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どんな料理本のどんなレシピにも登場しないスパイス。
それは唯一無二、正真正銘の本物のスパイスで実に実にすばらしいのだが・・・使われることはまずない。
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ミック・カーンのプレイを久しぶりに聴いてそんなこと思ったよ。
レコード棚漁ってて、ソロが出てきてね・・あと、ピーター・マフィーとやってたダリズ・カーも出てきた。
好きだったんだよ、かなり。
独特なそれとすぐにわかるフレーズに・・それが自由に動き回るようでいて尚正確なリピート。
そして、最終的にピタッときまる音程。
気持ちいいのだ、これが。
とんでもなく耳がよく、体内時計に忠実であるのがひしひし伝わるプレイだよ。
フレットレスのエレキベースってロックではほとんど使われることのない特殊な楽器のようなんだけど・・
実はプレイヤーなら一度は使いこなしてみたいと考えるものだと思うんだよね。
でもその時に必ず立ちはだかるだろうがこの「ミック・カーン」(笑)
このプレイを聴いちゃったらねえ・・もう、自分でやることないなってなっちゃいそうだよね。
そのくらい強烈で頭に残る、一つのこの楽器の到達点を感じさせるんだな。
独学で、心技体の型を追求していっただろう彼は結果として誰も触れない孤高のオリジナリティを確立してしまった。
全てをその世界に引き込んでしまうそのあまりに強烈な味は・・
決して使いこなせなどしない・・幻のスパイスとして封印された。
それでも、彼の参加した残された音源は全て、彼のプレイが中心となって語られていくだろうな・・
素晴らしき孤高のベーシスト、ミック・カーン。
たとえ今がどうあれカッコいいよ、好きだな。
追記 2011年1月6日
素晴らしいプレイの数々をありがとう
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