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神が全知全能な我等の父ならば、きっと私達の前に難しい問題を突きつけて、「ほら、といてみろ」というのだろう。
彼が優秀な父である限り、私達の進む先にある苦難を彼が全て取り除く事はなく、ただそこでじっと私達がどうするのか眺めるのだろう。 息子や娘が難しい問題に突き当たるたび、彼らの前の問題を解いて答えを教えてやるような神は、父ではないはずだ。 よく、勘違いするものがいる。主は我々の父で、我々を見守ってくれている、と。 神は我々、の父であって一人一人の父ではない。 その我々、には人以外も含まれているのだろう。 彼が愛おしみ、慈しんで作り上げたこの世界に生きる全ての命に貴賎を作らず、平等に愛し平等に扱うのが神なのだろう。 ならば、人間が繁栄するために何千匹の動物を殺すのか、それを考えればノミが人を何億殺そうが、人はそれ以上のノミを殺しているのだから、主が助けてくれる事はないのだろう。 彼がヒトの形をして我々の前に時折姿を現すのは、ヒトが我々はヒトであると知れるようになのだろう。雀が雀の親をみて自らを雀と知る様に、狼に育てられた少女が自らを狼だと思う様に。 どれだけ地上が荒み、人の心がささくれ、次々と命が減って行こうとも、彼は手を出さないのだろう。 父が子を慈しむ期間はもうとうに終わった。 我々はすでに幼子では無い。 種族として、生き物として完成され、自らの知恵で自らを生かさねばならぬ時まで来た。 父が我々の前にある問題を解いてくれる事はもうないし、すでにヒントは与えつくされた。 親が最期まで面倒をみてくれると思うな、すでに独り立ちしなければならない時は来た、何事にも親からの別れはついて回る。 我々はただ、産みだしてくれ、慈しんでくれた彼等に感謝を忘れる事なく生きねばならない。 自らの手で、断ち切る事のない様に。 |
詩(うた)
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神が全知全能な我等の父ならば、きっと私達の前に難しい問題を突きつけて、「ほら、といてみろ」というのだろう。
彼が優秀な父である限り、私達の進む先にある苦難を彼が全て取り除く事はなく、ただそこでじっと私達がどうするのか眺めるのだろう。 息子や娘が難しい問題に突き当たるたび、彼らの前の問題を解いて答えを教えてやるような神は、父ではないはずだ。 よく、勘違いするものがいる。主は我々の父で、我々を見守ってくれている、と。 神は我々、の父であって一人一人の父ではない。 その我々、には人以外も含まれているのだろう。 彼が愛おしみ、慈しんで作り上げたこの世界に生きる全ての命に貴賎を作らず、平等に愛し平等に扱うのが神なのだろう。 ならば、人間が繁栄するために何千匹の動物を殺すのか、それを考えればノミが人を何億殺そうが、人はそれ以上のノミを殺しているのだから、主が助けてくれる事はないのだろう。 彼がヒトの形をして我々の前に時折姿を現すのは、ヒトが我々はヒトであると知れるようになのだろう。雀が雀の親をみて自らを雀と知る様に、狼に育てられた少女が自らを狼だと思う様に。 どれだけ地上が荒み、人の心がささくれ、次々と命が減って行こうとも、彼は手を出さないのだろう。 父が子を慈しむ期間はもうとうに終わった。 我々はすでに幼子では無い。 種族として、生き物として完成され、自らの知恵で自らを生かさねばならぬ時まで来た。 父が我々の前にある問題を解いてくれる事はもうないし、すでにヒントは与えつくされた。 親が最期まで面倒をみてくれると思うな、すでに独り立ちしなければならない時は来た、何事にも親からの別れはついて回る。 我々はただ、産みだしてくれ、慈しんでくれた彼等に感謝を忘れる事なく生きねばならない。 自らの手で、断ち切る事のない様に。 |
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怖い、怖い。
あそこで誰かが笑っている。 その笑いは私に向かったものでないかもしれないが、 それでも私に聞こえてくる。 怖い、怖い。 誰かがこっちを眺めてる。 私を見ている訳ではないかもしれないが、 それでも視線は突き刺さる。 私の心のやわらかい、一番やわらかい所に嗤い声が突き刺さる。 私の心の傷口を、その視線はえぐり続ける。 ああ嫌だ! 私を見ないでくれ、私を嗤わないでくれ! |
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死にたい。
そう言うと おひとよしのおせっかいは なぜ?どうして?死んじゃだめ。生きて。 うわべだけの気遣いで、つきまとう。 はくじょうもののあの子は 死ねば?だれも気にしないよ。 そう言って突き放す。 違う、私が欲しいのはうるさく付きまとう粘々の薄汚い、メッキで飾られたその言葉ではない。 でも、無関係、興味無しのその突き放す刺々しいその言葉でもない。 私が欲しいのは、ただ、頑張ったねと、私を、ちっぽけで汚い私を肯定して、それ以上頑張らせない、労りの言葉が欲しいんだ。 |
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秋、
昼下がり、 澄んだ青の下を、 開けた草ばらを歩む。 乾いて身を切る風、 寝転ぶ。 背には大地の鼓動、 眼前には高い高い 青の天井。 すべてを与えてくれる味方を背に、 私は今日も届かぬ夢に、青に。 誰より強い味方を背に、 しばし、届かぬ夢に手を伸ばす。 |


