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このブログは正字正假名遣ひ(舊字舊假名・旧字旧仮名)で書いてゐます。
今回は改めてその正字について。
漢字は古代支那で發明され、日本に傳來しました。
日本人は漢字を研究し支那の文化や技術を吸收しようとしました。
一方で日本語を表記するための文字としても漢字を取り入れました。
支那の發音は音讀みとして殘しつつ、その意味については和語を當てて訓讀みを作りました。
漢字を崩して平假名を、漢字の一部を取り出して片假名を作りました。
かうして、日本において漢字はなくてはならないものになつたのです。
しかし、その漢字を廢止しようと云ふ動きが幕末頃から起こつてきました。
その動きは一部であつたのか實現されることは無かつたのですが・・・・。
敗戰と云ふとても大きな轉機が日本に訪れたのです。
戰後のどさくさの中、漢字廢止論者の策略で『當用漢字(当用漢字)』と云ふものが制定されました。
漢字廢止論はその後、影を潜めましたが、『當用漢字(当用漢字)』は『常用漢字』へと移行しその效力は今でも續いてゐます。
その『當用(常用)漢字』が所謂(いはゆる)新字體です。
新字體には、それまで使はれてゐた略字や俗字が多いのですが、中には政府が作つた全く新しい漢字もあります。
言はば政府に押し付けられた文字なのです。
新字體ができた事により舊字體(旧字体)と云ふ概念が生まれたのですが、舊字體こそが正當性を持つた漢字なのです。
だから正字を使ふ人達は『舊字』とは言はず『正字』と言ふのです。
この漢字制限は戰前と戰後の歴史を斷絶する惡しきものであるとも私は思ひます。
是非、常用漢字表を廢止し漢字を解放してほしいです。
今回は『舊字(旧字)』の「旧」
正字では「舊」
「舊」 臼部 十二畫
音:キウ
意味:ふるし、もと 等
上部は草冠ではありません。
「雚」の上部です。
「雚の上部」「隹」「臼」で構成されてゐます。
「旧」は俗字です。
ちなみに、現代の支那でも『簡體字(簡体字)』と云ふ政府公認の漢字を使用してゐますが、日本の新字體とは全く別物です。(政府が押し付けた漢字を使用してゐると云ふ點では同じですが。)
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