東北の田舎で内科医さんちゃごがたまに書く日記

悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意志によるもの。楽観主義で参りましょう!

山のあなた

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山のあなたの空遠く/「幸(さいわい)」住むと人のいふ。
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登山での歩き方

ゴールデンウィークも間近です。

連休には山登りを計画されている方もいるでしょう。

そのような方に、元・山岳部員からのちょっとしたアドバイスを…


  ☆ ☆ ☆


一番の経験者(リーダー)は最後尾を歩く。初心者は前から3番目くらいに。

基本はゆっくり歩くこと。特に登り始めほどゆっくりと…。

「元気よく」歩かない。上級者の歩き方は一見「カッタルソウ」である。

最初の休憩は早くとる。(私の場合、歩き始め20分くらいでもう休憩(笑))

他の登山者と競わない。

急な道ほど(上り・下りとも)歩幅は小さく

身体の重心を常に意識する。

臍下丹田(せいかたんでん)の真下にきちんと足があるか?

「怖い」と思った時、腰を引いてはいけない。腰は「引く」のではなく「落とす」。

バテる前に休む。空腹を感じる前に食べる。喉が渇く前に水を飲む。

休憩の度に地図とコンパスで確認。

頂上は到達点ではなく、通過点(もしくは折り返し地点)に過ぎない。

上りは前座。下りこそメイン。

下りは上りの3倍怖い。(事故るのも道に迷うのも、圧倒的に下りが多い)

下りでは、靴紐を締めなおす。(足首を守るため)

ストックはなかなか有効。バカにできない。



  ☆ ☆ ☆


最後に上級者レベルの方へ。

特に荷物の重い人が膝を守るための工夫として提案。

(これは、一つの奥義かも知れないと少し自負しています。)

下りでは、足を着く時、膝を伸ばし切らない方がいい。

わずかに腰を落とし、ほんの少し膝を曲げた状態で着地する。

そうして、膝にかかる衝撃を大腿四頭筋に逃がして受けとめる。

ただしこれを実現するには、

体重移動のバランスの良さ・丁寧な足裁き・

足許の状況判断の正確さ・(そして何といっても)大腿四頭筋の持久力……

…すべて求められる。



  ☆ ☆ ☆


では、楽しい山旅を!


