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「なーんて事が昨日あってさー。ゆーうつ。リクにどんな顔して会えば良いと思う?」 「普通で良いじゃん。リク君、今日学校来てないと思ったら、そーゆー事だったんだ」 「フツーは無理だよお!私がまだだって、リクは思ってるんだよお!?」 「でも、気を失う位蹴って、リク君はお漏らしまでしたんでしょ?誰にも言わないと思うけど」 「そうかなあ」 「そうだよ。それに・・・」 昨日の事件から一夜が明けた今日。 私は友達のソラと教室でのお弁当タイムを楽しんでいた。 今日のお弁当はハンバーグとコールスローサラダと卵焼きにリンゴ、かあ。 栄養バランスばっちりだね。 「メロンってば、人のお弁当勝手に食べてるし、言う程心配してないでしょ」 「メロンって呼ぶの辞めてよお!それに、二時限終わるとお腹が空くんだもん」 「自分でつくりなよ、お弁当くらい。簡単よ?」 夕張でミドリだから私をメロンと呼ぶ事に関してはスルーですか、そうですか。 「作ってるよ。お昼、いっつも一緒に食べてるじゃん」 「早弁用も自分で作れって言ってるの!もう、勉強以外は出来るんだから、もっと女の子らしいところを出しなよね」 「メンドーなんだもーん!」 こればっかりはホラ、仕方ないよ。 別に男の子にモテたい訳でもないし。 ただ、髪の毛は小さい頃にお母さんが染めてくれてからずっとこの色だし、取り敢えずジャージがあればカバンごと忘れても体育は出来るし。 来ていれば忘れないしね。 あ、でも、昨日リクにヤンキーって言われたのは嫌だったなあ。 少しだけ、反省。 「それよりメロンさあ・・・」 「ん?あ、お弁当、ご馳走様」 「ハイハイ。美味しかった?」 「うむ。美味であった」 「なら、許してあげる。私は私で自分のお弁当持ってきてるしね」 「さすがソラ母さん!」 「で、話戻すけど、本当にまだなの?」 「う・・・」 え、そこに戻すの。 もしかして、まさか、嘘でしょ。 ソラって、え。 「そ、ソラはどーなのよ!?」 「私は大人だよ。リク君の元カノって私だし」 ある意味、リクが大人だったことよりもショッキングな告白に、私はクルクル回して遊んでいたソラのボールペンを握り潰してしまった。 スポーツなら全般的に好きなんだけど、ペットボトルが開けられない子の気持ちとか、全く分からないんだよね。 それより、ソラがリクの元カノって事は、お互いにって事だよね。 「嘘!?嘘でしょ!?」 「あのね、メロン。まず私に言う事があるよね?この前は新品の消しゴム千切っちゃうし、流石の私も怒って良いかな?」 「ご、ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!もうしないから!ソラの物は大切に使うから!」 「自分で用意する気はないんだね・・・良いけどさ」 「それより、リクの元カノってマジで!?」 「うん。中学生の時ね。それで、昨日の事もリク君から電話で聞いてた」 リクめ、早速喋ってるじゃん。 私経由で知り合ったから、仲良さそうなのにお互いに自分からは話し掛けに行かない不思議な距離感なんだと思ってたら、まさかの関係だったなんて。 私、ソラの元カレを漏らすまで蹴り倒しちゃったんだけど、大丈夫かな。 「で、どうなの?リク君は絶対処女って言ってたけど」 「ソラ!声が大きい!」 「あのね、あのリク君にバレたんだよ?もうクラスの男子は皆知ってるよ。ね、皆?」 もう後10秒位でチャイムが鳴る、クラス全員が教室に集まっているタイミングで、ソラが皆に振る。 そして、ほぼ全ての男の子と、一部の女の子達がサッと目を逸らしてそれに答えてくれた。 次、どんな顔でリクに会えば良いのか分かったよ。 リクを殺して私も死んでやる。 「あ、さっきの誰にも言えないって、赤の他人にはって意味ね」 「友達に言われる方がショックだよ・・・」 今まで私が築いてきた私のイメージが崩れ去ってしまったらしい。 