還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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年をとったら、一番に心がけること。
色々言われている。
「転ぶな、怒るな、風邪引くな」
もっと古くは、
「老いては、子に従え」
 
私は、
「体重を減らせ、決して増やすな」
これが一番大事だ、と考えている。
最低でも、現在の体重を維持する。
そして出来れば、減らして行く。
 
「年を取ったら、体重が変わらないのが一番」
そう聞いたことがあるし、そう信じても来た。
しかし、良く考えたら、それはあまり正しくはない。
それは、私の経験から来ている。
 
私の父は、53歳で倒れた。
脳内出血の発作。
倒れた時、父の体重は19貫だった。
71.25kgということになる。
身長は165cmだったから、かなりの肥満体だ。
 
半身不随の父の介護は、大変だった。
なんせ、重たい。
そして介護の人間に合わせる、ということが出来ない。
殆ど寝たきりの父を動かすことは、小柄な母には難事だった。
姉たちや高校2年生の私が、手伝うことになる。
特に大変だったのが、入浴。
抱え上げて、浴槽に入れる。
沈まないように、支えなければならない。
風呂から出させて体を洗い、又抱え上げて浴槽に入れる。
今でも忘れることはない。
 
父が倒れた昭和37年当時。
肥っていることは、それ程問題にされていなかった。
「貫禄があって、よろしいですね。」
褒められることさえあった。
「肥っているー食事をたくさん取るー余裕がある生活」
こんな図式だったのだろうか。
 
19貫(71.25kg)は、当時の大相撲の入門の体重制限の数字だ。
現実に鬼龍川という力士は、19貫で幕内にいた。
「うちの親爺は、相撲取りになれるかな。」
相撲少年だったわたしは、そんなアホなことを考えていた。
そのアホの報いが、父のリハビリの手伝いだった。
療養生活が長くなって、父の体重は減って来た。
世話をするのも、随分楽になった。
それでも、あの時の家族の労苦は忘れられない。
 
今、介護を受けている人は多い。
介護する人も増えた。
介護と言う仕事が、一大ビジネスになりつつある。
高齢者が増えるばかりの時代、もっと大きくなるだろう。
だが、それは所詮「人が人の面倒をみる」世界。
介護の人たちは、筋肉労働を避けては通れない。
その時、彼らが望むことは何か。
「扱い易い」「大人しい」「手間がかからない」
本音を言わせれば、そういうことになるのではないか。
「誰にでも、親切に接したいと思います」
聞けば、そう答えるだろうが。
 
日本人の体格は、戦後70年の間に随分大きくなった。
そして、豊かな飽食の時代。
「痩せたいけれど、美味しいものが多過ぎる」
肥ったらダイエット。
痩せたら又食べて肥る。
それは決して、切羽詰ったものではない。
「肥っちゃったら、痩せれば良い」
程度の、気軽な気持ちが根底にあるだろう。
 
しかし、年を取ったら体重を減らさなければならない。
それはこういうことだ。
確率から言えば、介護は夫が先に受ける。
そして通常、夫は妻より大きくて重い。
70kgの夫の体は、50kgの妻には負担が大き過ぎる。
夫の介護で、腰や足を痛めるケースはよく聞く。
「介護の人を雇えば良いだろう。」
だが、介護の人だって人間だ。
目方の重い依頼人より、軽めの人を好むのは止むを得ない。
気難しく我侭、そして肥大漢の依頼人なら、遠慮したいのは人情。
実際、そういう老齢者が嫌で勤めを辞める例は、結構多いと言う。
辞めないまでも、なるべく避ける、または新人に押し付けるということは起こっているだろう。
 
高齢者介護は、楽な仕事ではない。
高齢者が急増している今、介護者の育成は追いついて行かない。
そうなれば、最後は近親者で世話をするしかなくなる。
そして、扱い易い被介護者は、結局は得をすることになるのだ。
 
そう言いつつも、私は忸怩たる思いがしている。
今私の体重は、倒れた時の父より重い。
何とか減らしたい、と考えてはいるのだが。
「これなら相撲の新弟子検査に合格するかな?」
そんなアホなことは、微塵も考えていない。
今年の新年の誓いは、
「体重を4kg減らすこと」
ちゃんと真剣に考えてはいるのだ。
 
やはり、ダイエットが必要なのだろうか。
 

閉じる コメント(2)

こんにちわ
「ティムホートン」からやってきました。

介護や老後のこと。。。去年義母をなくしたのすが、自分の事もすこし考えるようになりました。
ふふふ。まずは私の体重から減らさなくてはいけないようですね。。。

Masterswimmerさんのブログ、とても興味深く読ませていただきました。またおじゃまさせてください。

2011/1/23(日) 午後 5:07 [ はるこ ]

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こんにちは。
そう考えながら、減らない体重に悩んでいます。
「3年たったらこうしよう、5年たったらあれもしよう」
考えているだけですがね。
せいぜい頑張りましょう。

2011/1/24(月) 午前 3:20 [ Masterswimmer ]


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