還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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私は、車で通勤している。
距離にして、片道ざっと20マイル(32km)。
渋滞が無ければ、20分少々の道のり。
が、朝方はそうは行かない。
上手く行って、40分。
事故でもあれば、1時間近くを運転席で過ごすことになる。
嬉しくはないが、週に1度くらいは遭遇する。

運転しながら見られるものは、限られている。
同乗者は自由に周囲を眺められるが、運転者は不便だ。
いきおい、対向車か先行車を眺めることになる。
で、姿勢上、先行車の後部を見ることが圧倒的に多い。
これが結構好奇心をそそる。

普通の場合、車の後部に表示されているものは少ない。
まずナンバープレートは、どんな車にもある。
当然ニューヨークナンバーが多いが、近隣のコネチカットやニュージャージーも混じる。
ノースキャロライナやメリーランドというプレートは、登録を変更していない車に多い。
保険や登録税などが安い州の車は、引っ越してからもそのままにしてある。
期限が来ると、元の居住地まで行って更新する。
「そこまでする値打ちが、あるのか?」
と言うと、あるのである。
特に保険料は、多分半分以下。
車の少ない州は、事故も少ないからだろう。
本当は違反なのだが。

ナンバープレートには、カスタムメイドがある。
流石に字体は変えられないが、7字以内なら自分で拵えることが許されている。
勿論、代金は取られる。
「GLDFNGR」
これは、避暑地モントーク近くで見た。
何と、持ち主の本名が「ゴールドフィンガー」だとか。
「本当?」
尋ねる私に、彼は、
「Yes, Mr. Bond.」
そう答えたから、多分本当だろう。

「STEELDR」 (スチールドア)
これは、ドアを売っている会社のオーナーか。
「MYLINDA」 (私のリンダ)
まあ、カミサンの名前だろうが、余り拝見したくない。
そのご主人だって、夫婦喧嘩の後にはこの車に乗りたくない気持ち、かも知れない。
「CAVIAR」 (キャビア)
これは、キャビア販売会社のオーナーの車だった。
過去形で書いたのは、とっくに倒産したから。

ナンバープレート以外では.…。
車の名前とクラスは、よく見かける。
「Toyota Camry」とか、
「BMW  530i」
などなど。
面白いのは、それ以外の展示物。
多いのが、出身大学のバナーを後部ウインドウに貼っている車。
「Harvard」「Yale」「Princeton」
錚々たる一流大学を見ると、成る程、と思う。
人に見せたくもあるだろう。
その車が小ぢんまりした車の場合、
「その割りには、不遇なのかな」
などと、要らぬ推察をしてしまう。

最近は少なくなったが、
「This car climbed White Mountains (この車はホワイトマウンテンに登った)」
とか、
「This car went to Disney World (この車はディズニーワールドに行ったよ)」
それがどうした、と言いたくなるような文句。
「Jesus is a King (イエスは王だ)」
「Jesus is love (キリストは愛)」
こういうバナーを貼るのは、熱心なクリスチャンらしい。

「Voto for Kerry (ケリーに投票しよう)」
もう随分前の大統領選挙の時のバナーだろう。
しっかり貼ったので、剥がせないのか。
或いは、単にものぐさなのか。

「Baby on board (赤んぼ 乗車中)」
これも一頃、随分見かけた。
バナーではなく、後部ウインドウに吊るす仕掛け。
まあ、だから周囲で乱暴な運転はするな、ということなのだろう。
車間距離も、気持ち長めにとったりする。
「My wife is in trunk (女房はトランクにいるよ)」
一種のブラックユーモア。
これは、流行った。
ご丁寧に、トランクから女性の足のようなものを出して、走っている車も見た。
いささかやりすぎの感あり。

「My mother-in-law is in trunk (女房のお袋はトランクにいるぜ)」
これは、「女房編」の変化球だが、簡単には笑えない。
アメリカでは、義母との折り合いは結構トラブルのもとらしく、時おり新聞記事になったりもする。
もし、あまり仲のよくない義母を横に乗せていて、このジョークを見たら…。
まして、渋滞で延々数十分も、これを見続ける破目になったら…。
きまずいドライブであることは、間違いないだろう。

