全体表示

[ リスト ]

田螺(たにし)

イメージ 1

  贈ル酒堂ニ
湖水の磯を這ひ出でたる田螺一疋、芦間の蟹の鋏を恐れよ。
牛にも馬にも踏まるる事なかれ。

難波津や 田螺の蓋も 冬こもり   元禄7年成った「市の庵」に初出。
(なにわづや たにしのふたも ふゆごもり)

詞書(ことばがき)にあるように、近江の膳所(ぜぜ)から元禄6年夏に大坂に移住した
酒堂(浜田氏、前号珍碩、医者)へ、都会の俗に陥らないように、また、大坂の蕉門との
不和を避けるように忠告した句。

シリアスにならないように「田螺」に例える気遣いがあるが、芭蕉が危惧したとおり、
結局、大坂で一悶着あったようだ。

「芦間」の芦は古来大坂名物。「田螺」は春の季語だが「冬籠り」が優勢。なお、
春を連想させる「冬籠り」と「難波津」の組合せは『古今和歌集』の仮名序にある。

***

江戸時代の「大阪」は「大坂」と書いた。

↑背景:オリジナル画像:長崎港、女神大橋の橋脚にある注意書き。

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事