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●「大戦起るこの日のために獄をたまわる」
■□勝どき書房□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□ ■ ★〜★〜★ コラム・ゆりかもめ ★〜★〜★ □ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ 第578号 2016年08月23日 処暑(23日)■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇月2回、24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■雪・月・花■□■ 8月23日(処暑) ❤「大戦起るこの日のために獄をたまわる」
27日午後4時から「平和プラザ2016」で 反戦俳人橋本夢道の獄中句について講演❤ 2016/08/27〜28、中央区月島の社会教育会館で「平和プラザ2016 平和を願う中央区民の戦争展」が開催されます。「勝どき書房」の「夢道サロン」も参加しますが、今回は橋本夢道の獄中句に焦点を当てる展示を考えております。また、27日の午後4時から30分間、わたしが「橋本夢道の獄中句」について話をする予定です。
牢屋の中で俳句を作っても、それほどびっくりすることではないのですが、なにしろ反戦俳句を作ったために治安維持法違反容疑で逮捕されたのですが、獄中で俳句を作るのは難しかったのです。
夢道は1941年2月5日、雪の降る未明に突然玄関の扉を開けて入ってきた特高刑事たちに逮捕されました。昭和俳句弾圧事件です。昭和俳句弾圧事件とは、前年の2月、京都大学の学生や教授たちを中心に反戦俳句を作っていた俳句誌「京大俳句」の幹部たちを治安維持法違反で逮捕したことから始まり、1943年ごろまで、全国の反戦俳人およそ40人が検挙された事件です。
夢道が作った反戦俳句の一つ「渡満部隊をぶち込んでぐっとのめり出した動輪」があります。品川駅へ出征する友人の見送りに行って詠んだ句です。ほかに、「煙突の林立しずかに煙をあげて戦争の起りそうな朝です」などの句があります。渡辺白線の「戦争が廊下の奥に立っていた」などという句は知られていたます。これらの句は、季語もなければ、五七五でもない。自由律俳句といっていました。反戦俳人たちは、戦争が目の前に迫っているのに、花よ蝶よと季語を入れて、五七五の決まったリズムで自然を詠んでいるような時代ではない、と考えていました。
全国的に、学生や、労働者らが、しきりに反戦俳句を作っていました。夢道は、東京で「俳句生活」という俳句誌を編集していました。ところが、特高はこれらの反戦俳句を作っていた俳人たちを一斉に検挙したのです。夢道は「俳句生活」の仲間と巣鴨の東京拘置所の独房に二年余入っていました。ところが、これらの俳人たちは獄中で俳句を作りませんでした。お金がなくて、ノートが買えないこともありましたが、仮にノートが買えても、俳句は作れなかったのです。
それは、出所のときに、ノートが検閲されるからです。ノートに反戦俳句が書いてあれば、没収される上に、出所もできなくなります。夢道の妻の静子は、蒲団を差し入れるときに綿の中に「紙石板」を隠し入れたのです。夢道は、獄吏に見つからないように、「紙石板」に俳句を刻んだのです。
そして、1941年12月8日、夢道は、日米開戦を知ります。その日に作った句が「大戦起るこの日のために獄をたまわる」です。昭和8年、築地署の特高刑事に逮捕され、拷問死した小林多喜二、治安維持法違反で逮捕され、獄中で病死した川柳作家の鶴彬、戦争に反対した文人たちの多くが特高の犠牲になっています。徐々に、徐々に、一人ずつ、一人ずつ、戦争に反対する芸術家に圧力を加え、黙らせていったのです。どうしても、黙らない人は、逮捕して独房に入れました。
いよいよ大戦が始まり、夢道はやっと、自分がこうして獄にいる理由が分かりました。多くの俳人たちが弾圧を受けた目的はこれだったのか。12月8日の真珠湾奇襲のニュースで、多くの芸術家を牢の中に押し込めた理由、夢道は「大戦起るこの日のために獄をたまわる」を詠んだのです。
27日の講演では、わたしが最近出版した「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」についても少し触れさせてもらうことにします。この小説は、単なる忠臣蔵外伝ではありません。討ち入りを前にして、人を殺すことの意味を真剣に考えた、赤穂浪士の物語です。殿さまの無念を晴らすためとはいえ、仇討ちは正義なのでしょうか。この世に、正義の人殺しなんてあるのでしょうか。それは、正義の戦争、自衛の戦争が許されるのか、という問題にもつながるのです。戦争について考える人には、ぜひ、読んでいただきたいです。
●「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」の表紙
「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」は現在全国書店で、定価2000円(税別)で発売していますが、「コラム・ゆりかもめ」の読者には特別割引で、1500円(送料込み)で直売しております。郵便振替で、「00120-9- 538001 資)勝どき書房」で送金いただければ、ありがたいです。
●写真は「勝どき書房」で駿星が昼間使っている仕事場です。
「勝どき書房」の駿星の仕事場です。別に寝室にもパソコンが置いてありまして、そこでも仕事をすることがありますが、主な仕事はここ、「勝どき書房」にある、わたしの書斎で、いろいろと推敲したり、昼寝したりしています。まるで、画家のパレットみたいに、あらゆる色彩が乱雑に散らかっています。でも、これがわたしのとっては、一番落ち着ける状態なのです。ここから、新たな物語が誕生するのですから。ホント(^_-)
