横浜市の踏切で高齢者の男性を助けようとして電車にはねられ死亡した村田奈津恵さんの告別式が7日営まれ、多くの参列者が村田さんの死を悼みました。
村田奈津恵さん(40)は今月1日、横浜市緑区のJR横浜線の踏切で、74歳の男性を助けようとして電車にはねられ死亡しました。
7日は午前10時半から、村田さんの自宅近くの斎場で告別式が営まれ、遺族のほか親族や友人、それに会社関係者など多くの人が参列し、村田さんの死を悼みました。
このあと、村田さんのひつぎは、親族などに抱えられて車に乗せられ、クラクションの合図とともに車が斎場を出発すると、参列した人たちが涙を浮かべ別れを惜しんでいました。
村田さんの姉の友人の女性は「村田さんはとてもおとなしくてかわいい子だったが、うちに秘めたしっかりしたものをもっている女性だった。村田さんの両親には奈津恵さんの分まで長生きしてほしい」と話していました。
一方、現場の踏切には、事故から1週間近くたった7日も多くの人が献花に訪れ、JRが設置した献花台は花束でいっぱいになっていました。
村田さんの父親の知り合いで、静岡県から告別式に来たという66歳の男性は「いてもたってもいられなくて来ました。村田さんの勇気ある行動を誇りに思います。悲しい気持ちでいっぱいです」と話していました。
「いつまでも私どもの心の中に」
村田さんの両親の惠弘さんと春子さんは告別式のあと、コメントを出しました。
この中で、両親は「娘と最後の別れをしたことで、娘はもう私どもの手元に戻っては来ないのだとあらためて悲しみを感じております。しかし、こんなにもたくさんの皆様方が奈津恵の死を一緒に悲しんで頂いているというのは奈津恵にとりましても、また私どもにとりましても、幸せなことと存じます。奈津恵は自分の心に正直に、信念をもって行ったことですので、私どもも奈津恵を見習って、しっかり生きて行こうと考えております。最後の別れはしましたが、奈津恵はいつまでも私どもの心の中に生きていると思っております」と述べました。