき書房の「橋本夢道資料室」です) ♣そのあたりの話は、わたしの著書「橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね」に詳しく書いてありますので、ここでは触れません。しかし、首になった半年後の昭和6年5月には、俳友の横山林二から銀座の洋品雑貨店を紹介されて就職します。これが、「銀座月ヶ瀬」での「あんみつ」発案までにつながるのですから、逆境からはい上がる夢道の底力はすごいものがありました。
○ 「無禮なる妻」の句ぞろぞろ俳人日記(駿星)
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