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「タンザナイト」って名前は、宝石としての商品名なんです。 鉱物学的には、「ゾイサイト」って呼ばれる石の変種です。 「タンザナイト」は「タンザニアの石」って意味で、 産地にちなんでティファニー宝石店が名づけたんです。 その名前とおり、キリマンジャロに広がる、憂いをふくんだ夕暮れどきの空の色を思い出させる、 美しい青紫色の石なんですよ。 青紫の石は、サファイアを筆頭にたくさんあるけど、 見る角度で濃い青になったり、赤っぽい紫に輝いたりする多色性が、 タンザナイトの最大の特徴で、魅力でもあるんです。 採掘されたとこのタンザナイトは、不透明な白色か青色ってことが一般的で、 加熱処理をして、透明な宝石質の結晶が得られるんです。 昼間の太陽や蛍光灯の下じゃ、透明感に満ちた群青色を示し、 夜の明かりや白熱灯の下だったら、大人の魅力たっぷりの、セクシーな紫色に輝くんです。 でも、この素晴らしい多色性を引き出すには、熟練した技術が必要なんです。 とっても柔らかく、一方方向に割れやすい劈開の性質だし、含有物が多いから、 加熱処理にもカットにも細心の注意が必要なんですよ。 ゾイサイトは、和名を「灰簾石(かいれんせき)」か「黝簾石(ゆうれんせき)」っていいます。 エピドート(緑簾石・りょくれんせき)グループのひとつなんです。 「ゾイサイト」って英語名は、オーストリアの自然学者フォン・ツォイス男爵に因んだもの。 名前通り、くすんだ色の地味な鉱物で、ジュエリーに扱われることはほとんどなくって、 アメリカやノルウェーから採掘される、ピンク色の変種(チューライト)がわずかに注目される程度。 でも、その知名度を一気に引き上げたのが、1967年にキリマジャロの南西斜面から発見された、 透明な青色に輝き渡る、タンザナイトの存在だったんです。 タンザナイトを発見したのは、ちいさな洋品店を営む、 アマチュアの鉱物コレクター『マニュエル・ド・スーザ氏』です。 スーザ氏はこの付近で採れる、緑色のゾイサイトに赤色のルビーがくっきりと映える、 美しい標本を探してたんですが、思いがけず、透明に輝く青色の石を発見したんです。 「サファイアだ!」って大喜びしながら、宝石カッターを呼び寄せて、鑑定を依頼したんですが、 その結果はまったく予想外のもの。 なんと、ゾイサイトの青色変種だっていうんです。 この風変わりなブルーゾイサイトの噂は、瞬く間に広がって、 ティファニー宝石店の耳に入ることになったんです。 「ブルーゾイサイト」って名前じゃ、あんまり売れそうもないって考えたティファニーは、 「タンザナイト」って名前で、「新種の宝石」として大々的に売り出したってことです。 このもくろみは大当たり! 一大旋風を巻き起こしたんです。 魅惑的な青紫色や、多色性はもちろんなんですが、 タンザナイトをいっそう神秘的にしてるのは、 世界中でたったひとつの鉱脈からしか採掘されないってことだと思います。 今のところ、タンザナイトは、キリマンジャロの南西に位置する、 メレラニ鉱山でだけしか見つかってません。 タンザナイトの紫色って、バナジウムによるものなんです。 ここに酸化クロムが加わって、濃い青色が引き出されるんです。 これらの含有物が少ないと緑色になって、鉄分が多いとピンク色になちゃうんです。 タンザニアのゾイサイトっていえば、なんてっても青紫色のタンザナイトが有名なんですが、 実は、黄色や赤色、褐色などなど、いろんな色のがあるんです。 そのひっそりした神秘的な美しさは、「タンザニアに眠れる美女」って呼ばれてて、 鉱物コレクターに人気を誇ってるんです。 でも、とっても残念なことに、模造品が横行しちゃってます。 人気の高さのせいか、いろんな種類の模造品が出回ってるんですが、 タンザナイトのいちばんの魅力の、多色性を伴わないから、肉眼での判別が可能ですよ。 購入の際には、くれぐれもご注意くださいね! タンザナイトの透明な青色を引き出すには、とっても清潔な環境と、注意深い加工技術が必要なんです。 ほとんどの原石に多くのインクリュージョン(含有物)があって、 とっても繊細で割れやすい性質だから、ほんの少しの塵や埃が、命取りとなりかねないんです。 だから、タンザナイトは「穢れなき優美」を象徴する石だっていわれてます。 「眠れる美女」の名にふさわしい、高貴な輝きは、多くの人をとりこにしちゃってますが、 使いこなすのは少々難しいかもしれませんね。 とっても品格の高い石。 持ち主に優美な気品を与えて、特別なムードを作るっていわれてます。 シンプルなワンピースにひとつつけるだけで、ぐっと大人の彩りを添えてくれるんです。 美的感覚と知性が備わって、異性を惹きつけるセクシーな魅力が生まれます。 でもそのいっぽうで、気ぐらいが高くって、少し近寄りがたいって印象もあります。 気の置けない友人や、家族の前では控えて、特別な場所だけで身につけるたほうが良いかも。 精神を美しく磨き上げて、優美ながら、ユニークな個性を作ってくれる石。 身体面では、脳細胞の間を行き交う、情報を活性化させるっていわれてます。 青色の石は全般的に頭脳と深い関わりがあって、 冷静な判断力と思考力を与えてくれるっていわれてます。 炎症を抑えて、鎮痛効果もあるっていわれてるから、 偏頭痛や怪我なんかにお悩みの人におすすめの石なんですよ。 血圧と体温を下げる働きがあるから、のぼせやすい人にはぴったりだけど、 低血圧気味の人は、時を選んで身につけほうがよいですよ。
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