東北の田舎で内科医さんちゃごがたまに書く日記

悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意志によるもの。楽観主義で参りましょう!

理系

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

福島県に住む人達へ

私は、今日本で最も注目されている福島県に暮らしています。
 
福島県に住んでいる、もしくは福島県を故郷とされている皆さん…。
 
今回の原子力発電の事故が、片時も頭から離れることはないと思います。
 
もちろん、私もそうです。
 
しかし私は、放射線を必要以上に怖がらずに済んでいます。
 
心配するレベルには遥かに及ばないことを、職業柄、知っているからです。
 
増してや、私の住まいは第一原発から60km弱の距離があります。
 
十分な距離です。
 
これで怖がっていたら、実際に避難指示が出ている地域の方に申し訳が
 
ありません。
 
普段通りに散歩し、仕事をし、水道水を飲み、
 
スーパーでは福島県産の野菜を選んで買って食べています。
 
それが、故郷の復興への近道であると考えるからです。
 
心配される方、不安に思われる方のお気持ちは痛いほどわかりますが、
 
あえて申し上げます。
 
大丈夫です。
 
医学的には、全然平気です。
 
空気も、水も、土も、食べ物も、子供たちの成長にも、問題ありません。
 
私が恐いと思っているのは風評被害ですし、残念ながら実際に
 
その通りになっています
 
悔しいですが、仕方ありません。
 
  ☆ ☆ ☆
 
ところで、事故の収束を図るべく現場で懸命の努力をしている方々。
 
彼らに、十分な食事と休息と睡眠が与えられますように。
 
家族からの励ましの声が、しっかりと届けられますように。
 
応援しています。
 
無事を祈ります。

ここに来て、新型インフルエンザが本格的に流行してきました。

メキシコ発の新型インフルエンザが日本に初めて入ったのが、5月の大型連休。

国内で本格的な流行が始まったのが、夏休み〜お盆休み。

人の移動とウイルスの広まりは、見事に連動しているのだと感じました。

今回の流行が、国内で広まったのか、外国から再度持ち込まれたのかは不明です。

両方なのかも知れません。


  ※ ※ ※


インフルエンザへの対抗策として、ワクチンが待ち遠しいです。

しかし季節性インフルと新型、両方のワクチンを並行して作らざるを得ないことから、

予想される需要量に比べ、ワクチンの供給量はどうしても不足すると思われます。

やはり、“人混みを避ける”“うがい手洗い励行”“マスク着用”など

地道な予防策を続ける必要がありそうです。


  ※ ※ ※


ところで2ヶ月ほど前Amazonで、

インフルエンザワクチンを真っ向から否定する本を見つけました。

題名は『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』です。

Amazonでの評価は“☆”と“☆☆☆☆☆”で大きく分かれています。

(お金がもったいないので)読んでいませんが、カスタマーレビューを書きました。

もしお時間があったら、ちょっと覗いてみて下さい。(私の評価は勿論…)
 ↓
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4575299995/ref=s9_simz_gw_s0_p14_t1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=053M4TJNEJ3KWYX2HZ1R&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376736&pf_rd_i=489986


  ※ ※ ※


この本でも触れられていますが、それまで毎年施行されていた小中学生への

インフルエンザワクチン集団接種は、1994年に中止されました。

(その結果何が起こったかは、上記のリンク先(↑)で、私のレビューもしくは

アマデウスさん(札幌市の小児科医)のレビューをご一読下さい。)

ちなみに“1994年”と聞いてピンときた方もいるかも知れません。

そうです。ワクチン集団接種を中止したのは、あの村山内閣でした。

村山内閣は、阪神大震災の救助の初動に失敗したことで知られていますが、

インフルエンザによる犠牲者を増やした内閣でもあったのです。


  ※ ※ ※


改めて申しますが、インフルエンザワクチンは(できれば)接種した方が良いです。

またマスク着用は、感染拡大を予防するのに効果があります。

“100%は予防できない=効果がない”などという暴論には惑わされないで下さい。

新型インフルエンザが蔓延期に入ってきてしまいました。

ここに来て、情報が入り乱れているようです。

その一つが『マスクの有用性』についてです。

マスク嫌いの欧米人が「マスク着用は意味がない」などと言い出すのは、

小生、はじめから予想していました。

もしかしたら、それに惑わされてしまう方もいるかも知れません。

(恥ずかしながら、欧州かぶれのうちの外科部長もその一人のようです…。)

