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※写真左から: カラー > グレースケール > モノクロ2階調 いろんな国で撮った写真のストックはいいも悪いも含めて結構あったりします。それは僕が一人旅好きということにも起因しています。そんな写真の中から、選りすぐりの写真をTシャツにしてみたいと考えるのは、Tシャツ創作に励む僕にとってはごく自然な思い。 今まで何回か試行錯誤を繰り返しているのですが、これがなかなか難しいのです。なぜ難しいか? それは2諧調になってしまうからです。2諧調というのは白と黒、赤と青、緑と黄色といった感じで2色しかないということです。つまり「Tシャツの色(例えば白)+インクの色(例えば黒)」の2色。やろうと思えば「Tシャツの色+インクの色A+インクの色B」の3色くらいはできますが、それでも3諧調にしかなりません。 写真にはモニターで表現できないくらいの色数がつまっています。モノクロ写真にしても同じことで、「モノクロ写真=白と黒」ではありません。モノクロ写真に含まれる色数は白から黒になるまでの色の数だけある、といった表現の方が近いでしょう。photoshopなど画像ソフトで、モノクロ写真をグレースケールという諧調に変換しても256色あります。2諧調というのは、1色刷りの木版画というイメージに近いです。写真を木版画で表現しようというのですから、難しいのも当然ですね。 いい写真は、いい木版画調になるのでしょうか? どうやらそういうわけでもなく、適した絵柄というのがありそうです。まだどの写真が適しているかまでは一目で見抜けないので、ひたすら写真のデータをいじりながら試してみるしかありません。今までのところ、山や空、海などの豊かな諧調(グラデュエーション)が必要とされる風景写真は2諧調には向いておらず、建物や街など人工的な線の多いものほどやりやすく感じています。 写真で、どんなTシャツができるんでしょうね? 僕にも謎です。
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回顧録
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「自分のTシャツをつくりたい!」という情熱!?だけではじめたTシャツづくり。ネットのショップをオープンするまで、失敗と研究を繰り返した、足掛け一年以上の日々。
そんな日々を思い起こしながらの回顧録。いつか、笑って読める日が来ますように!
そんな日々を思い起こしながらの回顧録。いつか、笑って読める日が来ますように!
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「ゾウ」は子供の時から何となく好き。でも理由は自分でもわからない。大きくて、のっそりしていて…「ゾウ」ってどう描くんだろう? と、なんとなくメモ帳にスケッチをしてみる。うーん、イラストレーターではないので下手だけど(キバの位置もちょっと変!)、我ながら意外にいい味出しているかも。どうせなら、ショップのキャラクターにでもしようか。 mujiのうす茶色いメモ帳に描いたスケッチをスキャン。Illustratorでトレースし「ゾウ」をデータにしてみた。輪郭は手描き風にしたかったので、ちょっとガビガビに加工。 名前をつけないと。そうねー・・・「マンゴー!?」。カラー展開を考え、何パターンかつくってみよう。
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今までで、最高の出来のTシャツが誕生した! その名は「マリー」 仕事柄、友人がイラストレーターだったりするので、手描きのイラストをスキャンし、モノクロ2諧調で調整をしてもらいデータを作成。そこから版を起こし Tシャツにプリントした。今回のTシャツはイラストのテイストに合わせ、女性用に新宿のoshmansで見つけたanvilのXS(紺のプリント)、それとユニクロのレディースM(白のプリント)。 特に紺でプリントしたanvilの出来がいい。良くディテールが出ている。マリーが持つカバンのヒモも、ヒモをかけるカバンの留め金の穴までバッチリ。微妙なぼかしみたいなところも、少し版作りの段階で飛んでしまったが、それでもまずまず。手描きのタッチもよく再現されているし、服のベタ部分もきれいに出ている。 ところが、ユニクロにプリントした白はいまいちインクののりが悪い。少しムラっぽいし、Tシャツをビヨーンと伸ばしてみると、インク部分にヒビが入りそうだ。 「この違いは何?」 「・・・・・・・・・・」 「むむ! もしやTシャツの生地…」 前々作「イリア」もきれいに出たが、かなり荒めのゴワゴワした生地だった。そしてanvilも荒め。ところがユニクロのTシャツは肌触りの良い、きめの細かい生地。
なるほどー、今までは、生地が細かい程、ディテールがきれいに出るのでは?と思っていたが、どうやら間違いのようだ。荒めの生地の方がインクの吸い込みが良く、きれいに出るようだ。Tシャツの素材も重要ということか。 |
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作った版にインクを載せて、ヘラみたいなもの(スキージ)でインクを伸ばすように「刷る」わけだが、力加減が良く分からない。マニュアルを見ても力加減までは表現されていない…
前回のように、版作りが悪くて(完全に版が抜けずに、ベタの部分がまだらになってしまう)ベタの黒が出ないのに、それに気がつかずに刷り方が悪いものと思い込んでしまい、渾身の力を込め、腕をプルプルさせながら刷り込んだ作品がこれだ。 ソロさんの目は四重くらいになってしまった。版が少し浮いているので、極度に力を入れすぎるとズレてしまうよう。そこそこの力で刷ったものはこんなことにはならなかった… 刷る時の力の入れ具合とヘラを動かすスピードにもコツがあるようだ。いい勉強になった一日だ。 |
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初めてのプリントに先立って、3枚1000円のTシャツ・パックをmujiで購入(買ってから良く見たらこれはアンダーシャツだった…まぁ、とりあえずいいっか)。 マニュアルに従って、まずはTシャツくんで絵柄を感光させたスクリーンを、水につけた刷毛でこする。感光した部分が水に溶けて完全に抜けたら、ドライヤーで送風乾燥。これを枠に張り込む。次に、下敷き代わりのアクリルのようなボードに、スプレーボンドを吹きつけ、Tシャツを被せる。プリントする時に、Tシャツがずれないように固定するためだ。このTシャツを、先ほどの枠の下に置く。プリントする位置を調整したら、いよいよ仕上げのプリント。スクリーンに調合したインクをたっぷりと載せ、息を整えたらスキージと呼ばれるヘラのようなものを使ってずずずっと一気に刷る。 絵は出た。が、ムラになっている… 「感光させたスクリーンを水をつけた刷毛でこする」作業が甘かった! なかなかコツを掴むのが難しい。やりすぎると、版に穴があくし。 ここからスクリーンづくりを極める長い道のりが始まった。
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