私の、恋愛に詳しそうって言うイメージが。 色んな子の悩みを聞くの、好きだったんだけどなあ。 良し、取り戻そう。 そうだよ、私が大人になれば、今まで通りでしょ。 「ソラ!ちょっと付き合って!」 「え!?男が居ないからって私と!?」 辺りがザワつく。 「違うから!場所を変えて話がしたいの!」 「え、だって、授業始まるよ?」 「ソラなら1回位出なくてもヘーキでしょ!ホラ、早く!」 9割がた強制的に、私はソラを教室から連れ出した。 後ろから先生の声が聞こえるけど、そんなのは後回しだよ。 「私が大人になるにはどうしたら良い!?」 「メロン・・・はあ。まあ、私も教室で言ったのは悪かったかな。うん。良いよ、手伝ってあげる」 「さっすがソラ母さん!で、どうすれば良いの!?」 「簡単よ。じゃ、服脱いで」 ソラを引き摺って来た空き教室で、私は何故かジャージのズボンを下ろされ、ソラの髪留めで両手の親指を縛られて万歳の形に持ち上げられてしまった。 これって、まさか。 「私がリクと別れた理由、聞いた?」 「き、聞いてないけど・・・ソラ?」 「私ね、男の子も知りたかったってだけで、どっちかって言うと女の子が好きなんだよね」 やっぱり、私は、ピンチだよ。 大人になりたいって言ったのは私だし、ソラの事は好き。 でも、それはラブじゃなくてら行って言うか、とにかくちょっと待って欲しい。 「ソラ!?待って、私・・・」 「メロンは、ううん、ミドリは・・・私じゃ嫌かな・・・」 「え、いや、その・・・その言い方、ずるい・・・」 「ゴメンね、優しくするからね。ね、ホラ、目を閉じて・・・」 不思議と逆らえず、私はゆっくり目を閉じた。 ああ、私の初めてのキス、ソラとかあ。 でも、言う程嫌じゃないかも。 「・・・ぷっ!あっははは!冗談よ、ジョーダン!メロンってば、可愛いわー!」 「はあああ!?何それ!?」 「戦闘力2000・・・3000・・・馬鹿な、まだ上がるだと!?」 あ、付き合ってたの、本当なんだ。 「気合入れてる時の『ハアアア』じゃないって!」 「ふふーん。これはお宝だわ。壁紙にしようかな」 「写メ撮ったの!?消して!今すぐ!」 「ヤーよ。今はジョーダンって言ったけど、私がミドリを恋愛対象として見てるのは本当だし」 「え!?」 「私を含めて、女子の人気高いのよ、メロンは。男子達は知らなかったと思うけど、話してみればすぐボロが出る位恋愛経験なさそうなのにメロンの所に相談に来てた子達は、皆メロンが好きなんだと思うよ。高く売れそうだわー」 「絶対見せないでよ!?絶対だよ!?」 「さあ、どうでしょう」 ソラがリクに似たのか、リクがソラに似たのか。 どちらにせよ、リクが周りに言い触らしたのはある程度予想出来たけど、ソラがこんなキャラだったなんて。 蹴るモノがないソラには一生頭が上がらなくなった気がする。 「ね、ところでさ・・・そろそろ離してくれない?」 「なんで?」 「なんでって・・・冗談なんだよね?」 「うん、キスはね。キスは本当に好きな人の為に取っていてあげる。あ、これ、私が予約したって意味ね」 あ、イヤな予感がする。 「でも、大人にして欲しいって言ったのはメロンだよ。大人にしてあげる」 「どうすれば良いか聞いただけで、大人にしてとは言ってないから!」 「じゃあ、私に任せておけば良いよ。これで良いかな?」 「良くない!」 ソラの片手が私の髪を、耳を、首筋を、くすぐったく撫でる。 普段はパッチリしているソラの目が眠いみたいにトロンとして、それでいて息がちょっと荒くて。 きっと、目が据わるってこう言う事なんだ。 このままじゃ、ヤられる。 「ハアアア!」 「そんなに緊張しなくても、優しくするから大丈夫だよ。痛くないよーにゆっくりやろーね」 「違う!気合入れてんの!」 「戦闘力5000・・・6000・・・バカな、まだ上がるだと!?」 「それ、どっちが先?