こういった文句の入ったバナーやプラカードは、このところ下火だ。
一時の熱が冷めた、とでも言おうか。
代って増えて来たのが、国名の略字。
GB は、Great Britain (イギリス)。
FR は、France (フランス)。
IRL は、 Ireland (アイルランド)。
貼っているのは、その国からの一世か二世だろう。
CZ は、Czech (チェコ)。
CH はちょっと難しい。
「Confoederatio Helvetica (コンフェデラシオン ヘルベティカ)」
スイスの正式名称である。

見かけるのは、圧倒的にヨーロッパの国が多い。
次いで、南アメリカ。
AR は、 Argentina (アルゼンチン)。
BR が、 Brazil (ブラジル)。
CL は、 Chile (チリ)。

不思議なことに、アジアのステッカーは全然見かけない。
無い訳ではないだろう。
自動車用品の店に行けば、きっと売っているはず。
中国は、CNという略はちゃんとある。
韓国は、KRだったと思う。
日本などは、JPで良いだろうに。

「じゃあ、お前はJPというマークを貼って走るか?」
こう訊かれれば、考え込んでしまう。
考えた挙句、やっぱり貼らないだろう。
理由は、「ただ何となく」、 ということになるか。


「松井秀喜は、最早アベレージの選手だ」
最近、日本でもニューヨークでも囁かれている。
確かに、成績は今ひとつ。
シーズンの3分の1を終わった時点での、彼の数字。
169打数 47安打 打率 .278。
本塁打5本、打点28。
はっきり言って、年俸13ミリオンの選手の数字ではない。
いいところ、3,4ミリオン止まり。

先ず、パワーが無い。
時おり、「おやっ」というようなホームランを打つが、本当に時おり。
多いのが、ライト前センター前のヒット。
凡打は、2ゴロ、投ゴロ。
あとは力の無い外野フライ。

松井は、手抜きをしない。
常に基本に忠実に、精一杯のプレーをする。
それが分かるだけに、現在の境遇が痛々しい。
まして前を打つA-ロッドの活躍が華々しいだけに、その思いは一入だ。

一体何が悪いのか。
素人の私にそれが分かれば、松井にも苦労が無いだろう。
ただ、プロのアスリートは、故障していても弱音を吐かない。
団体競技では、それはもっと顕著だ。
吐かないのには、理由が幾つかある。
先ず、出場させて貰えなくなる。
これが一番恐い。
出番を虎視眈々と狙っている若手は、数え切れない。
次に、プロ意識という奴。
高給を貰っている以上、多少の故障でもプレーすべき、という考え。
責任感の強い選手ほど、故障を隠してプレーする。

松井は、手首の故障から完全に快復していないのではないか。
どこかに違和感が残っているのではないか。
私には、そう思える。
確証は、無い。
以下は、私の推察。

松井は、フォームで打つバッターだ。
例えば長嶋のように、悪球でも飛びつくタイプではない。
どちらかと言うと、王に近い。
自分の打つべき球を、じっと待つ。
だから、成績にムラが少ない。
最初の3年間が、それを証明している。
16本、31本、21本。
これが、3年間のホームラン数。
打点もコンスタントに、100を越えている。

その彼が、低迷している。
33.8打席に1本のホームラン。
とても、長距離打者のものではない。
だが、フォームに変化は見られない。
少なくとも、私の目には。
すると、力が不足している、という結論になる。
では、その不足の原因は?

どうしても、あの手首の骨折に戻って来てしまう。
野球選手に、故障はつきものだ。
捻挫、打ち身、擦り傷、打撲。
日常茶飯事とも言える。
が、手首を折る、という事態は滅多に無い。
パワーヒッターの手首は、自動車のエンジンである。
松井は、言わば「再生エンジン」で走っているようなものだ。
上手く行けば、完全に旧に復するだろう。
だが、それ以上はあり得ない。
仮に、90%戻ったとする。
打球は、丁度外野手のグラブの辺り。
ということになってしまう。

松井は、トーレ監督が科した「3番バッター」のテストに失敗した。
ジアンビが欠けたラインアップで、6番を打っている。
もしジアンビが健在なら、7番かも知れない。
私は、そんな松井をあまり見たくない。
「打順は、関係ないですよ」
彼は、変らず明るく言うかも知れない。
だが、幾ら彼が否定しても、打順は選手の力を表わしている。
本来なら、松井は5番を打っている筈だった。
少なくとも、トーレのキャンプでの構想では。
今は、6番打者。

松井の手首は、完治するのか。
それともあれが精一杯なのか。
ヤンキース反攻の6月半ば。
気がもめることではある。

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