還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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「痩せる」愉しみ

世に、「禁酒、禁煙、ダイエット」は、実行が難しい御三家と言われている。
秘訣を書き記した本の発行部数で言えば、「ダイエット」「禁煙」「禁酒」の順だろう。
「ダイエット」が断然のトップである理由は、それが「美容」に関わって来るからに違いない。
その方法論も、多種多様。
「禁煙」と「禁酒」には、そんなに大仰な秘策はない。
単純に「煙草」や「酒」を、口にしなければ良いだけだ。
「それが難しい」と言うかも知れないが、あとは意思の力だけ。
その点、「ダイエット」が至難になっているのは、「人は食べなくては生きていけない」からだろう。
1日に2食あるいは3食、人は必ず食事をする。
一人で黙々と食べることもあれば、大勢で賑やかに食べる時もある。
痩せようと思えば、その摂取量を自分でコントロールしなければならない。
摂取したカロリーを溜め込まないためには、ある程度の運動もこなすことも必要。
親しい友人たちと、語らいの合間にスナックを摘むだろう。
それだって、取り過ぎない注意が肝要だ。
そもそも「ダイエット」の難しさは、「煙草」や「酒」の比ではないのだ。
健康的に痩せる方法をきちんと示せる本を出せば、億万長者は間違いない。
役に立たない「ダイエット」本で富を築いた人だっているから、美味しいジャンルであることは疑いもない。

私は3年ほど前に突然少し痩せて、それ以来痩せるように心がけた。
当時の体重は、73kg前後を行ったり来たり。
身長が170cmくらいだから、立派な肥満体だった。
それ以前にも痩せようと考えたことはあったが、実行は出来なかった。
それが7月初めの日本の暑さで、短期間で2kgほど減った。
ニューヨークに戻ってからも、暑さもあってあまり食欲がなかった。
9月に入って70kgを切り、何となく面白くなって来た。
10月に体調を崩したか、とうとう68kgの声を聞いた。
何とかこれを維持しよう、という気持ちが芽生えて来た。
毎朝シャワーを浴びるたびに、体重計に乗るのが習慣になる。
別に記録をつけるわけではないが、微かな一喜一憂も生まれて来た。
少しでも減ると、何とかそれを最低ラインにしようと考える。
そのためにも、計量のタイミングを決めることにした。
朝起きて洗面を済ませ、身も心も一番軽い時点でタニタの体重計に乗る。
この3年ほど、そういう毎日を過して来た。

最近、体重は66kgを下回るようになった。
一度だけだが、63kg台にまで落ちたこともある。
これは、高校時代以来のこと。
それはたった1回のことだったが、小さな驚きだった。
同時に微かな不安がもたらされたのも確か。
一体どういう理由で、そんなに体重が減るのか。
何事によらず人生初めての経験だから、単純に喜んではいられない。
それでもそれ以降は、65kg前後で落ち着いたようだ。

体重が減り始めて、日課として体重計に乗るようになり、自分の中で変化が生まれて来た。
(折角減った体重を、出来るだけ維持して行きたい)。
すると、食事の形態にも変化が起きる。
遅く昼を食べた場合、従来なら少し遅めに夕食を摂った。
だが今は、夕食を抜いて寝てしまう。
当然朝起きた時は空腹だから、朝飯を少し多めに摂るようになる。
全ての食生活が、減った体重を維持するように廻り始めた。
こういう状態を、古人は「淫する」と呼んだらしい。
つまり、本来の目的から外れても、その習性を続けようとすること。
「耽溺する」「のめり込む」、今風に言えば「ほとんどビョーキ」という辺りか。
例えれば、充分豊かであっても1銭を惜しむ金持ち。
書を読んで学び人生の糧にするはずが、ただ読むことだけに耽ってしまう。
いずれにせよ、少しく道を踏み外していることに他ならない。
健康のために始めた減量ダイエットだが、ただ減ることを追い求めるのは如何にも愚か。
と、頭では分かっているのだが、なかなか本来に戻れない。
拒食症というのは、こういう状態が突き進んだ場合を言うのだろうか。

理想体重を表わすのに、「BMI (Body Mass Index)」という計算式がある。
体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字。
私の場合は、「65(kg)/{1.7(m)X1.7}=22.4」 という数値になった。
測定表で見ると、20〜24未満は「普通」で、20未満が「痩せ気味」、24以上が「太り気味」とある。
ひとりで心配しているようだが、何のことはない、丁度「普通」らしい。
計算してみると、57kgを下回ると初めて「痩せ気味」になるそうだ。
未だ8kg以上の余裕があることになる。
少々頑張って痩せても、57kgまでに減らすのは容易ではない。
「拒食症」とは、程遠い世界にいることが分かった。
安心はしたが、気抜けもした。
こうなったら、思い切って17歳以前の世界に挑戦してみようか。
50数年ぶりの62kg台に下げることが出来れば、それなりの達成感が味わえるのではないか。
ただその場合、顔の皺が目立つそうだ。
右せんか左せんか、悩ましいところだ。
まあ、人の悩みなんて大体その程度のものと、相場は決まっているのだが。

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体重は健康のバロメーター。
定期的な体重測定は「いつの間にか太っていた!」を防ぎ、体調の変化を感じ、健康状態の感知につながります。
つい飲みすぎ、食べすぎ、が続いた時も、体重測定をしていると意識が働きやすくなります。
更に『その日食べた物や体を動かした内容』と『体重の動き』を結びつけて振り返ると、「これが原因かな?」と思うちょっとした習慣が見つかるかもしれません。
良い習慣は無理なく続けて、体重増加の原因になっている習慣は控えめにできたら、達人の域ですね!

2014/12/27(土) 午後 1:00 [ 公徳心やコンプライアンス ]


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