リクも言ってたけど」 「リク君が絶対面白いからって貸してくれた漫画のセリフだよ」 リクめ、彼女に貸す漫画のチョイスがバトル物って。 私も全巻持ってるけどさ。 「そんな事より!待って!待ってよソラ!」 「怖い?」 「ソラがね!」 「そう。でも、許してあげない。私も火が点いちゃったし」 「蹴るよ!?水泳部自慢の脚力を全力全開だよ!?」 「どうぞ。でも、今足上げたら丸見えだけどね」 気付けば、ソラの指先で白い布がクルクル回っている。 やられた。 こんな事なら、下に水着も着てくれば良かった。 「んー!良い匂い」 「嗅ぐなあ!」 「あんまり騒ぐと誰か来るよ?」 「・・・辞めて・・・辞めてよお・・・」 こんな所で、こんな形で、私の1つしかない大切な物が奪われるなんて。 友達だと思っていたのに。 ソラ、こんなのありかよお。 「・・・」 「・・・ソラ?」 「え?あ、う、うん。可愛いよ?」 「何言って?え?」 「・・・ゴメン。メロンがあんまり可愛くて、私、酔ってたみたい・・・実はね、私もまだ子共なの。ここから先の事、まだ知らないの」 「え!?だって、リクと・・・」 「最後までヤってないの。先っぽだけ・・・痛くて、怖かったから・・・」 あの野郎、何が大人だ。 言い触らしてやる。 彼女に怖い想いをさせて、先っぽだけで大人を気取ってるって皆に言ってやる。 「皆には黙っててね!?」 「え、なんで?」 「恥ずかしい、から・・・」 「ソラ・・・あのね、今、私は顔からバーニングでファイヤーしそうな位なんだよ?」 「お、お願い!」 「じゃあ、パンツ返して。後、写メは消して。それと、明日のお弁当はカニクリームコロッケで」 全く考えてもいなかった角度から、兎にも角にも立場の逆転に成功したみたい。 やったね。 「調子に乗ってくれるじゃない、メロンちゃん。良いのよ?メロンで大人になる勉強をしても。今、メロンのショーツを持っているのは誰?これを窓の外に捨てられて、困るのは?メロンのキス顔の写メと、顔付きの大事な所の写メもあるんだけどなあ」 「だから何時の間に写メ撮ってるの!?」 「うふふ、もっと言うと、私の家のパソコンには数百枚のメロンの写真があるよ」 「ふ、ふんだ!今この場で私が大きな声を出せば、立場が弱いのはメロンだもんね!」 「な・・・メロンにてはキレるじゃない・・・良いわよ?飛んできた男の先生に全部見られても良いならね」 「うぐ・・・それは、イヤ・・・」 「どう?今日はお互い水に流さない?」 「え・・・カニクリーム・・・」 つい口に出してしまってから思ったけど、もっと優先すべき事があったね。 でも、美味しいもんね、カニクリームコロッケ。 好きなんだもん、仕方ないよ。 「分かった、明日のお弁当はカニクリームにしてあげる。その代わり・・・」 「代わり?」 「誰にも見せないって約束するから、メロンのキス顔は私の宝物にさせて。そうしたら、今日の事で私の事を嫌いになっても良いから・・・」 「ソラを嫌いになんてならないよ!・・・絶対、見せちゃダメだよ?」 「ありがと!あ、ついでに、メロンの大切な・・・」 「それは消してね!?」 「減るもんじゃないよ?寧ろ捨てようとしてるんじゃない」 「私の中で何かが減るよ!」 さすがに、ね。 マズイよね。 「私の中で使うから大丈夫よ」 「使うの!?何に?」 「んふふ、内緒」 『おーい!夕張!お前はこれ以上はヤバイだろー!授業に出なさーい』 この声は、国語の井上だね。 ふふん、単位の計算は完璧なんだから。 国語は後2回は行けるね。 「それじゃ、バレない内に教室戻りますか!ソラ、行こ?」 「私は帰るわ。もう授業なんて気分じゃないし、消す前に、1回だけ使わないといけないしね」 「何を!?」 「内緒よ。ホラ、声が通り過ぎたから、今の内だよ?私は保健室に行って、早退の許可証貰ってくるから」 「絶対消しといてよ!?後、明日のお弁当楽しみにしてるからね!」 