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もう一度原点へ立ち返って放射能を考える
第1章と第2章の要約をご紹介するまえに、放射能を生み出す原子・分子の性格と、その未知なる動性についてお話いたします。
先日、衝撃的なニュースが届きました。 伊東市和田の4歳の男の子からセシウムが・・・・・。 けいとうさぎ-尿検査の結果から現状の実態 www.keitousagi.com
体内の被爆は、尿から検出された放射性物質の量の150倍から数百倍の蓄積があると、一般的に考えられています。勿論、酵素を多く摂取し、ほとんど排出済みということも考えられます。 しかし、仮に最悪4百倍とすると、少なくともセシウムだけで、1秒に100個の放射線を出しているという計算になります。
放射線を出す原子は、いわゆる非線形力学(理論物理/量子力学)といわれる分野となり、3次元のエネルギーと質量によって分析できる科学(ニュートン物理学)の範疇ではありません。 すなわち、グラフ化できません。半減期という言葉がありますね。放射性物質の毒性が半分に減る時期のことです。しかし、これはあくまでも50万個のセシウム137があったときに、約半分の25万個が無毒化するという確率論であり、公式的なものではありません。観察対象が無限に近づくと、ようやく傾向がはっきりするということです。 どういうことか、例えば私の机の上の50個のセシウム137があるとします。 「私の机の上にある50個のセシウム137のうち10個は、10年以内に無毒化するも、その後30年以内に無毒化したのは、わずか1個。残りの39個は、100年以上無毒化しなかった。そして、39個は、私が存命中には、一度も放射線を出さなかった」ということもあれば、「50個すべてが1ヶ月で無毒化するも、そのすべてが1ヶ月間放射線を出し続けた・・・・・」というケースもあるということです。 原子・分子といった量子の世界は、その動性を人類が正確に把握することは残念ながら、不可能です。 その理由は、観察する側も、原子・分子を用いて観察するため、観察される放射性物質に何らかの影響を与えてしまうからです。ゆえに、高等数学(シュレディンガー方程式/フーリエ高等変換数学など)を用いた理論によって、その動性を描くことが出来ても、そのままでは三次元の科学では、グラフ化もできず表現することも、理解することも不可能ということです。 すべて理論によってのみ成り立つ学問ということです。その数式のプロセスや結果が、古代インドのヴェーダ聖典の哲学部分であるウパニシャッドの記述とあまりにも近似しており、理論物理学を目指す学生は、ウパニシャッドは必読の書となっています。
放射能の問題は、微妙なバランスの上に成り立っているこの宇宙の原子・分子の世界に、突如、規律を破る人工放射性物質が、ばら撒かれ、あらゆる秩序が混乱状態に陥っているということです。 当然の結果といえます。伊東も熱海も伊豆の国も汚染されています。 親御さんたちの気持ちを思うと断腸の思いです。 これでも、直ちに影響がないと言って、放っておくことが 、本当に人道上許されることなのでしょうか。資本主義と いう名のもとで、大切なものを識別できなくなってしまった日本人の将来は、暗澹たるものです・・・・・。
細胞分裂が活発な子供や、これから妊娠を予定している女性への影響は、あまりにも大きいといえます。そして、それが、その人にどれほど大きな健康被害を与えるかも、確率論として捕らえる必要があるということです。
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人間と放射線/ゴフマン著
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「人間と放射線」は、放射線には閾値(しきいち)が無いという科学的根拠を、人類で始めて明らかにした本です。
ゴフマン博士はアメリカの心臓病研究の第一人者であり、マンハッタン計画に参加していた科学者でもあります。この著作は世界的名著といわれています。54年近代医学賞受賞。65年ライマン・ダフ講演賞受賞。72年ストゥーファー賞受賞。1918年生まれ2007年逝去。享年88歳。
多くの脱原発に軸足を置く、世界中の研究者たちが、必ず引用する著作でもあります。
東電福島第一原発の事故を踏まえ、京大の今中哲二助教のエッセイや、2007年に他界したゴフマン博士への追悼文などが加えられています。10日の日本経済新聞で知り、早々に購入しました。なんと777ページの大著です!
驚くほど緻密に、すべての項目が詳細に基本的事項から解説されており、その科学者として、また人間として、ゴフマン博士の誠実さと能力には敬意を表します。これから、少しずつ紹介していきます。
どんな低い被曝(X線も含む)量でも、全年齢男女平均2.7sV当たり1件としています。これは当時のICRPによるリスクの約40倍にあたります・・・・・・・。
以下第1章からの抜粋です。
放射線が、癌や白血病のような深刻な影響を生じさせることは、広く認められている。一方、それは次の二つの主張によって絶えず攻撃されている。
その主張が誤りであることを示す膨大な科学的知にもかかわらずである。
1.「そのとおり、放射線は本当に有害な影響をもっています。しかし、それは線量が極めて高いときだけです。低レベルの放射線の影響は知られていないのです。」
2.「本日、放射線漏れがあった。しかしその量は少なく、公衆への障害はないであろう。」
科学者も、公衆衛生の行政官も、技術者も、医師も、ジャーナリストも、だれかれもがこのような主張には本当に困惑する。私や他の学者が、低線量放射線の影響は知られており、証拠によっても論理によっても放射線に安全量は無い。と断言するのを読んだり、聞いたりしていれば、特にそうだろう。
誰を信じればいいのだろうか。
私はこの疑問に対して、分かりやすい答えを用意している。いまや誰もが吟味出来る証拠があるのだから、専門家を信じる以外にないという状況はなくなった。何らかの権威を信じるのではなく、証拠が考えの基本にならねばならない。
私はこの本において、人間に関する証拠の現状すべてを示すように努めた。そのためには最高の科学的基準を満足させることが重要である。それは単に証拠と結論を示すのみではなく、両者を関係図づける根拠をも示すことである。
かくて読者は、得られた結論を独自に検証できるのである。私としては、健康影響のすべての計算と評価を、読者自身が導くことができるようにしておきたい。
(P.26より)
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