菜食主義の犬たち―門脈シャント・肝性脳症の愛犬の記録

門脈体循環シャント/特発性肝繊維症/炎症性腸疾患の愛犬たちの闘病記など。最近は保護犬猫の話題が増えてます。

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食べ物の話

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 「菜食主義の犬たち」にとって、食材を探すのも大変なこと。気にせず食べていたものでも、ある日突然、輸入農産物の残留農薬の報道を見て驚くこともある。人間にとって影響がない程度のものでも、ヒトより体の小さい犬、特に小型犬にとっては何らかの影響がないとはいえない。
 
 そうなると、何気なく買い物かごに入れていた果物や野菜も、できるだけ低農薬のものを選ぶようになる。ジュースもできるだけジューサーなどで作ってすぐ飲むようにしたり、缶入りよりはガラス瓶を選んだり。(缶入り飲料は、有害物質が溶け出しているという報告もある。ちょっと古い話ですが

 農産品で、一番安心なのは自分で育てた野菜や果物を食べることだろう。まあ、家庭菜園でレタスや小松菜は作れる。しかし、リンゴやバナナとなったら、これは無理。買う時に、「低農薬」などと明記されているものを選ぶのがせいぜいだ。
 最近では「エコファーマー認定」「トレサビリティー」など、農薬の使用量などの一定の基準をクリアした栽培法を使っている生産者であることがわかるようになっていたり、商品につけられたバーコードを読み取ることで、生産者からの情報を見ることができるようになってきている。
 
 そんな中で、私が出会ったのが、インターネット上で農薬の使用状況を含む栽培法や品種ごとの生育状況を細かく発信している生産農家から直接買う方法。生産農家からの、文字通りの「産直販売」は、モノが新鮮であるだけでなく、一般の『出荷基準』では大きさや虫害の跡などの 見た目の問題で販売ルートから外される、いわゆるB級品も安く譲ってもらえることがあるのが魅力だ。
 
 最初にこの方法でリンゴや梨をお願いするようになった長野の水野農園では、1975年から化学肥料を使用せず、農薬使用を控えた方法で果物を育てている。一例を挙げると、刈って来た草を敷き詰めることで果樹園の乾燥を防ぎ、果樹の下草の生育を抑え、最終的に土に還すという方法で、除草剤を使わず水をまく手間を減らし、肥料としても利用するというように、自然のサイクルをうまく利用した育て方だ。
 ここの果物は本当に美味しい。実を言えば私は「ふじ」があまり好きではなかったのだが、それを「大好き」に変えてしまったほどの味なのだ。 人間も、もちろん食べるけれど一番たくさん食べるのはニコラだったから、最初からB級品でお願いしていた。確かにびっくりするような大きなリンゴやら、風で擦れて皮にスジの入った梨が入っていて見た目はよくない。でも、味がすばらしくて、ニコラ亡き後も相変わらずB級品を頼んでいるほど。ジュースも原料がそういう素材で、酸化防止に使われるビタミンCも添加していないので安心。

 農産物は、年によって出来不出来があるし、地域によって気候の状態で収穫量が左右されるので、もう一件、お願いするようになったのが岩手の中野果樹園。こちらでは、エコファーマーとして、環境に優しい農業に取り組み、農薬などの使用状況、樹の生育の状態はホームページで詳しく報告されている。ここでは、リンゴのオーナー制度もあり、ニコラもお気に入りの「黄王(きおう)」(岩手県のオリジナル品種)を自分の樹として登録していた。(画像はニコラの樹に実った黄王とオーナー章)オーナー登録してあると、自分の樹については、より詳しい報告があるので実の育ち具合もわかって楽しい。

 生産する側と消費する側が直接向き合うことで、お互いにメリットはあると思う。「贈り物にするのできれいなものを」とか「自家用なので安いものを」などの希望も聞いてもらえるし、品種の詰め合わせなども可能な限り対応してもらえる。生産する側も、消費者の好みや要望を直接聴くことで、今後の品種選びなどの参考にできる。
 何より、「○○さんの作った果物」「△△さんが好きな果物」という、『顔の見える間柄』だからこその安心感がある。

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興味深く拝見させていただきました。『顔の見える間柄』同感です。 このような間柄になるには信頼関係が不可欠です。HPの内容から判断するするにはいろいろな要素があります。園主の人柄、農園のポリシーやコンセプト、取り組みの状況などなどそれらを総合的に判断して、注文なり要望也するわけですから。やはり最初は勇気も必要です。 そしてその後の対応なども評価されます。 削除

2006/7/11(火) 午前 8:11 [ APPLE ] 返信する

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つづき 美味しいってことはもちろんのこと、「○○さんの野菜、○○が生産した」という一種のこだわりという部分は生産者のとって最高のご褒美ではないでしょうか。さらにそれを継続していくにはそれ相当の努力は必要ですし、その中でもやはり正確な情報を提供していかなければならないと改めて思いました。 削除

2006/7/11(火) 午前 8:12 [ APPLE ] 返信する

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検索すると、低農薬や自然を生かした栽培法を強調する農場がたくさん出てくる時代になりました。そんな中でも、農場の方々とのやり取りで、「流行」にのるだけのところか、本当に食べる人や環境のことを考えた方法を追求しているのかわかってきますね。これまでやり取りがなかったためにお互い誤解していることがあるな、と感じることがあります。獣医師と飼い主も、生産者と消費者も、なんでも話せる間柄になれるといいと思います。

2006/7/12(水) 午前 0:19 [ TYCHO ] 返信する

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岩手の中野果樹園さん、私の住む近くでこういうのがあるとは知りませんでした。すごく勉強になりました。私の住むところは180度リンゴ畑 なんです。ちょっとしたヒントをいただけたような気がします。 ※プチのために書き込みありがとうございます。 削除

2006/7/20(木) 午後 1:46 [ putimama ] 返信する

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なんとなく納得。これまで獣医さんが「リンゴはねぇ〜」とおっしゃっていたのは、多分地元で慣行栽培でどっさり農薬を使ったリンゴをご存知なので、あれじゃ危ない・・・ってことなんだと思います。最近は農薬の使用を抑えて作るところが増えていますから、探してみるといいと思いますよ。

2006/7/20(木) 午後 7:14 [ TYCHO ] 返信する

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