パッと見た感じは、地味なブルーグレイの石なんだけど、
角度によって鮮やかなきらめきを見せるのが、ラブラドライトの最大の特徴。
その冷たく硬質な輝きって、果てしない宇宙空間を思わせてくれます。
太陽や月、星、惑星なんかの天体を象徴するっていわれるラブラドライトのメタリックな青い閃光は、
1770年にヨーロッパ人によって初めてカナダで発見されて、欧州中をどよめかせたんですよ。
原住民にとっては、べつに珍しいものじゃなくって、装飾品として馴染みがあったんですが、
ヨーロッパの人々にとっちゃ、初めて目にした、まったく新しいタイプの石だったんです。
青い炎のような、美しくも妖しい不思議な石は、
発見された「ラブラドール地方」の名をとって、「ラブラドライト」と名づけられたんです。
7年後には早くも大英博物館に収蔵されてるってことで、
ラブラドライトの与えた衝撃の大きさがわかりますよね。
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ラブラドライトは、鉱物学的な分類でいうと、「長石(ちょうせき)」というグループの一種。
もっと細かい分類をすると、「斜長石(しゃちょうせき)」のうちの、
「曹灰長石(そうかいちょうせき)」ってことになります。
長石って地殻中でもっとも多い鉱物なんですが、いろんな成分が混じりあった固溶体だから、
含まれる成分や割合で、複雑に名前を変わってきます。
サンストーンも斜長石の一種なんです。
「アルカリ長石」って呼ばれるグループには、ムーンストーンやアマゾナイトなんかがあります。
こんなふうに、とっても複雑でわかりにくい長石グループなんですが、
だからこそ、魅力的なんだと思います。
いろんな成分の混じりあう固溶体だからこそ、幻惑的な光の効果が生み出されるんでしょうね。
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ラブラドライトの中には、角度を変えると、青みの帯びた閃光を発するのがあります。
これが「ラブラドレッセンス」って呼ばれる、この石特有の光効果なんです。
これはラブラドライトを構成する、曹長石と灰長石が薄い層状に重なり合って、
光の干渉を起こすためだって考えられてるんですが・・・
実はまだまだ、完全な解明はされてなくれ、多くの謎が残されてます。
この不思議な閃光は、「アゲハ蝶のよう」とか、「くじゃくの羽みたい」っていわれてます。
虹色に輝くのは、「スペクトロライト」って別の呼び方があるんですよ。
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カナダでの発見に続いて、ロシアの氷河の中からも、
上質で大きなラブラドライトが発見され、ふたたび旋風を巻き起こしたんです。
ラブラドライトって宝石や装飾品としてはもちろん、彫刻の石材としても好まれてて、
数多くの作品があるんですが、中でもルイ16世の肖像を彫ったのはとっても話題になったみたいです。
これを購入したフランスの伯爵が、とっても高額を支払ったってことでも、センセーションに拍車をかけて、
18世紀末から19世紀初頭までのラブラドライトって、現在じゃ信じられないくらい高値だったみたいです。
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ラブラドライトの放つ、神秘的な閃光って、遥か彼方の銀河の惑星から宿ったものだっていわれてて、
宇宙の叡智を伝えるメッセージである、っていわれてます。
この壮大なメッセージは、人間の意識領域を凌駕した、深く鋭いインスピレーションをもたらして、
「魂のルーツ」を象徴するものだって信じられてきたんです。
やっぱり魂を運ぶ虫だっていわれる蝶にたとえられるのは、
こんなラブラドライトの性質によるところもあるんでしょうね。
あと、予知や透視、遠隔操作なんかの、いわゆる超能力を引き出して、
オーラのバランスを整えるパワーがある・・・なんてこともいわれてます。
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ラブラドライトが旋風を巻き起こしてた時代って、古典数学の常識をつぎつぎとくつがえして、
歴史上最高の数学者のひとりだっていわれてる、
カール・フリードリヒ・ガウスの生涯とほぼ重なるんです。
ガウスは「研究の最大の報酬は、人々の賛美ではなく、その美しさに触れることである」って信念から、
あんまり積極的な発表を行ってなかったんですが、
非ユークリッド幾何学の可能性をいち早く示唆したひとりでもあったんですよ。
あと、ラブラドライトの発見から9年後の1781年には、天王星が発見されてます。
宇宙には、まだ解明されてない、素晴らしく美しい法則が隠されてるってことに、
世界中が震撼した時代だったんです。
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銀河、月、太陽、惑星を象徴するっていわれるラブラドライトは、
深く眠った魂を揺さぶって、霊的な直観力を高めるっていわれてます。
現世を超越した領域まで作用するから、前世や来世で縁の深い人との出会いをもたらして、
ほんのちょっとのすれ違いから、疎遠になっちゃった大切な人とも、再び縁を結んでくれるっていいます。
精神面では、青色の石が共通して持ってる、深い癒しの力があって、波立った感情を静めてくれるはず。
あと、転職や転居なんかの環境の変化には、大きな幸運をもたらすっていわれてるんですよ。
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ラブラドライトを浄化するなら、いちばんのおススメは「星の光」。
もちろん、月光も効果的なんですが、満天の星空のほうが相性がいいみたい。
都心暮らしで降るような星空を望めないってときは、澄んだ夜明けに金星の光をあててあげて。
あと、流水や塩による浄化もおすすめかな。
塩をつかったときは、きれいに洗い流して水気をとって、クリスタルによる浄化もお忘れなく。
あっ、太陽光はあまりおすすめできませんよ。
あと、長時間水にひたすことも避けたほうがいいかな。
いつも新しいパワーを必要とする石だから、こまめに浄化してあげてくださいね。
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強い鎮痛効果があるっていわれるラブラドライト。
疲労からくる頭痛や炎症には特に効果的なんですよ。
神経細胞に形成されるシナプスに直接作用して、
うつ病や神経症からの回復も助けてくれるっていわれてます。
あと、強力な癒しの効果があるから、失恋やペットロスなんかで落ち込んでるときにも効果的。
思いがけないラッキー・ハプニングをもたらしてくれて、前向きな気持ちを取り戻してくれるはず。
最近なんだかついてないな〜・・・なんて感じてるときには、不思議な青い閃光を見つめてみて。
幸運の扉が開きかけてるってことに気づくかせてくれるはずですよ。
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カナダとロシアでの発見がセンセーショナルに取り上げられたんですが、
現在の主要な産地は、フィンランドとマダガスカルなんです。
マダガスカル島の主要部は、かつてゴンドワナ大陸を構成してた、とっても古い地層だから、
希少な鉱床がたくさん眠ってて、特に長石類の多彩さは群を抜いてるんです。
フィンランドからは、20世紀半ばに、ラブラドライトの原鉱床が発掘されたんです。
フィンランド産のは、顕著な光効果が特徴で、ラブラドライトってより、
スペクトロライトの産地として有名かな。
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