「ハイハイ、じゃあ、また明日ね、メロン」 「また明日、ソラ!」 隙を見て空き教室を抜け出し、自分のクラスに戻る。 気付いたら教室に戻っていた、なんてのが理想だね。 ふふふ、私は蛇の様にストーキングするぜえ。 あれ、スニーカーキングだっけ。 まあ、いっか。 『もしもし?うん、言われた通りにやったよ。うん、今度ジュース奢ってあげる。え?ううん、ただのお詫びとお礼。あ、失敗した訳じゃないから。うん、うん。全く、高校生活を丸々使った盛大な告白も良いけど、私を巻き込まないでよね。うん、じゃ、またね。うん、お大事に』 応援よろしくお願いします!
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乙女BREAK
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きっかけは、とてつもなく下らない事だった。 同じ中学から同じ高校の、同じクラスになったから仲良くなれた男の子。 忌まわしき奴とのほんのちょっとしたやり取りが、まさかこんな話になるなんて。 私、夕張ミドリの大切なものを賭けた戦いは、今、最終局面を迎えた。 「だ、か、ら!誰のファンになろうと俺の勝手だろ!?」 「そりゃあ、そんなのアンタの自由だよ?でもね、興味もないグラドルとかアイドルとか、果てはAV女優の事まで、長い話を聞かされる私の身にもなってよ」 放課後、夕日が差し込むオレンジ色の教室で、私とリクは今日もアホらしい話に花を咲かせていた。 多分、栗の花を。 私の机に並べらたグラビア誌の表紙を飾る水着姿の女の子が今日のターゲットだ。 男の子同士でする様な会話を分け隔てなく私にもしてくる。 この子が最近可愛いとか、あの女優はヌけるとか。 最近、それに慣れている私に気付いた。 もしや、試されているのかと思う。 「わっかんないかな!この子は天使なんだよ!前髪パッツン!線は細いのにデカイ胸!白い肌!そして笑窪!昼飯1ヶ月賭けても良いぜ、この子は絶対!100%!処女だね!」 「はぁ?アンタ、夢見すぎだよ。水着で雑誌に出てる女の子だよ?彼氏位居るって」 「またそれを言うか!?ミドリ、この子はお前とは違うんだよ?この子は天使!お前はビッチ!わかっだがはぁっ!?」 水泳部の脚力を嘗めて貰っては困る。 人をビッチ呼ばわりして、2つもあるうちの片方を蹴られただけで済んだのだから、女神の様な私の優しさに感謝して欲しいよ。 蹴られた本人はそれどころじゃないみたいだけど。 あれ、この踞る男の子を見下ろす感じ、ちょっとゾクゾクする。 「ふぅ。あのな?ミドリ、男のココはダメなんだ。ダメなんだよ!?そんな事ばっかりしてるから遊び相手しか出来ないんだよ。言葉遣いも悪いぞ」 「大きなお世話だよ!」 「ふぐぅ!?」 もう1発だ。 懲りない奴め。 「あ、あれ、悪くない気がしてきた・・・ちょっと気持ちい良い?」 「うわ、ヘンタイだよ?」 「違う!ここを蹴られるのはタイヘンなんだ!」 「とにかく!私はグラビアもAVも興味ないの!分かった!?」 「ヘイヘイ。おー、コワ。髪染めてるし、スカートの下ジャージだし!寧ろ上もジャージだし!ビッチじゃなくてヤンキーだよ・・・」 トドメの3発目だ。 もう、潰れてしまえ。 ああ、何だか気持ちが良いなあ。 男の子を蹴るのって。 「らめえ!もうらめてえ!イジメちゃらめえ!」 「うわ、キモ・・・」 「イテーんだよ!マジで!」 「ふうん。男の子って大変だね」 「クソ、まだ1回しか使った事ないのに・・・潰れたらどうしてくれる!?」 「ち、ちょっと待って!?1回使ったって、え?」 「なんだよ、俺、中学のときは彼女居たんだぜ。別に普通だろ」 いやいや、そんなの聞いてないよ。 え、だって、私とリクは同い年で、同じ中学で、私はその、まだ見た事もないのに。 「あ、1回しか使ってないとかって馬鹿にしてるのか!?ドーテーと非ドーテーは大きな違いなんだ!