◎ オンザロックの氷に映る友の面(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★次回の第19回「夢道サロン」は9月10日(第2土曜日)午後2時から5時まで、勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。もちろん、聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。終了後に近くのフードコートで自己負担による打ち上げを予定しています。初めて参加希望の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp 090-8024-5610 …………………………………………………………………………… ★「平和プラザ2016 中央区の戦争展」に「夢道サロン」が参加します。 支援のカンパを募集。みなさまのご協力をお願いします。 郵便振替で NO 00120-9-538001 ・宛先 資)勝どき書房 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★ ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。 …………………………………………………………………………… 「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」 殿岡駿星著・46判上製・360頁。 忠臣蔵の最後に 脱盟した小平太の言い分とは? 毛利小平太「討ち入りせず」に真の武士道を見た。 ◇全国書店で発売中 定価 2000円(税別) 特別割引直売 1500円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 …………………………………………………………………………… 『橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311) 特別割引直売 1000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ……………………………………………………………………………… 『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に 事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別 ◇初版・全国で発売中・築地・弘尚堂書店に常備。(0335410333) 特別割引直売 2000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ……………………………………………………………………………… 『狭山事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・304ページ 狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説。 ◇在庫が少なく一般書店では築地の弘尚堂書店に常備。(0335410333) 勝どき書房でも直売しています。 特別割引直売 1000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ………………………………………………………………………………… 『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・332ページ 40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。 ◇第2版・全国の書店で発売中 定価1700円・税別 特別割引直売 1000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ………………………………………………………………………………… 『茶杓 消えた伊達家老』小野寺 苓著・46判上製・324ページ 伊達藩城代家老の冨塚重標は父が作った一本の茶杓を懐に流配の地へ。 ◇全国書店で発売中 定価1900円・税別 …………………………………………………………………………… 『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著・46判並製・328頁 朝日・阪神支局事件の謎に挑戦し、舞台を埼玉に移して真相に迫る。 ◇全国書店で発売中 定価2300円・税別 ……………………………………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」 http://www.mag2.com/ ★☆ブログ「殿岡駿星つれづれ日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777 ★☆ブログ「夢道サロン」 http://blogs.yahoo.co.jp/tukisimamudou ★☆ブログ「勝どき・狭山事件の会」http://blogs.yahoo.co.jp/sayama506351 ★☆ブログ「勝どき書房」 http://blogs.yahoo.co.jp/koureipaso ★☆ 著者への連絡は syunsei777@yahoo.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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