「またか…」という感じですが、しかし、彼らの主張には明確な根拠がありません。

私なりに検討した結果、やはり『マスク着用は有用である』と考えます。


  ※ ※ ※


まずはインフルエンザについて知りましょう。

インフルエンザは、主に飛沫(ひまつ)感染でうつるといわれています。

“飛沫”感染は“空気”感染と似ていますが、ちょっと違います。

両者を比べてみます。

『飛沫感染』

 直径5μm(マイクロメートル、1μmは1/1000mm)より大きい飛沫粒子

 により感染を起こすもので、咳やくしゃみ、会話、気管吸引など、

 約1mの距離内で濃厚に感染を受ける可能性がある。

 (インフルエンザは主にこちらに入ります。…)

『空気感染』

 病原微生物を含む飛沫核が直径5μm以下と飛沫感染での飛沫粒子に比べて

 小さく、そのため長時間空中を浮遊し、空気の流れにより広く伝播される。

 (結核・麻疹など…)

(以上、京大病院ICTニュースより改変)

http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~ict/ict/inf_practice/inf_ict/member/ict_news/pdf/2001-05.pdf


インフルエンザのウイルスそのものは0.1μm程度と非常に小さいのですが、

主な感染源である“飛沫”は5μm以上と意外に大きいのです。

これは市販の不織布製のマスクで、かなり除去できる大きさです。

もちろん、すでに感染している人にとってもマスクを着用する意味はあります。

咳やくしゃみでウイルス(飛沫)が飛び散る距離は1.5〜2m程度ですが、

マスクを着用することで、量や距離を抑えることが期待できるからです。

(ちなみに『“飛沫感染”がどんなものか直接見てみたい』と思われた奇特な方

 こちらへどうぞ。⇒ http://www.snotfunny.com.au/


  ※ ※ ※


またマスクには、“飛沫に対するフィルター”という以外にも効果があります。

鼻腔(びくう)や咽頭(いんとう)の粘膜は、もともと異物の侵入を防ぐ機能が

備わっていますが、低温・乾燥の状況ではその防御機能が低下します。

マスクの着用は鼻腔や咽頭を保温・保湿するので、やはり有用だといえます。

この点に関しては、従来のガーゼマスクでも「した方が良い」と言えそうです。


  ※ ※ ※


こういうことを踏まえて、嬉しいニュースを一つ紹介します。

「大地震の時のお礼にマスク」 台湾から兵庫・大阪へ
http://www.asahi.com/national/update/0521/OSK200905200151.html
                         2009年5月21日5時34分

新型インフルエンザの感染が広がる兵庫県と大阪府に20日、台湾当局が

マスク計20万枚を贈った。99年の台湾大地震の際、兵庫県から職員の

派遣や義援金約2億8千万円を受けたことへの「お返し」という。

計200万枚が届くことになっており、両府県は配布先を検討する。(以下略)


市販のマスクを買い占めてインターネットで高値で売って儲けようなどという

せこい輩も散見される中、本当に嬉しいニュースですね。

皆さん、適切な知識を身につけて、この流行を乗り切りましょう。

開く トラックバック(1)

この記事はもともと、2005年5月17日にUPしたものです。

『コンポスト』の記事を書いていて思い出しました。

それを少し練り直してみました。


  ☆ ☆ ☆


つち(土・地)

 地球の陸地の表面をおおう物質。

 風化した岩石の細かいくず、生物の遺骸および

 その腐敗物、微生物など
よりなる。土壌。……

                            三省堂『大辞林』第二版

日本では、国土が豊かな「つち」に厚く覆われているため、

「つち」の存在を“あたりまえ”と思ってしまう人が多いようです。

しかし日本のように「つち」に恵まれた環境は“あたりまえ”ではありません。

今日は「つち」の成り立ちを考察してみます。


  ☆ ☆ ☆


およそ46億年前、地球が誕生しました。

地球の長い歴史の中で、生物が誕生したのは海の中だといわれています。

その生物が陸上に進出(上陸)したのは、約4億年前のことです。

それ以前の実に40億年以上もの間、

陸地を覆っていたのは、岩や砂、火山灰や冷え固まった溶岩、あるいは雪や氷…。

地上は、延々と不毛の荒野が広がるだけでした。

滋味豊かな「つち」というものは、最初は存在しなかったのです。

では「つち」は、何時、どのように出来たのでしょうか?


