国内最大規模の洋上風力発電施設 五島沖に完成
10月28日 11時43分
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海に浮かべた風車で発電する国内最大規模の「洋上風力発電」の施設が長崎県の五島列島沖に完成し、環境省は28日から実用化に向けて実証実験を始めました。
この施設は、環境省が長崎県五島列島の椛島沖で建設を進めてきたもので、28日、石原環境大臣や長崎県の副知事などが参加して船の上で完成を祝う式典が開かれました。
石原環境大臣は「再生可能エネルギーを普及させるには、潜在的な資源量が最も大きい洋上風力が鍵を握っている。五島の地から全国に拡大していくことを期待したい」と述べました。
完成した施設は、羽根の長さが40メートル、全長170メートル余りの巨大な風車を海に浮かべ、チェーンで海底に固定する、「浮体式」と呼ばれる形式で、環境省は去年8月から同じ場所で小型の試験機を使った実験を行ってきました。
今回の施設では、28日から実証実験が始まり、発電能力は以前の20倍の2000キロワットと国内最大の規模で、発電量は一般家庭1800世帯分に当たります。
浮体式の洋上風力発電で、実用化に向けて本格的な実証実験が行われるのは全国で初めてです。
環境省は今後、およそ2年間かけて実験を続け、耐久性などを調べたうえで、平成28年度以降に、民間企業などの事業への参入につなげ、洋上風力発電の拡大を後押したいとしています。
石原環境大臣は「いよいよ再生可能エネルギーの普及に向けた新たな時代がスタートした。今後、早期の実用化を目指すとともに、導入の拡大に向けて送電網の整備を図りたい」と述べました。
地元漁協「実証実験については理解」
地元の五島ふくえ漁業協同組合の熊川長吉組合長は「日本にとって再生可能エネルギーは必要なものなので、実証実験については漁業者に理解してもらっている。今後、五島列島の海域で事業を行いたいということになった場合、漁業者にとってプラスになる条件であれば、理解を得るための努力をしたい」と話していました。
漁業者の理解や災害への耐久性が課題
洋上での風力発電について環境省は、陸上に比べて風が強いうえに地形や建物の影響も少ないためより安定した発電が可能で、島国の日本は、排他的経済水域が世界で6番目に広く、設置場所が確保できるとして導入に適しているとしています。
環境省が、平成22年に国内で発電に利用できる再生可能エネルギーの潜在的な資源量について調べたところ、太陽光発電が住宅を除いて1億5000万キロワット、地熱発電が1400万キロワット、それに陸上での風力発電が2億8000万キロワットなのに対して、洋上風力発電は16億キロワットと、ほかを大きく上回っています。
洋上風力発電には、海の底に支柱を固定する形式で浅い海域に適している「着床式」と、風車を海に浮かべて海底とチェーンで結ぶ形式で深い海域でも設置できる「浮体式」の2種類があります。
「着床式」は、遠浅の海の多いヨーロッパで普及し、日本でも実用化されていますが、日本の周辺は水深が浅い海域が少なく、発電事業が行われているのは全国で3か所にとどまっています。
このため、国内で洋上風力発電を普及させるには、まだ実用化されていない「浮体式」の発電事業をどれだけ広げられるかが鍵を握っているとしています。
一方で、風車の運転に伴う振動などが与える影響を懸念する漁業関係者の理解を得られるかどうかや、台風などの激しい風や荒波に耐えられるかどうかといった課題があります。
これについて環境省は、五島列島沖での実証実験は地元の漁業関係者の理解を得たうえで進めていて、これまでに実施した小型の試験機による実験でも支柱が魚礁の役割を果たして周辺に魚が集まることが確認できたとしています。
さらに去年9月には、大型で非常に強い台風が小型の試験機を直撃したものの、施設に被害はなく、安全性を確認できたとしています。
環境省は、28日から始まった本格的な実証実験でも、漁業への影響や台風などへの耐久性を検証し、民間企業などの事業への参入につなげたいとしています。
また、近く、施設の付近に人工的な魚礁を設置して、魚が増える効果があるかも調べることにしています。
日本の電力の救世主とまでは言わなくても、三賢者ぐらいにはなるかなぁ。
うまくいけば、日本の領海線に沿ってぐるっと浮体式洋上風力発電の点で囲んで発電と周辺国に対する領海の示威活動としてどうでしょう?
ゆくゆくは浮体式洋上風力発電を核に人工島へ発展していかないかな。
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