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「大相撲」は、人気を挽回しつつあるという。
確かに初場所は、連日「大入り」の垂れ幕が下がっているのが見えた。
「八百長撲滅」という掛け声が効いたかどうかは分からないが、誰が見ても可笑しい相撲はほとんど見られないと聞く。
千秋楽に7勝7敗の力士の勝ちが目立つが、これは止むを得ないところだろう。
勝ち越しがかかれば必死になるだろうし、既に勝ち越しが決まった取り組み相手は、無理をして怪我などしては馬鹿らしいと考える。
これをしも八百長と言うなら、ペナントレース優勝が決まったチームが残り試合に主力を温存するのだって、フェアではないということになるだろう。
大男がぶつかり合う相撲であれば、誰しも意味の薄い取り組みには全力は傾注しない。
まあそこら辺は、それほど頑なになることはないと私は思う。
横綱3人が全てモンゴル勢で占められていることに、不満を持つ人が多いようだ。
日本の「国技」たる相撲が、外国人に席巻されていることが我慢出来ない。
ファンもそういう考えを持つのか、横綱白鵬の取り組みでは相手に声援が大きくなる。
白鵬にしてみれば、それが面白くないらしい。
既に土俵を割った負け力士に、ダメ押しの突きを見舞ったりする。
不快感を、露骨に見せたりもしているという。
優勝回数が歴代1位になり、史上最強とまで言われるようになれば、彼自身相応の自負と自惚れを併せ持つようになるのだろう。
相撲人気を支えているのは自分だ、と考えても不思議ではない。
初場所後のテレビ番組で、白鵬が場所中の取り組みについて不満を述べたらしい。
大関稀勢里との相撲で、ほぼ同時に落ちて取り直しとなった。
行司は白鵬に軍配を挙げ、検査役が物言いをつけた結果とのこと。
「子供でも分かるのに、可笑しい」、とは白鵬の言い分。
取り直しは不必要だった、と言いたいのだろう。
これに、検査役から抗議が出て、理事長が白鵬を厳重注意したそうだ。
「勝負の審判に、力士が文句をつけるのは怪しからん」、ということらしい。
幾度かビデオ放送を観たが、まあ際どい判定だということは分かる。
取り直しで妥当というところだから、検査役は文句をつけられたことが不満だという。
師匠の宮城野親方が理事長に詫びを入れて、一件落着となった。
「白鵬も充分反省しています」、とは親方の弁だが、肝心の白鵬は出て来ない。
「お前も反省している、ということで話すからな」、というような会話があったのではないか。
あれだけの騒ぎになったのであれば、理事長が白鵬を呼びつけて謝らせる、位のことはするかと見ていたが、それで終わってしまった。
優勝33回の大横綱に臍を曲げられたら困る、という懸念が協会側にもあったのだろう。
八百長騒動以来、大相撲は随分対外的に気を使うようになったようだ。
厳正な立会いに関しては、実際のところ良くやったと思っているが、疑惑を持たれるような相撲には、後から厳重注意が行くらしい。
とは言え、外から見ると可笑しな点はまだまだ多い。
一番納得が行かないのは、「張り差し」という技への扱い。
立会いいきなり相手の頬っぺたを平手で叩き、ひるんだところで有利な四つに組む。
以前もあったが、これは一種の「けれん相撲」。
「けれん」とは、芝居で客受けを狙った奇抜な構成で、たまにやれば良いが、しょっちゅうやれば直ぐに飽きられてしまう。
「張り差し」は正にその通りの技で、横に飛んだりするのとほぼ同じ。
とても横綱大関が用いる技ではない。
この「張り差し」を、白鵬が頻繁に見せている。
右手で張れば、脇が空いて相手の差し手を許すことになるのだが、白鵬の「張り」は素早いのと天性の身体の柔らかさで、その不利をカバーしているようだ。
ではだれでもやって良いか、というとこれがそうでもないらしい。
下位の力士が横綱白鵬にこれをかませば、露骨に不快な表情を見せる。
だけでなく、乱暴に突き飛ばしたり、じろりと睨みつけたりもするようだ。
場所後の巡業で、荒っぽい稽古で痛めつけるという話も聞いた。
俺は良いがお前は駄目、では話にならない。
相撲協会に、この「張り差し」への非難は随分来ているはずだが、一向に改まらない。
恐らく相撲の「1手」だから、ということなのだろう。
若しそうなら、下位力士が用いても構わないはずだ。
それをひと睨みで出来なくするのは、天下の横綱の振る舞いではない。
勝って懸賞を受け取る態度が良くないとか、ダメ押しはいかんとか言う前に、こういう点をはっきりさせるのが協会の大事な仕事ではないだろうか。
そもそもあの八百長騒動の幕引きだって、随分好い加減だった。
否認している力士を追放したり、周囲の証言だけで処分を確定させたり、拙速そのものという感が強かった。
蒼国来という中国出身の力士は、2年間の法廷闘争の末に土俵に戻って来た。
つまり、協会の処分の過ちが裁判で糾弾されたわけだ。
だが、彼はひっそりと戻り、ひっそりと相撲を取り続けている。
腹の中に言いたいことは沢山あるだろうが、周囲が言わせないのだろう。
そして、そんな事柄に関しては、横綱審議会はひと言も述べない。
自分たちが推薦して横綱にした日馬富士や鶴竜が不甲斐ない相撲を取れば、厳しい言葉を遠慮なく浴びせるが、推薦した責任は何処かへ消えている。
まあ顔触れを見ても、怪しげな人たちが多いから、こんなものだろうと思うしかない。
要するに、明るい開かれた大相撲と胸を張るのは、3年どころか10年早いということ。
まだまだ正念場にいる、ということをあの人たちは気づいているのだろうか。
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初めましてになります。
なのでコメントももちろん初めて書きましたo(^◇^)o
もっというと書かずにはいられない状態でした(◎>U<◎)
Masterswimmerさんのブログって不思議な魅力がありますよね。
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私、個人的にはちょっとここのところ凹んでいたんです。
でも、Masterswimmerさんのブログからパワーをたくさん貰ってすっごく感謝してます(*^-^)
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koikaren@i.softbank.jp
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お返事楽しみに待ってます\(^○^)/
2015/2/20(金) 午後 10:39 [ naa*v9*gg*0t ]
コメントありがとうございます。
何かお役に立てれば幸いです。
今後ともよろしくお願いします。
2015/2/25(水) 午前 10:07 [ Masterswimmer ]