お前と違って遊んでない俺みたいな奴にとってはな!」 「は?まだ蹴られたいの?」 「う・・・素直に嫌だと言えない自分が怖いぜ」 「素直に嫌って言わないリクが怖いよ・・・」 「まぁ、とにかくだ。俺は大人なんだよ!紳士なんだよ!そこんとこ、宜しく」 裏切られた様な気分だ。 私はまだなのに、リクはもう大人だなんて。 何故だろう・ 猿にしか見えなかったリクがネアンデルタール人に見える。 なんて言うのかな。 もう一発蹴っておきたい気持ち。 「うぅ・・・ご、ゴメン・・・」 「お?なんだ?この手の話題でお前から謝るなんてさ」 「え、そ、そう?まぁ、ほ、ほら、同じ大人として、一応ね」 「・・・ふーん?」 割と純粋な気持ちで、今までキャッキャ言ってるお子ちゃまだと思っていた事を謝りたかっただけなのに、盛大に墓穴を掘った予感。 なんだ、リクのあのやらしい目は。 まるで、私がリクの話を嫌がったのは、私が恥ずかしかったからみたいじゃない。 「な、なによ・・・」 「ミドリちゃんも可愛いところがあったんだなあ、と」 全国の女性の皆様に伝えたい。 男の子を黙らせたい時は、変に構えず、自然体からいきなり蹴り上げる事。 足の甲じゃなくて、脛の辺りで蹴ると当てやすいよ。 「ぜ、全国のや、野郎共・・・茶髪で、ジャージの女子には気をつけ、き、アフン」 良し、黙った。 リクにだけは知られたくなかったけど、知られてしまったからには仕方ない。 喋れない様にしてやる。 「分かってるよね、リク。ビッチ扱いも不良扱いも嫌だけど、お子ちゃま扱いはもっと嫌なの。良い?」 「ふぁい・・・すみませんでした・・・」 「よろしい。・・・ねえ、冷やす物とか要る?自分でやっといてなんだけど、顔色凄いよ?」 「いや、冷やす物より熱い物が欲しいな。ミドリ、お前の大人の女の愛をくれ」 「・・・は?はああああ!?」 「く、戦闘力がどんどん上がっていく!?」 「気合入れてる時の『ハァァァ』じゃないよ!」 え、何このバカ。 このタイミングで何言ってんの。 私が、欲しいのかな。 それってつまり、告白なのかな。 このタイミングで、踞りながら言う事なのかなあ。 「その反応。ミドリちゃんも乙女だったんでちゅねえ。良い子良い子してあげまちょーか?」 「潰れろコノヤロー!」 「おっと、何度も蹴られてたまるかよ!へえ、あのミドリがねえ?こりゃ良いネタ掴んだわ」 「避けた!?私の蹴りが!?じゃなくて、違うから!ホント、私ってばホラ、ビッチだから!男友達一杯居るから!」 「さっきと言ってる事が変わってるぜ。じゃなくて、ククク、俺は貴様の様な下級戦士とは違う!俺はエリートなんだ!」 「それ、後半かませ犬になるフラグだよ」 「え、マジ!?言い直しても?」 「ドーゾ」 「良いケリだが、甘いな。蹴りはもっと抉る様に・・・」 「打つべし!師匠キャラはリクには合わないよ」 「ホントに打つなんて聞いてないいいい・・・あ、ヤバイわ。ミドリ、急いで氷持ってきてくれ。俺、もうすぐ気を失う」 「え!?いや、普通に喋ってるじゃん」 「今はアレだ。タンスの角に指ぶつけた直後のアレ。痛みが戻ってきたらポックリ逝きそうだから、急いでくれ」 「わ、分かった!」 氷なら、保健室に備えてあった気がする。 見たことないし、どうなってるのか知らないけど、男の子って大変なんだね。 「あ、つーかさ、アンタ保健室まで歩く余裕は・・・って、リク!?リクウウウ!」 そう、全てが始まった日、リクの宝物はお星様になった。 めでたいね。 ハッピーエンドって、良いよね。 ああ、私がこの話を皆にした意味、伝わってくれてるかな。 喋ったら蹴るからね。 そこんとこ、宜しく。 後、リクは失神と失禁をしただけで、死んでもいないし潰れてもいないよ。 そこんとこも、夜露死苦。 いやあ、めでたしめでたし。 応援よろしくお願いします!
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