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他の石には見られない、金属質の独特の外観で異彩を放つパイライト。 それ自体が宝石として扱われることなんて、ほとんどないんですよね。 でも、他の鉱物にほんのちょっと含まれると、その価値や性質をがらっと変えちゃう、 不思議な存在感のある石なんですよ。 ラピスラズリの銀河を思わせるような輝きは、パイライトの金属光沢なんです。 やや黄色みを帯びた光沢だから、和名は「黄鉄鉱(おうてっこう)」って呼ばれてます。 あと、よく金と間違われたから「愚者の黄金」なんて、ありがたくない名前もあるんですよ。 「パイライト」って名前は、ギリシア語の「火花」に由来してます。 ハンマーなんかで強く叩くと、火花が飛び散るから、火打ち石として使われてたんですよ。 こんな石の特徴から、やや攻撃的な性格の強い石ともいわれてます。 持ち主の心の核心を突いて、ときには痛みをともなった意識の改革を行う・・・なんてね。 あと、インカ帝国じゃ、大きな結晶を磨いて、まじない用の鏡に使われてたって伝えられてます。 これも持ち主の核を暴き出すっていわれる、パイライトらしいエピソードですよね。 気性の荒い石が得てしてそうであるように、パイライトってひとたび目にすると、 いつまでも心に残る、とってもインパクトの強い石なんです。 パイライトは鉄と硫黄(いおう)で構成された、硫化(りゅうか)鉱物の一種なんです。 晶系はダイヤモンドと同じで、等軸(とうじく)晶系。 まるで人工的に切り出したみたいな、とっても整った立方体や八面体で結晶してます。 立方体のは比較的よく見られるんですが、他の石の上に唐突に置かれたみたいな 姿のおもしろさから、観賞用としては、母岩付きのものが好まれてるようです。 八面体のは比較的珍しくって、鉱物コレクターにとっても人気があるんですよ。 いっけんフラットに磨き上げられたみたいに見えるんですが、 目を近づけてみると、細かい条線のような模様が観察できるんですよ。 パイライトって比較的かんたんに採掘できるから、 初めて自分の手で採掘した、思い出の石なんだって人が多いんですよ。 鉱物コレクターの標本箱を覗くと、必ずといっていいくらい、 大切に収められた六面体のパイライトに出会えるはず。 それほど希少とはいえない鉱物なんだけど、コレクターに高い人気を誇り続けてるのは、 初めて石の魅力に触れた瞬間の、心のときめきを思い出させてくれるからなんでしょうかね。 パイライトは、鉱物少年たちの永遠の友達なんです。 鉱物少年たちの心をときめかせたグッズっていえば、「鉱石ラジオ」。 聞いたことあります??? 鉱石ラジオって、鉱石の整流作用を利用して作られた、AMラジオ受信機のことで、 真空管ラジオが作られる前は幅広い需要があったんですが、 調整がなかなか難しくって、現代じゃあんまり実用的なものとはいえないものです。 それでも、キットとしてとっても人気を保ち続けてるのは、 やっぱり「鉱石で受信する」って行為が魅力的なんでしょうね。 パイライトは方鉛鉱(ほうえんこう)なんかとともに、鉱石ラジオの材料によく使用されてたんです。 パイライトはビクトリア朝時代に「マルカジット」って名前で装飾品として加工されて、 とっても人気を博してたんです。 もともとはダイヤモンドの代用品として用いられたんですが、 カットすると生まれる輝きは、ダイヤモンドとはまた違った独特の魅力を持ってて、 20世紀初頭のロンドンじゃ、あらゆる宝飾店のウィンドウを占拠したっていいます。 現在でも「マルカジット・ジュエリー」っていえば、 アンティーク・ジュエリーの代表的なものとして、世界中の女性を魅了しつづけてます。 パワーとしては、「火打石」の性質にふさわしく、 迷いを取り除いて、物事をクリアに見せる力があるっていわれてます。 知らず知らずに逃げていた事を正面から突きつけるような、荒療治をやってのける石なんですが、 それによって思考に革命が起こって、滞ってたものがさらさら流れ出すっていわれてます。 あと、その金属的な光沢は、金運に作用するともいわれてて、努力の結果が財力の形で実るんです。 比較的荒い性質の石だから、持ち主を選ぶようなとこがあるけど、 努力を怠らない人にたいしては、とっても優しい石なんですよ。 ヒーリング効果としては、循環器系の病に効果があるっていわれてます。 あと、呼吸器にも作用するから、気管支炎や肺の病にも効果的。 全体的な作用としては、リンパの流れをよくして、老廃物を押し流す力があるっていわれてます。 だから、新陳代謝が活発になって、あらゆる怪我や病気の治癒が早まるともいわれてます。 「病は気から」って言葉があるけど、パイライトは怪我や病気による心の落ち込みにも効果的。 負けず嫌いの石で、勝運も高めてくれるから、スポーツをされる人にはうってつけの石。 ただ、皮膚の弱い人、アレルギーのある人は、硫黄による炎症のおそれがあるから、 直接肌に触れるような形で身につけるのは避けてくださいね。
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