還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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ロンドンオリンピックが酣である。
怪物マイケル.フェルプスは幾つか取りこぼしをしたが、終盤甦った。
200m個人メドレー、100mバタフライと立て続けに優勝。
最後の400mメドレーで、18個目の金メダルを得て、有終の美を飾った。
誰にも破れない記録だろうが、取りすぎの感がないでもない。
団体の球技なら、チーム全体で1個だ。
マラソン選手が42.195mを走って、1個。
銅メダルで涙にくれる選手が、いっそ清清しい。
勿論フェルプスには何の罪もないが。

アメリカではオリンピックのテレビジョン中継は、NBCの独占放送。
競技時間にではなく、ゴールデンタイムに放送を合わせている。
誰もが見たい有名選手の決勝戦は、全て夜の8時から10時の間に流す。
結果は既にインターネットで流れているから、興趣を削ぐこと夥しい。
誰が勝ったか分かっている競技を、膨大なコマーシャルの間に見せられる。
で、こちらも全て録画して、コマーシャルは飛ばして見る。
我が家で契約している有線テレビには、録画機能がついている。
朝一番で、観たい番組を全て予約してしまう。
それでNHKを観ていても、裏でちゃんと録画をしてくれる仕組み。
優れものと感激しているが、日本にはとっくにあるだろう。

だがこの方式にも、抜き難い不満がある。
どんどん飛ばして肝腎の場面に行く訳だが、それに至るプロセスがない。
相撲の「仕切り直し」抜き、と言えば分かり易い。
やはりスポーツの醍醐味は、徐々に徐々に高まって行く感覚が不可欠。
と言って、際限なくコマーシャルを見せられるのも耐え難い。
ちらっと、「やっぱりNHKだな」なんて思ってしまう。

アメリカに来て驚いたのが、プロ野球の完全放送。
「それでは皆さん、残念ですが此処でお別れします」
8時半になれば日本の野球中継は、無情に終了してしまう。
だがアメリカでは、どんな延長戦でも試合終了まで完遂する。
まだ熱心なヤンキースファンだった頃、夜半1時半のゲームセットまで観たこともあった。
確か延長16回くらいだったか。
「子供の教育に悪いのではないか」
そんな声は何処からも聞かれない。
「観るか観ないかは、親が決めること」
子連れの観客は、残念そうに早めに帰宅していたようだが。
「始めた試合は、終るまでやる」「引き分けはない」
これが大リーグの伝統であり、不文律。
考えようによっては、独りよがりの気味がないでもない。
だがそう決めたのであれば、逡巡するよりは良いのではないか。
野球のパイオニアとしての、自負とも言える。
テレビジョンでもパイオニアだし。

それにしても、オリンピックはどれだけの競技があるのだろう。
野球とソフトボールを除外したが、逆に増えているようにさえ見える。
観るともなく観ていると、
「あれ、こんな種目があったっけ?」
「シンクロナイズド ダイビング」なんか、初見参のようだ。
二人一緒に飛び込むのに、何か意味があるのだろうか。
10人が一斉に飛び込む方が、チームプレーの意義がありそうではないか。
揉めるもとの採点競技を増やすなど、逆行そのもの。
今回のオリンピックは歴史に残る、「採点ミス」の大会と言われているのに。

オリンピックにしろサッカーにしろ、欧州勢が幅を利かせているとろくなことにならない。
つながりの深い元の植民地の票を握っているから、やりたい放題。
えげつない連中もいるから、賄賂で開催地投票に便宜を図ったりする。
サッカーにいたっては、「スポーツマフィア」と言い換えても良いほど。
オリンピックでは「23歳以下に限る」なんて、マイナーリーグ同然。
さらに変なのが「オーバーエージ枠3人」という、奇天烈な制度。
世界に恥ずかしい日本野球の、「外人3人枠」のようなもの。
サッカーとか野球、アイスホッケー、バスケットボールなどは、既に確立された競技会を持っている。
それを無理に、オリンピックに入れる必要があるのだろうか。
何が何でもオリンピックに取り込まないと、と言うのは時代遅れな考え方。
コンパクトに手際よく進行させるオリンピックこそ、現代にマッチしている。
都知事閣下の思惑は知らないが。

全てのものには生命がある。
役割を終えたら、形を変えるか無くなっていくか、どちらか。
何時までもだらだらやっていて、良いことはひとつもない。
日本の「国体」なんかが、その好例だ。
戦後の荒廃から立ち直って行く地方を、活気付けるには充分役立った。
ついでに多くの土建屋や建築屋が潤った。
だが、今や関心を持つ人は少ない。
がら空きのスタンドが、それを証明している。
大会の為の道路の舗装は、全て終ったのではなかろうか。
精々4年に1回で充分。

オリンピックの起源は、古代オリンピックにある。
紀元前10世紀にまで遡る。
ほんの少しの競技で始まり、幾つかの種目が加えられた。
短距離走、レスリング、ボクシング、長距離走、戦車競技などが記録されている。
周辺の国々が参加し始め、優勝者への褒賞が次第に大きくなって行く。
その賞欲しさに買収が行われた、と言うから笑ってしまう。
人間は数千年間同じことを繰り返している、ということが良く分かる。
それが1896年、フランスのクーベルタン男爵によって甦った。
少しづつ種目を増やし、世界的にも認知されて来る。
1980年代、一気に商業化が進む。
曖昧だったプローアマの壁を取っ払い、誰でも参加出来るシステムに変化した。
後は一気呵成。
巨大化し、爛熟し、腐敗し始め、今に至っている。

後は何時崩壊するか、を待つだけ。
ベルリンの壁のように、私がオリンピックの終焉を見られるだろうか?
「紅白歌合戦」とどちらが先に消えるかも、なかなか興味深い。

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