東北の田舎で内科医さんちゃごがたまに書く日記

悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意志によるもの。楽観主義で参りましょう!

つれづれ

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私がこの曲を初めて聴いたのは、中学校の音楽の時間でした。
レコードに針が降りた瞬間、大袈裟ではなく、魂が揺さぶられました。
それまでバッハなど全く知らなかった無知な私でしたが、
その凄さを思い知るのには、わずか4分あまりの小品で十分でした。
その後私は、バッハを聴き漁るようになりました。
私は正直音楽の時間が嫌いでしたし、歌も下手で、楽器も弾けません。
しかしバッハを知ることができたという幸運には、感謝し切れません。
なお私の耳に狂いがなければ、演奏しているのは盲目のオルガン奏者
ヘルムート・ヴァルヒァのはずです。
今から25年ほど前の中学校の音楽室で、初めて聴いたのと同じ音色です。

先日、拙ブログで『Where the Hell is Matt?』という動画を紹介しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/twomothers1452/59516282.html

これを見て、少し考えたことがありました。


  ☆ ☆ ☆


人が自らの体を使って何かを表現する方法は、大きく分けて

“踊り”“舞い”になると思います。(私の独断と偏見ですが…)

“踊り”は基本的に縦の動きで、どちらかというと“動”“生命”を表現します。

日本の古典芸能でいうと、『歌舞伎』は“踊り”の延長にあると思います。

(マットさんの、ちょっと変な踊りもこちらに含まれます。)

一方“舞い”は水平方向の動作です。“静”“精神”を現わすのに合います。

室町時代から続く『能』は、明らかに“舞い”の一種だと考えます。


  ☆ ☆ ☆


さらには、“踊り”の中に“舞い”の要素をも併せ持つ、スーパーな踊りもあります。

四国徳島県で盛んな『阿波おどり』です。

阿波おどりでは、手や足が休みなく上下動するのに比べ、

頭や体軸の上下動は抑え気味で、その分じわっじわっと前へと水平移動します。

縦の動きと、水平の動きの融合。

ここに、阿波おどり特有の迫力が生まれるのだと思います。
 
阿波おどりの踊り方(動画)はこちら。
 ↓
http://www.awanavi.jp/movie/category/0003466.html


  ☆ ☆ ☆


ここまで書いて来て思ったのですが、日本の“踊り”にしても“舞い”にしても、

「体をひねる」という動きはほとんど見られませんね。

また「素早く回転する」という動作も基本的になさそうです。

そういうわけで、『モンキーダンス』は日本人に合っていますが、

『ツイスト』はどうやらアメリカ人向けだといえるのかも知れません。

偏屈王さんのブログ『キネオラマの月が昇る〜偏屈王日記〜』で
紹介されていました。
有名な動画とのことで、どこかで観たことがある方もいらっしゃるでしょう。
少しメタボなマット・ハーディングさん(アメリカ人・ゲームクリエイター)が
世界中で踊ります。
少しブルーな気分の時にどうぞ。
きっと元気が出ると思います。


Where the Hell is Matt? (2008)

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進化し続ける将棋

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<将棋>初めて「後手」勝ち越し 08年度公式戦

                                    3月30日23時1分配信 毎日新聞

将棋の2008年度の公式戦は、後手番が勝ち越した。
日本将棋連盟が1967年度に統計を取り始めて以来、初めてのケース。
主導権を取りやすい先手番が少し有利という状況が40年余り続いてきたが、
この1年は逆の結果が出た。

08年度の公式戦は30日までに2323局あり、後手番の1167勝
1156敗(勝率5割2厘)。31日には1局しかなく、勝ち越しが確定した。
これまで後手番の勝率は68年度の4割9分5厘が最高、
04年度の4割6分4厘が最低だった。

羽生善治名人は「角道を止めないゴキゲン中飛車など、近年は後手番の
作戦の幅が広がった。棋士が序盤で工夫を重ねてきたことが勝率アップに
つながったのでは」と話している。【山村英樹】



  ☆ ☆ ☆


何のことか全然分からない人も多いと思いますが、

このニュースには少し感動しました。

私が医大の山岳部の部室で先輩と将棋を指していた十数年前、

時代はまさに『先手が絶対有利』でした。

“先手(せんて)”とは、将棋で、先に第一手目を指す方をいいます。

よく『先手必勝!』と言ったりしますが、

実際には“先手”の勝率はせいぜい5割1分程度でした。

それを5割4分(2004年度)にまで押し上げた立役者は、

他ならぬ羽生善治名人(写真)だと言われています。

その傾向が顕著だったのは1989年度でした。

この年、羽生さんが先手番を持った時の勝率は、なんと0.9355!

