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今日のNYポストの一面は「日本人の社長が、日本人の元秘書にセクハラで告訴された!!」
これはアメリカでの話である。
日本の大手自動車会社のトップが、秘書として雇っていた日本人女性に「耐え難い屈辱」を与えた、そうだ。
金額が驚くなかれ、190ミリオンダラー、日本円で217億円である。
私は、こういうスキャンダラスな話にはそれ程興味は無い。
どうせ(と言っては悪いが)何処かで決着がつくだろうし、それでまた一人の弁護士が多額の手数料を手にする、というお定まりのコースを辿るのだろうから。
ただ、このセクハラという、この10数年来急激に増えて来た新しい訴訟形態が、何処までエスカレートして行くのか、それには興味がある。
以前は確かな証拠の無いセクハラ訴訟は、勝つのが難しく又示談金も低額だった。
それがここ数年、物的証拠が無い、つまり状況証拠でも勝てるケースが続発し、示談に持ち込む場合でもその金額がべらぼうに高くなって来ている。
つまり、気軽に低級なジョークを飛ばせる時代ではなくなっているのだ。
10数年前、日本の銀行のNY支店長とランチを共にしたことがある。
彼は、女性行員の扱いの難しさを愚痴っぽく話してくれた。
「女性行員(この場合は現地で採用した日本人ではない場合を指している)を誉めるとか、昇給させるとかいうケースは何も問題はありません。逆の、勤務態度を注意するとか、あまり好まれないポジションに配置転換する場合、私は必ず、私の部屋のドアを大きく開けておくことにしています。」
締め切った部屋で、その行員にとって好ましからぬ案件を切り出して、突然「キャーッ!」と叫ばれる可能性は決して小さくないのだそうだ。
そして、「ボスが私に抱きついてきた。」又は「彼は私を口説いた。」という話になって行く。
銀行はそういうスキャンダルを好まない。
女性行員には詫び料が払われ、彼はよくて転勤、下手すれば解雇されることも充分あり得る、そうだ。
そういう時代を経て、日本人のマネージャークラスの人たちは隙を見せなくなって来ている、はずだ。
しかし、女性と弁護士は次々と新手を探し出して来る。
今も日本で流行っている「振り込め詐欺」のように。
そして、訴訟金額は年々大きくなって来ている。
それにしても今回の金額はけた違いだ。
しかもその手口は旧態依然の、「今晩付き合ってくれ。」程度のコンタクトに過ぎない。
この金額の根拠は、一に大企業のトップが対象であることに尽きている。
係長クラスではこんな金額は出てこないだろう。
このケースがこの先どのような経緯を辿っていくか、多分示談で決着するだろうが、この金額は今後のセクハラ訴訟の先例となることだろう。
「ったく、日本人には困ったもんだ。」
多くの米国企業のトップたちは、今ごろ苦い顔をしているかも知れない。
今朝は、又地下鉄に乗ってマンハッタンのジムへ泳ぎに行った。
持参のバッグを開けて、水着を入れ忘れたことに気付いた。
こういうことはこれが初めてではない。
すでに5,6度は経験している。
以前は、止む無く水泳は諦めてジャクジーに入り、シャワーを浴びてオフィスに戻った。
だが、それはまことに気抜けするものだ。
泳いで体が少々冷え、疲れていてこそのジャクジーである。
朝何もしておらず,元気一杯で入るジャクジーは気が乗らないこと,おびただしい。
温泉だって、バスに揺られて到着してこそ有り難味があるというものだ。
宴会でしこたま呑んで入るのも格別だろう。
ジャクジーだけ入って帰ることは避けたい。
受け付けの女の子に「この人、さっき来たばかりでもう帰るのかしら。ああ、パンツ忘れたのね。」
とは思われたくない。
そう思って、私は予備の水着をバッグの横のポケットに常備することにした。
今回はそれが功を奏した。
予備のパンツは穿きなれていないせいか、あまり身体に馴染まなかったが、予定通り1000ヤードを先ず泳ぎ、続けて100を2本。
ちゃんと身体も冷え、疲れもあって、ジャクジーの温かさは一入だった。
こういう場合は「転ばぬ先の杖」で良かったのかな。
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