  ☆ ☆ ☆


約4億年前、動物に先んじて、植物が陸の上に進出します。

上陸を果たした最初の植物は、苔類だったと思われます。

上陸したといっても、湿った水辺に苔むす程度で、

水辺から離れることは出来なかったでしょう。

その苔が枯れると、その遺骸を微生物が分解します。

そしてその上に、新しい苔が生える。

またそれを微生物が分解する……。

そういったことを何年も、何十年も、何百年も、何千年も繰り返します。

そしてはじめて、岩と砂しかなかった地表に、ごく薄く「つち」が積もったのです。

「水辺」「苔がむす」「遺骸が積もる」「微生物が分解」などの条件を満たすところ……

つまり「最初の土」が出来たのは「沼の底」だったろうというのが私の仮説です。

生と死の循環が蓄えられるところに、「つち」は生じます。


  ☆ ☆ ☆

 
いったん「つち」ができると、その中の養分を効率よく吸収しようとして、

植物は「根」を発達させます。

「根」は植物の体を支え、上に伸びることを可能にします。つまり「茎」ができます。

すると、さらに効率よく太陽光線を浴びることができるようになります。

こうして「葉」が誕生します。

「根・茎・葉」の区別もない苔類から、それらの区別がはっきりしている

シダ植物への進化は、「つち」の生成と深く関係しています。


  ☆ ☆ ☆


植物を追うように、動物も上陸します。

上陸した動物の餌は、もちろん地上に繁栄しはじめていた植物です。

そして植物・動物の遺骸を、微生物がせっせと分解します。

一生懸命「つち」に帰しているのです。


  ☆ ☆ ☆


以上から、「つち」は動物・植物・微生物が渾然一体となって創り出し、

そして現在もなお創り続けているもの
といえます。

しかし「つち」は貴重で稀少です。

かりに世界の陸地のすべてを、世界に存在する「つち」で満遍なく均すと、

その厚さはわずか数センチにしかならない……と聞きました。

その貴重な「つち」が厚く積もる恵まれた国の一つが、私達が住む日本なのです。
 

開く トラックバック(1)

呼吸について

最近コンビニエンスストアなどで、『酸素』が売られているのを
ご存知でしょうか?
スプレー缶くらいの大きさで、一缶700円くらいだったと思います。

今日はこれに関係して、『呼吸する』ことについて考えてみたいと思います。


  ☆ ☆ ☆


そもそも、私たちが呼吸するのは何のためでしょうか?

多くの方が、「酸素を取り込むため」と答えられるのではないかと思います。
それはもちろん間違いではありません。

しかし、それ以上に大切な働きがあります。
「二酸化炭素を吐き出す」という働きです。


  ☆ ☆ ☆


今、試しに息を止めてみます。
大きく息を吸って、そっと息を止めます。

皆さん、どのくらい我慢できるでしょうか?
私など30〜40秒ほどで「苦しいかな?」と感じ始めます。

しかし、たかが30秒の息止めで血液中の酸素濃度はほとんど
下がったりしません。
一方で、二酸化炭素の濃度は急速に上がり出します。

私たちが「苦しい」と最初に感じるのは、
「酸素濃度の低下」ではなく、「二酸化炭素濃度の上昇」なのです。



  ☆ ☆ ☆


安静時私たちは、一分間におよそ16回呼吸をするといわれています。
この点について、生理学の先生が仰っていました。

 「酸素を吸うため」ならば、(一分間に)4〜5回の呼吸で十分。

 しかし「二酸化炭素を吐き出すため」には、14〜16回(の呼吸回数)が
 必要になる。


つまり、私たちの呼吸は主に「二酸化炭素を吐き出すため」になされているのです。
「そのついで」に取り込まれる量で、実は、酸素は十分過ぎる量を吸っているのです。


  ☆ ☆ ☆


このことは、瞑想においてもよくわかります。

素人の私ですら、心を落ち着ければすぐに呼吸回数4〜5回/分に減ります。
禅やヨガの達人なら、呼吸回数はもっと少なくなるでしょう。

心身ともにリラックスした時、体内の二酸化炭素の産生は減ります。
すると、呼吸回数も少なくて済むわけです。
(酸素が欠乏する心配など全然ありません。)

禅定中は決して、「呼吸回数を減らそう」と頑張っているわけではありません。
(それはむしろ逆効果になるでしょう。)
リラックスした結果、「自然と呼吸回数が減る」のです。

  ☆ ☆ ☆


以上を鑑みるに、「酸素を吸ってリラックス」を謳い文句にしている
酸素缶など無用の長物ということになります。

(標高2000m以上の登山とか、激しい運動でもしない限りは…)

酸素缶などなくても、深い呼吸をすればいいだけのことです。
そして「深い呼吸」は、「吸うこと」ではなく「吐くこと」から始まります。

酸素は、大気中に十分満ちています。
ありがたく頂こうではありませんか。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
さんちゃご
さんちゃご
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事