同じ年の、羽生さん後手番での勝率は0.6154でしたから、その差は歴然です。

(データはこちら⇒http://www.rayraw.com/index.php?type=top

どんな戦法でも指しこなすオールラウンドプレイヤーな羽生さんですが、

彼が『先手番が得意』なのは間違いなさそうです。


  ☆ ☆ ☆


それが今年度(2008年度)、将棋界全体では『後手有利』であったとは…。

将棋の戦法・考え方が、この十年間、絶えず進歩していた証です。

それは一方で、羽生さんが一人勝ちできる時代ではなくなったことを

意味しているのかも知れません。

ところで記事の中に、『ゴキゲン中飛車』という、軽いノリの言葉が出てきます。

これは、後手の勝率アップに寄与している最新の戦法の名前なのです。

また最近、後手番では、『一手損角換わり』も人気がある戦法です。

ともに昔は“非常識”と言われた指し方でした。

かつての“非常識”が、今では“最新戦法”“常識”なのです。

これが進歩というものなのですね。

(昔の常識に囚われた私には、ちょっと指しこなせませんが…)

いずれにせよ、少し嬉しいニュースでしたので、紹介させて頂きました。

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問診は“会話”


学生時代、『よく患者さんの話を聞くこと』といわれました。

一般に“話を聞くこと”は、受身な行為だと思われています。

しかし医師が患者さんの話を聞く場合は、受身であってはいけません。

受身で黙って話を聞いているだけでは、

患者さんは必要なことをなかなか話してくれないからです。

自分の知識や経験、何よりも想像力をフル稼働させて、こちらからあれこれ質問し、

積極的に聞き出さねばなりません。

“話を聞く”だけでは十分でなく、“会話をする”ことが重要です。

(これは別に、医師だけに限ったことではないでしょう。)


  ※ ※ ※


診察する上でこのような“会話をする”ことを、問診(もんしん)と呼んでいます。

問診は診療の基本ですが、最近は“診療の究極”とまで思うようになりました。

昔は、『問診をして、検査をして、診断をつける』と考えていました。

今は、『問診でおおよその診断をつける。検査はその確認作業。』

という流れが最上の診療だと考えています。


  ※ ※ ※


もっとも実際は、このようにスムーズにいくことは多くありません。

その数少ない“たいへんスムーズに運んだ診察の一例”を紹介してみます。

患者さんは60歳代の男性。初診の方です。

あらかじめ書いて頂いた問診票には『風邪をひいた』と書いてあります。

しかしこの場合の“風邪”は“自己診断”といって、判断の邪魔になるので

“無視”しなくてはなりません。

ただそれを指摘すると、怒る患者さんもいらっしゃるので口には出しません。

私からの最初の質問は、次のようなものです。

 『“風邪”といっても色々あります。どのような“風邪”ですか?』

咳・発熱・鼻水…という答えを予想していたのですが、意外な答えが返ってきました。

 『坂道を上る時など息切れがする。』

というのです。しかも、症状は数ヶ月も前から続いているとのこと。

もはや“風邪”でないことは明らかで、心臓か肺に問題があるのだろうかと考えます。

胸部を聴診すると、心音・呼吸音に異常はありません。

しかし脈拍は30回/分と極端に遅く、血圧は190/110mmHgと極端に高い。

ここまでの問診・聴診で、『完全房室ブロックかな?』と“仮診断”をします。

そして胸部X線写真と心電図を撮影し、『完全房室ブロック』という“診断”を得ます。


  ※ ※ ※


このように一回の診察・最小限の検査で診断がついたとしても、

患者さんはすぐに納得し喜んでくれるとは限りません。

ご自身では『風邪が長引いているのだ』と数ヶ月信じてきたのです。

それを突然、初対面の、自分よりはるかに若い医者に、

『心臓に問題がある』とか『放っておくと失神発作を起こすかも…』とか言われて、

面白いはずはないし、すぐに納得できるはずもありません。

一般内科の私の仕事は、だいたいここまでです。

戸惑う患者さんをなだめながら、循環器科宛に紹介状を書きます。

あとはその分野の専門医にバトンタッチします。

ここまで要した時間は、心電図などの検査を除いて30分くらいでした。

少し時間が掛かりすぎたかも知れません。


  ※ ※ ※


診察する上で、『患者さんの話を聞かない』のは勿論いけません。

それと同じくらい『患者さんの話を鵜呑(うの)みにする』のも慎まなくてはなりません。

上の例で患者さんの話(風邪をひいた)を鵜呑みにしてしまうと、

重大な見落としに繋がりかねないことがわかると思います。

ですから“会話”が大切なのです。

そのことが、最近ようやく実感できるようになってきました。

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