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昨晩ヤンキースは10−5でタンパベイ.デヴィルレイズに勝った。
得点だけみると圧勝に見えるが、内情はは少々お寒い。
エースのランディ.ジョンソンが相変わらずピリッとしない。
6回2/3を投げてはいるが、5失点ではとても合格点とは言えない。
彼もそう思っているようで、終始不機嫌な表情を見せていた。
試合は8回、ジョニー.デーモンの満塁ホームランで決まった。
それまでは、まさに薄氷を踏む思いの試合運びだった。
このジョンソンの不調はかなり深刻な不安要素だろう。
5勝2敗という星勘定は合格点に近いが、5.02という防御率は三流投手のそれだ。
一昨年大枚を投じて獲得した3人の投手のうち、ジョンソンは乱調気味、パバーノは未だに故障者リスト、いま一人のジャレット.ライトは、まだ1勝もしていない上に、防御率は7.20。
それでも、強力打線でどうにか首位にいるが、オーナーのスタインブレナーがカミナリを落とすのもそう遠くないだろう。
松井秀喜は、数字は見せてくれた。
5−3、1ホームラン、1打点、だが肝心の後半の攻撃では凡打が続いた。
「クラッチ(チャンス)に打てて初めてヤンキースの選手だ。」とレジー.ジャクソン。
記憶に残る大打者は、好機に強い。
試合が決まってからのホームランは、「Meaningless(無意味)」と冷笑される。
松井はチャンスに強い、という評価があった。
その評価がぐらつき始めているぞ、秀喜。
日本では、「旨いもの」というジャンルが確立されているようで、書店にはレストランガイドがそれこそ山と積まれている。
アメリカでもそれほどではなくとも、「何処へ行けば美味しいものが食べられるか」を案内する本は幾つか出版されている。
「ザガート」という夫婦でやっているガイド本が一番有名で、そこそこ権威もある。
食べ物(Food)、店の雰囲気(Decor)、サービス、の3つを30点満点づつ、90点満点で採点してコメントをつけている。
上位を占めるのは、例年ほとんど同じ顔ぶれだが、多少の移り変わりはある。
ステーキの「ピーター.ルーガー」、フレンチの「ダニエル」、コンチネンタルの「ユニオンスクエアカフェ」と並んでジャパニーズの「ノブ」が高得点を得ている。
ノブ.マツヒサというシェフが俳優のロバート.デニーロと共同経営している店だ。
この人は「ベニハナ」のロッキー.アオキと並ぶサクセスストーリーの主人公である。
日本からペルーへ行き、すし店で働く。
その後ロスアンジェルスで「マツヒサ」という店をオープン、客として来たデニーロと知り合い、そこからはとんとん拍子。
まあ、当然いくらかの浮き沈みはあっただろうが、今では世界中に数店舗を持ち、そのどれもが大流行。
まさに向かうところ敵なしと言いたい、が。
この店、何故か日本人にはあまり評判が良くない。
「味がピンと来ないんだよね。」
「アメリカ人向きに作っているのかなあ。」
「一回行けば良し。」
考えてみれば、日本人はそれほど店のインテリアやサービスに関心を払わない。
「汚い店だけど旨いんだよ。」
「親父が無愛想だけど味は最高だね。」
こいう会話、結構あちらこちらで耳にする。
日本人にとって、味、サービス、室内装飾を同じ持ち点で評価するのは、馴染まないかも知れない。
味50点、サービス20点、室内装飾20点、ではどうだろうか。
「いやいや、味60点、他は15点づつでどう?」
「それよりいっそ味だけで評価、っていうのがあってもいいんじゃない?」
汚い店で、無愛想な親父が供する一皿が、シャンデリアのもとで白服のウエイターが恭しく運んで来るウエッジウッドに盛り付けられた料理よりも高得点。
そういうガイドブックがあったら…、やっぱり買わないだろうな。
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