私は山に登ります。

登りたいと思えば、たとえ厳冬期の雪山だって登ります。

先日同僚と飲みに行った時、下のような遣り取りがありました。

同僚 『…だって冬山でしょ?危険じゃないですか?どうして登るんですか??』

私  『私の中の何かが、私を突き動かすから…』

同僚 『普通は、危険を避けて、安全な道を選ぶのが本能だと思うんですよね…』

全くその通りです。

しかし、あえて危険に挑む本能もあると思います。

それは“私達のDNAに刻まれた進化の歴史”で説明できます。

以下は私の仮説です。

かなり独断的かと思いますが、ご一読下されば幸いです。


  ※ ※ ※


生命は、数十億年前、海の中で誕生しました。

今からおよそ4億年前、海や河…水の中の世界は生命に満ちていました。

私たちのご先祖様は、その頃まだサカナの姿をしていました。

しかし楽園であった水中の世界も、次第に生存競争が激しくなり、

決して安住の地とは言えなくなってきました。

この時、生存競争の渦から抜け出す方法が一つありました。

陸に上がることです。

そのころの陸上には、まだ生物の影はほとんど見当たりません。

不毛の荒野が広がるのみでした。

ご先祖様は、二者択一を迫られました。

危険を冒してでも陸上を目指し、新天地に活路を見出すか…。

このまま水中に留まり、危険を避けつつひっそりと暮らすか…。

この“究極の選択”、ご先祖様は前者を選んだのです。

数千万年の時間をかけ、ひれを足に変え、肺呼吸を覚え、

魚類から両生類に進化して、ついに上陸を果たしました。

およそ3億6千万年前のことと言われています。

ご先祖様の進化は、もちろんこれで留まりませんでした。

乾燥にも耐え、暑さ寒さに負けぬよう、時には低酸素や食糧不足にも耐えるよう、

両生類から爬虫類へ、そして哺乳類へと進化していきました。

全ては『生き延びる』ための、絶え間ない格闘でした。

道のりは困難を極めたでしょうが、しかし喜びも大きかったと思います。


  ※ ※ ※


その数億年・数十億年の生命の進化の果てに、私たちがいます。

遺伝子DNAには、進化の歴史がすべて記憶されています。

3億6千万年前の『上陸』の記憶は、今現在でも強烈な本能として作用し、

私をして“より高いところ”(つまり山)に向かわせるのだと思います。

それはヒトという種(しゅ)の、活動範囲・生存範囲を拡大しようとする

大きな意志の現われの一つなのだと思います。


  ※ ※ ※


一方で、『山は危険』なのも事実です。

そして、危険を避ける事も、生命が生き延びるための本能に他なりません。

生命の本能という観点から、ヒトの行動を見直してみます。

『生き延びるチャンスの拡大』⇒『山は未知の領域』⇒『山に登ろう…』

『(生き延びるため)危険を回避』⇒『山は危険な世界』⇒『山は避けよう…』

この二つの選択肢は、『生き延びる』という目標から発した点で、全然矛盾しません。

ただ、種(しゅ)としての生命は、

ある者には前者を選ばせ、別なある者には後者を選択させているだけです。

そして私は前者を選択しがちな者に、私の同僚は後者を優先する者に

属しているだけなのです。


  ※ ※ ※


山に登りながら、私はそんなことを考えています。

そのようなわけですから、山よ、私が登って下りようとしているしばしの間、

どうぞ寛大でいて下さい。

ウールの実力

イメージ 1


大学時代、私は山岳部に所属していました。

いわゆる“冬山”にも行っておりました。

もちろん比較的易しい山域を選んで行くわけですが、

それでも冬の北アルプスや八ヶ岳の寒さは半端ではありません。

当時(20〜15年ほど前)は今よりも寒さ・降雪量とも厳しいものでした。

その冬山においても“手袋はウール(羊毛)がいい”というのが本日のお話です。


  ☆ ☆ ☆


上の写真は、我が家にある手袋を集めて撮ってみたものです。

右端から順番にご紹介します。

右端の手袋は、アウトドアショップで買ったものです。

二重構造になっていて、外側は薄手のウールで編まれてますが、

内側はシンサレート(Thinsulate)という保温繊維でできています。

真ん中のグレーの手袋(2本ラインが入ったもの)はデパートで買いました。

これはウール100%で、生地の厚さは中くらいです。冬の街を歩く時にしています。

左側の明るい灰色の手袋は、登山の専門店で買ったもの。

ウール100%である点は同じですが、生地の厚さは1.5倍ほどです。

編み目もみっちり詰まっています。


  ☆ ☆ ☆


私が冬山にしていくのは、この厚手のウールの手袋です。

いくつか試してみましたが、結局これが一番温かいです。

単に保温力だけで比べると、シンサレートの方がウールより温かいかも

知れません。

しかし実際の山は、実験室とは状況が違うのです。

山では、雪を掻き分けたり汗をかいたりしますから、手袋はどうしても濡れます。

ところがシンサレートは、濡れると途端に保温力が下がってしまうのです。

その点ウールは違います。

ウールには撥水(はっすい)性があり濡れにくく、

さらに「水に濡れると発熱して、乾こうとする」という性質があります。

ですから指先が冷たくなりにくい。

ウールは、いわゆる“発熱繊維”の元祖なのです。


  ☆ ☆ ☆


登山は、その時代その時代の最先端の技術や道具を要求します。

ですから登山用衣類の素材も日進月歩なのですが、

少なくともシャツと手袋に関しては、ウール(羊毛)に優る素材を私は知りません。

ちなみに、下の青い手袋はゴアテックス(Gore‐tex)製のオーバーグローブです。

ゴアテックスは、防水性と透湿性を併せ持つというたいへん優れた素材です。

厚手のウールの手袋に、ゴアテックスのオーバーグローブ。

この組み合わせで、国内の山ならほとんど対応できると思います。


  ☆ ☆ ☆


(蛇足)

ちなみにゲレンデ・スキー程度なら、このウール手袋だけで十分です。

(ブリザードが吹けば、ゴアのオーバーグローブも着けます。)

ところがゲレンデに同行する友人は、私の手袋を見て、

「毛糸の手袋では寒くないかい?」

と心配してくれたりします。

彼らは「ウール(羊毛)の手袋」と「アクリル毛糸の手袋」とを混同しています。

ウール(羊毛)とアクリルは見た目は似ていますが、温かさが段違いです。

また彼らの多くは「外側:合成皮革、内側:合成繊維」の手袋をしています。

それを見て私は、

「(雪や汗で濡れた場合)そちらの方が寒いのに…。おまけに高価だし…。」

と内心思うのですが、まあ口には出しません。

なかなか信じてくれませんから…。

本日、長野県の爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳へ行って参ります。

短めの(2泊3日)山行です。

特に難しいルートではありません。

しかし、普段ほとんどトレーニングしていないので、ドキドキしています。

このような時の心構え。

遠くに行かんと欲せば、ゆっくり、ゆっくり、歩め。

では、行って参ります。



※天気に恵まれ、いい写真が撮れたらアップしますね。

神奈備の山々

イメージ 1

イメージ 2


昨日TV番組で『世界遺産・屋久島』を観ていたところ、屋久島の峰々を指して、

神名備(かむなび)と讃えておりました。

このような言葉があったとは……。

小学館・大辞泉では次のように説明しています。

かむなび【神奈備】上代、神霊の鎮座すると信じられた山や森。

           かみなび。かんなび。


「神名備」と「神奈備」…使われている漢字が異なりますが、同一の言葉でしょう。


  ※ ※ ※


山はかつて(一部では現在でも)、信仰の対象となっておりました。

実際、神様の名を冠した山もめずらしくありません。

例えば、北アルプスで登山者に最も人気のある“穂高(ほたか)岳”の場合。

本来は“武尊(ほたか)岳”と書いたものと思われます。

武尊とは、古事記や日本書紀に描かれるヤマトタケルノミコト(日本武尊)のこと。

また、その穂高岳の登山口である“上高地(かみこうち)”は、“神河内(かみ

かわち)
”が転じたものと聞きました。


  ※ ※ ※


山に登る方も、そうでない方も、知っておくとちょっと自慢できるかも知れません。





※冒頭の写真は、下のHPからお借り致しました。
上:屋久島の最高峰・宮乃浦岳
http://yama-tabi.net/jp100ym/100/001.htm
下:にぎわう初夏の穂高岳と上高地
http://www.dynax.co.jp/sinsen/gallery/kamikouchi/010603/sview_2.html

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