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子供の頃は、無類の映画好きだった。
中央線の荻窪に住んでいたので、映画館は多い。
暇さえあれば、映画を観ていたような気がする。
子供にそんな金が続く訳は無い。
50年後の今、告白してもいいが、やはり墓場に持って行くべきだろう。
男なら秘密の一つくらい、なんてね。
まあ、誰にでも身に憶えのあることだ、と思うが。
朝から夜12時まで、3軒の映画館をハシゴしたこともある。
警察に、捜索願いを出される一歩手前で帰宅。
何を観たか、は定かではない。
多分、新東宝の3本立てや、洋画2番館あたりをウロウロしていたのだろう。
新東宝の3本立て。
粗製濫造の見本のような写真だった。
時代劇あり、コメディあり、活劇あり。
3本観れば5時間近くかかる。
新東宝は、東宝が労働争議の時に出来た、という。
スターらしいスターもいなかった。
若山富三郎、小笠原竜三郎、和田孝之助、高島忠夫、あたりが二枚目役。
女優は、池内淳子、久保菜穂子、宇治かほる、三ツ矢歌子(知らないだろうなあ)。
悪役はいつでも、天地茂と丹波哲朗。
始まった途端に、誰が悪党か分かってしまう。
だから安心してトイレに行ける。
それでもたまにはヒットも出る。
「明治天皇と日露大戦争」
日本初のシネマスコープと銘打って正月興行。
館内は立錐の余地も無い。
煙草の煙で画面もよく見えない。
天皇は、往年の大スター、嵐寛寿郎。
鞍馬天狗の小父さん、である。
昭憲皇太后は高倉みゆき。
新東宝の社長、大蔵貢の愛人と言われ、
「女優を愛人にしたなら悪いが、愛人を女優にして何処が悪い。」
と開き直った、とかいう話を聞いた。
それはさておき。
あの頃は、どの映画会社も正月には、オールスターキャストという作品を上映していた。
東映なら、片岡千恵蔵、市川右太ェ門、中村錦之助、東千代之介、大川橋蔵。
沢山出さなければいけないから、必然的に演目も限定される。
2,3年おきに「忠臣蔵」、「清水の次郎長」、こればっかり。
苦しくなると、「真田十勇士」などもやったようだが。
大映も似たり寄ったり。
ただ、看板が長谷川一夫になり、勝新太郎、市川雷蔵が続く。
演目はやっぱり「忠臣蔵」や「清水一家」。
東宝だけが、趣向を変えて「社長シリーズ」、「駅前シリーズ」。
松竹、日活はほとんど記憶に無い。
日活は、石原裕次郎だったのだろう。
あの頃の時代劇は、子供にも退屈だった。
なら、何故観るのか。
と訊かれそうだが、よく分からない。
とくに嫌いだったのが、踊りのシーン。
手に造花を持った、大勢の女が踊る。
北朝鮮のマスゲームに似ていた。
もっとも作る側にも言い分があった、と思う。
あれはあれで、大事な役割があったのだ。
踊る女性たちがさっと二手に分かれ、そこにお面を被った侍が出て来る。
ぱっとお面を投げ捨てる。
何だか大袈裟な額の傷跡。
「天下ご免の向こう傷…。」
刀の柄に手をかけて取り囲む悪党武士たち。
「早乙女主水之介なるぞ!」
これこれ、これのためにみんなお金を払っているんだ。
「この印籠が眼が入らぬか?」
「おのおの方、今宵討ち入りにござるぞ。」
決り文句を聞きたいがため。
だからって、子供が深夜まで入り浸っているのも、どうかと思うが。
松井稼頭央の運命は決まったようだ。
打率.211、出塁率.248、長打率.285。
言い訳無用という感すらする。
何処で狂ったのか。
多分、1年目の遊撃手失格からだろう。
昨日はスタメン落ち2日目。
今後出番は、あるのか。
今当たっているホセ.バレンティンは、当分先発。
彼の打棒が湿った時、しかチャンスは無い。
そのチャンスをものに出来るかどうか、だ。
まさかもう荷造りは、始めていないだろうね。
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はじめまして♪検索から伺いました♪昔の映画大好きなはまみです。昔の邦画UPしてますので良かったら遊びにいらして下さいな〜♪ニューヨークはあこがれの所です★
2006/6/3(土) 午後 11:25 [ - ]
コメントありがとうございました。昔の映画には夢がありますね。 つくりは荒っぽくても、そのエネルギーが客を魅了していたのでしょう。 色々ご紹介下さい。
2006/6/4(日) 午前 2:01 [ Masterswimmer ]