弱酸性溶液に浸すだけで「万能細胞」作成に成功
1月29日 22時48分
皮膚などの体の細胞を弱酸性の溶液に30分間ほど浸すだけで体のさまざまな組織になる「万能細胞」を作り出すことにマウスの実験で成功したと理化学研究所などの研究グループが発表しました。
これまでの生物学の常識を覆す画期的な成果として注目を集めています。
神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループは、生まれてまもないマウスのリンパ球を弱酸性の液体に30分ほど浸し、その後、培養したところ、さまざまな種類の細胞に変化する能力を維持する遺伝子が活性化することを突き止めました。
そしてこの細胞をマウスの体内に入れると、実際に皮膚や筋肉などのさまざまな細胞に変化するのを確認できたということで、「刺激を与えることでさまざまな細胞になる能力を獲得した」ことを意味する英語の頭文字から「STAP(スタップ)細胞」と名付けました。
こうした能力を持つ細胞は、皮膚などの細胞に遺伝子を入れて作るiPS細胞などが知られていますが、今回は外部からの刺激というより簡単な方法で短時間に作れるものとして注目されています。
小保方ユニットリーダーは「iPS細胞などと違い、周りの環境を変えて刺激を与えるだけで細胞が変化するという革新的な技術で、再生医療や免疫の研究などに貢献できるのではないか」と話しています。
研究グループは、今後、ヒトの細胞でも同じことができるか、研究を進めることにしています。
iPS細胞とSTAP細胞
研究チームによりますと、iPS細胞は作り出すのに2週間から3週間かかりますが、STAP細胞は1週間ほどでできるということです。
またiPS細胞のように遺伝子を入れる操作が必要ないうえ、外部からの刺激という簡単な方法で効率よく作り出せるため研究がしやすく、今後、さまざまな研究者が参入して研究の進展が期待できるということです。
STAP細胞作成の意義
体のさまざまな組織になる万能細胞を作り出す研究は、iPS細胞をはじめとして世界各国で行われています。
万能細胞を作るには皮膚や肝臓など体の細胞が持つ記憶をいったん消去し、受精卵のような状態に戻してやる必要があります。
こうした過程は「初期化」と呼ばれますが、例えばiPS細胞では、遺伝子を細胞の中に入れることでこの初期化を起こしていました。
初期化は、動物の細胞、特にほ乳類の細胞では周囲の環境を変えるくらいではできないと考えられてきましたが、今回の研究成果はこの常識を覆したと評価されています。
国立成育医療研究センターの阿久津英憲室長は「細胞の周りの環境を少し変えるだけであらゆる体の組織になる能力を獲得するというのは、今までの常識では考えられない画期的な成果だ。作り方もiPS細胞のように遺伝子を導入することなく非常に簡単な方法なので研究が世界中に広がるのではないか。将来的にはヒトの体の細胞を自由自在にさまざまな組織に変化させる薬を作って病気を治すような、新たな再生医学の展開につながるかもしれない」と話しています。
山中伸弥教授「人間で成果得られること期待」
今回の研究成果について京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は「興味深い研究で、細胞の初期化を理解するうえで重要な成果である。医学応用の観点からiPS様細胞の新しい樹立法とも捉えることができ、人間でも同様の方法でできた場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある。今後、人間で成果を得られることを期待している」というコメントを出しました。
また、iPS細胞などを使った研究を行っている慶応大学医学部の岡野栄之教授は「体のさまざまな組織に変化する細胞を作り出すのに遺伝子の導入や薬剤を使わずに成功したのはこれが初めてだ。しかもしっかりした手法で証明している点は高く評価できる。遺伝子の導入やクローン技術に続く、第3の方法として発展する可能性が期待でき、画期的だ」と話しています。
生物よ、そんなに簡単でいいのか!?
お昼のNHKニュース見てびっくりしたよ!
なんでリンパ球かなぁ。
リンパ球(Lymphocyte)は、末梢血の白血球のうち20〜40%ほどを占める[3]、比較的小さく(6〜15μm)[8]、細胞質の少ない白血球。その大きさから小リンパ球(6〜9μm)と大リンパ球(9〜15μm)とに分類されることがあるが、この分類に絶対的な基準はない。抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃するが、特にウイルスなどの小さな異物や腫瘍細胞に対しては、顆粒球ではなくリンパ球が中心となって対応する。NK細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)などの種類がある。体液性免疫、抗体産生に携わるのはB細胞とそれをサポートするヘルパーT細胞で、腫瘍細胞やウイルス感染細胞の破壊など細胞性免疫に携わるのはキラーT細胞やNK細胞である。寿命は数日から数箇月、時には年単位である。骨髄で未熟な状態で産出された後、胸腺(T細胞)や骨髄など(B細胞)で成熟し、さらにはリンパ節に移動し、そこでも増生・成熟が行われるなど、複雑な経過をたどる。
(ウィキペディアより)
様々な免疫細胞になれる性質のため未分化状態になりやすいのかな?
体内で弱酸性環境下には曝されてないのかな?
体内でしょっちゅう未分化してたりするのだろうか?
もっと昔に発見されていてもおかしくないだろうに。
しかし、そんなに簡単というならば、iPS細胞の存在意義が薄らぐような?
もちろんSTAP細胞の発見の過程にはiPS細胞でのノウハウがあったのだろうけど。
兎にも角にも、カスタマイズ薬や組織培養で医療がさらに進歩することは何よりです。
今後に期待します!!
小保方さんは医学畑ではなく工学畑の人なんだね
学部では 微生物の研究を行っていたが、指導教授からのアドバイスで、早稲田大学大学院に進学すると専門分野を転向し 東京女子医科大学先端生命医科学研究所研修生としてのちに論文の共著者となる 大和雅之東京女子医科大学教授の指導の下再生医療の研究を開始。早稲田大学 大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了、 早稲田大学大学院先進理工学研究科 生命医科学専攻博士課程修了。 博士 (工学)(早稲田大学)。学位論文「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」(2011年3月) [3]。
しかし、他の研究者からなかなか相手にされず共同研究者がみつからなかったところを、 若山照彦理化学研究所チームリーダー(当時、現 山梨大学教授)が評価、共同研究を申し出、2011年に理化学研究所客員研究員に着任。同年若山との共同研究で、STAP細胞からできた細胞を持つマウスの作成に成功。論文は一旦リジェクトされたが、 笹井芳樹副センター長らの支援を受け、研究を続け、2014年1月29日、小保方をリーダーとする研究ユニットなどが iPS細胞とは別の新万能細胞 STAP細胞を世界で初めて作製したことを科学雑誌『 Nature』(Nature 505, 641–647 ページ および 676-680 ページ, 2014年1月30日号)に発表した [1][5][6][7][8]。
(ウィキペディア)
ウィキペディア仕事はえーなw
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