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7月4日(火)は、アメリカの祝日である。
それも並の休日ではない。
「Independence Day(独立記念日)」
は、言わば最大級の祝日だ。
ニューヨークでは、大掛かりな花火が揚がる。
マンハッタンとクイーンズ区、ブルックリン区を分けるイースト川が舞台だ。
9時のスタート、その2,3時間前から人が集まり始める。
マンハッタン側の川っぷちを走るFDR ドライブというハイウエイは、完全に閉鎖。
人々の観客席に変わる。
川沿いの高層マンションは、最高の見物席となる。
招待客で一杯の部屋も多い。
「隅田川沿いのマンションで観る川開き」
と言った風情か。
勿論、それはごく一部の人たちだけ。
その他大勢は、立ったまま花火を見物する。
未だ暮れきらぬ空に、花火が揚がり始めるのは、9時を回りかける頃だ。
アメリカの花火は、気前がいい。
次から次へと、揚がって来る。
なんせ、およそ4.5kmに及ぶ長い舞台だから、揚げる船も10艘以上。
それが連発で花火を揚げるから、景気が良いことおびただしい。
「今のは、牡丹だ…。」
とか、
「これが、しだれ桜。」
我が怪しげな薀蓄を、披露する暇も無い。
ほんの間近で観るから、迫力はある。
風向きによっては、硝煙の臭いも寄せて来る。
だが、なんと言っても、忙しない。
「玉やぁー。」
「鍵やぁー。」
とまでは言わないが、もうちょっと余韻が欲しい。
花火は、消えかかる瞬間が一番美しい、と思うのだが。
その瞬間には、次の花火が大輪を咲かせている。
しかし、観客はただ大喜び。
「ワオォー!」
「グレート!」
声が上がる。
「ピュー」「ピュー」
これは口笛。
拍手も混じって、およそ40分。
何の前触れも、主催者ご挨拶も無く、花火は終わる。
次が無いのが終りのしるし、らしい。
人々が、ぞろぞろと引き上げ始める。
一緒に引き上げながら、なんだかこの状況に、覚えがあるような気がする。
考えながら歩いていると、綿菓子を持った子供が前を歩いている。
ちゃっかりと、商売をしている奴もいるのか。
はっと思い出した。
これは、近所の八幡様のお祭りが終った後と同じだ。
なぜか期待は大きくて、結局何だか分からないままに終る。
不完全燃焼の思い出。
それはつまり、ビールの一杯も無い花火見物の宿命、かも知れない。
要するに、一杯呑みたかった、ということです、はい。
この稿を書いている立った今、ブラジル対フランスの試合が終った。
フランスが1点を守りきった。
その前の試合は、ポルトガル対イギリス。
結局無得点で、PK戦。
4−2でポルトガルの勝ち。
これで、準々決勝4試合のうち、2試合がPK戦で決まった。
PK戦というシステムは、本来は無いものらしい。
90分の本戦、30分のオーバータイムの挙句がPK戦では、選手も可哀想だ。
まあ、先に進む為には、これしか無いらしいのだが。
だから、点が入らないサッカーは、精神衛生に良くない。
ゴールを広くするとか、選手を2,3人減らすとか。
FIFAもワールドカップの会場を決める権限を弄んでるだけでは、まずいのではないか。
野球が、試合は9回までにして、後はホームラン競争で決めます、と言ったらどうなるか。
選手5人づつの、投球的当て競技で決めます、といったらどうなるか。
まあ、それも一案と言えないことはないのだが。
巨人だって、10連敗はしなかった、かも。
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