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明るいオリーブグリーンの光と彩が魅力のペリドットは、
夜間の人工照明の中でも輝きを失わないどころか、よりいっそうと輝くことから、
「夜会の女王」「夜のともしび」などの異名を持ってます。
その明るくも神秘的な輝きは、たくさんの夜遊び好きな貴婦人たちの胸元を飾っていたそうです。
この光沢の秘密は、光の屈折率がとっても高いことです。
夜の闇の中でも鮮明なグリーンを保っていることから、
ローマ人たちは「イブニング・エメラルド」って呼んでいたそうです。
八月の誕生石でも知られてますよね。
ペリドットは「カンラン石」って呼ばれる造岩鉱物のなかで、
美しく透明な宝石質の石のことをいいます。
「カンラン石」は、英名を「オリビン」っていって、オリーブの葉に由来してます。
もちろん、その色からつけられた名前です。
和名の「カンラン」は、中国の常緑樹の名前なんですが、
実はオリーブとカンランを間違えてつけてしまった名前なんです。そのまま定着しちゃいましたが・・
以前は、カンラン石もペリドットも区別せずに「オリビン」って呼ばれてたんですが、
宝石質のオリビンの人気が高まって、古いフランス語で宝石の意味である、
「ペリドット」って呼ばれるようになったそうです。
ペリドットは、ハワイに伝わる「ポリネシア神話」に登場する、
火山の女神『ペレ』のこぼした涙だっていわれてます。
ペレはキラウエア火山の噴火口に住んでて、炎や稲妻、踊りや暴力などを司る、
とっても気位が高くって、気性の激しい女神なんです。
でも、若くて美しい容姿を持っていたから、
醜い豚の神であるカマプアアに求婚されちゃったんです。
ペレは持ち前の気性の激しさで、それをはねつけたんですが、
怒ったカマプアアに戦いを挑まれた結果、負けて妻にされちゃったっていいます。ヒドイオトコ!
ペリドットはそのときに流したペレの悔し涙だっていわれてるんですが、
美しい火山の女神と、醜い豚の神の戦いの伝説って、
なんとなくユーモラスで、明るいペリドットの性格とよくあってるって感じます。
夜の闇に浮かび上がるその姿を、「イブニング・エメラルド」って賞賛したローマ人たちは、
十字軍の遠征のときに、この神秘の石を手に入れたそうです。
そのきらめくオリーブグリーンは、すぐにローマ人たちの心をわしづかみにして、
教会や聖堂に飾られることになったそうです。
現在も、200カラットを超す巨大なペリドットが、
ケルン大聖堂にある、三つの聖堂をきらびやかに飾ってます。
また、金と一緒にセットされたペリドットのジュエリーは、
悪魔を追い払う力があるっていわれ、護符の代わりに身に付けられたそうです。
また、素晴らしい文明をたくさん築き上げたエジプトでは、
ペリドットを採掘するとき、昼間じゃ日光に溶け込んで発見がむずかしいから、
夜間にのみ、おこなわれていたそうです。
でも、エジプトには猛毒を持ったコブラたちが夜の町を這い回ってます。
ペリドットの採掘は、まさに命がけの仕事だったみたいです。
それでも、この石の魅惑には勝てなかったんでしょうね。
たくさんの勇者が、毒蛇と戦って美しい夜会の女王を探し求めたって伝えられてます。
エジプトでのペリドットの主要な産地は、ザバルガートっていう島なんですが、
「ザバルガート」は、アラビア語で「ペリドット」の意味なんですよ。
地球の中心部の大部分をしめているマントルの上部は、
ほとんどがペリドットを含む、カンラン石でできているって考えられてます。
その証拠に、噴火が起こると世界中の火山地帯から、
カンラン石の結晶や、それを主成分とした火山弾が見つかります。
ハワイの女神「ペレの伝説」も、こんなペリドットの産状に由来したんでしょうね。
身近なのでは、日本の三宅島なんかでも溶岩の中から結晶が発見されてますが、
残念ながらその大半は、不純物の多い粒状の集合体で、とても宝石としては使えません。
大きくって透明な宝石質のペリドットの結晶は、
火山活動で地中深くから運ばれてきたカンラン石が、
ゆっくり冷えかたまって、成長したときだけ、生まれるんです。
火山地帯は世界中にあるんですが、こんな条件を兼ね備えてるとこは、そんなに多くはありません。
博物館で展示されてるような、100カラットを超える巨大なペリドットなんかは、
紅海のザバルガート島か、ビルマか、パキスタンの山岳地帯から採掘されてます。
そうそう、ペリドットって地中深くからもたらされるもののほかに、
なんと、宇宙から降り注ぐ隕石の中からも見つかることがあるんです。
火星と木星の間にある、小惑星の集まりは、
太陽系が誕生したころに衝突によって砕かれた、天体のかけらなんですが、
その無数のかけらが、地球の重力によって引き寄せられて、
燃え尽きずに地上まで落下したのが、隕石なんです。
天体内部のかけらって考えられる、鉄と岩石からできた隕石には、
金属の隙間を埋めるような形で、透明なペリドットの結晶が含まれていることがあるんです。
大きなのは、宝石としてカットされて、市場に出回ることもあるんですよ。
もちろん、通常のペリドットとは比較にならないほどの高額なんですが、
その希少性と由来を考えると、当然のことでなんしょうね。
19世紀後半、アメリカのケンタッキー州で発見された、ペリドット含有の隕石は、
パリの国際博覧会に展示された後、ニューヨークの自然史博物館に収容されてます。
突如噴火を起こす火山や、宇宙からもたらされるペリドットなんですが、
古代から「太陽の化身」として珍重されてきたんです。
その由来や名前にふさわしく、とっても前向きで、強大なパワーを持った石なんです。
暗闇にも臆することなく、光と彩を放つ性格から、
恐怖心や妄想を吹き飛ばして、マイナスのエネルギーから身を守ってくれるそうです。
頭脳とも深い関わりのある石で、直感や分別や知恵を授けてくれるっていわれてます。
あと、そのおおらかな明るさから、夫婦の和合をはかるともいわれてて、
おそろいでペリドットのジュエリーを身につけると、
いつまでも幸せな夫婦でいられるっていう言い伝えがあるんですよ。
ヒーリング効果としては、古くは痔の治療薬として用いられって伝えられてます。
肝臓の病気や、食欲不振にも効果があるっていわれてて、
飲みすぎによる二日酔いからの回復も手助けしてくれますよ。
とっても明るくてポジティブな石なので、心身症やうつ病にも効果が期待できます。
自信を失ったとき、抑うつ的な気分から回復できないときに、
この石をジュエリーとして身につけてみてくださいね。
太陽が降り注ぐように、明るく、晴れやかな気分を取り戻してくれるはずです。
あと、内面を浄化するパワーもあるんで、美容にもとっても効果的な石なんですよ。
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