還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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帰国以来、毎日のようにプールで泳いでいる。
温水プールではあるが、流石に早朝には寒さが堪えるようだ。
帰国翌日には、マイナス近い寒さの中、泳いでみると天井が開いている。
プールにはガード以外誰もいないのだから、この天井は私のために開けてあったのかも知れない。
ガードに確かめてみると水温そのものは27,8度あるというのだが、体感で言えば22,3度のようでもあるし、高校時代緑のヘドロの浮いていたプールの水温が18,9度だったが、その感覚に近い。
まあそれでも泳ぎ続けていると体が温まって来るのか、我慢出来ないほどではない。
そう考えながらもう10日以上も水泳を続けているわけだ。
考えてみると、5日以上連続して泳ぐのは実に生まれて初めてではないだろうか。
高校の水泳部員だった時代でも、練習は月曜から金曜までが普通。
夏季合宿の時でも、間で休みがあったのではなかったか。
大きな声では言えないが、お気楽な合宿であったことは認めざるを得ない。

この数日間確かに連続して泳いでいるが、距離のことはまた別の話だ。
一定の距離を決めて泳いでいるわけではないが、それでも何とか500程度は泳ぎたい。
つまりその500をミニマムと考えてプールに入っている。
実を言えば、一度に200以上泳ぐとかなりぐったりとしてしまう。
已む無く少し休んで、再び泳ぎ始める。
当たり前だが、残されたエネルギーは限られているはずだ。
150でまたひと休み。
結局500程度で今日の水泳は終了ということになる。

古い話になるが、私が水泳部に入った時、精々25mしか泳げなかった。
「それしか泳げない奴が何故水泳部に入るのか?」
そう聞かれれば、答える術が無い。
「魔が射した」わけでもないから、単純に「考え違い」をしたということになるだろう。
そもそもシーズンオフの9月に水泳部に入る奴がいるものかどうか。
上級生が「ひょっとしたら隠された大物」を期待してプールサイドに見に来たが、ものの10分とたたないうちに、「暫く皆と一緒にウォーミングアップから始めようね」
翌日、「皆と一緒」のはずのウォーミングアップでさえ、全然ついていけない。
なんせ、他の泳者がターンしている時に、私は折り返しで咳き込んでいる状態。
もう既に昨日の状況を聞いていたのだろう、誰一人驚きもせず非難もしない。
私はと言えば、25m毎に咳き込み眼をこすり、やおら次の25mに向かう。

「おい、どうだ、ひっくり返って泳いでみないか?」
見るに見かねた上級生が声をかけてくれた。
つまり空を仰いで泳げ、ということらしい。
試してみると悪くない。
何よりも呼吸困難もなく、急がなければ幾らでも泳げそうだ。
ただ、泳ぐうちに首ががっくりと垂れ、半分水に浸かった状態で泳ぐことになる。
「うん、それで行こう、明日からはバック専門でやれ」
それから毎日青空を見ながら泳ぐ私の水泳人生が始まったわけだ。

首が垂れる問題は、暫く練習するうちに解決してしまった。
つまり、首の筋肉が鍛えられて長時間首を揚げて泳ぐことが出来るようになったのだ。
練習によってターンもそれなりにこなせるようになる。
ただその時代だから、今風の「クイックターン」ではない。
あの当時、所謂クロールでもクイックターンがこなせる選手はそんなに多くはなかった。
水泳の一流校といわれる数えられる程度の数だっただろう。
私が所属する無名の都立高校の水泳部に一人もいなかったとしても、何の不思議も無い。
実際のところ、我々は同じ学区の都立高校との対抗戦を組んでいたが、クイックターンを見せる泳者は一人もいなかったように思う。
信じられないかも知れないが、当時の一流選手山中毅にしても、200m400m1500mいずれもごく普通のターンで世界記録を打ち立てていたのだから驚くしかない。
コンマ01秒を争う現代のスポーツとは、そもそもの立脚点が異なっているのだろう。

僅か500を泳いで草臥れると、久しぶりに仰向けになって天井を眺めながら泳ぐ。
短期間ではあったが一応専門種目として泳いだのだから、クロールよりは楽だ。
力まずに泳げば4,500くらいは行けそうな気がする。
ただこの背泳ぎという奴は、あまりのろいと溺れかけている状態と見誤れる惧れが無きにしもあらず。
ちゃんと正常に泳いでいることを、きちんと両の手を高く挙げてみせる必要があるようだ。
そういえば、このプールの主のような高齢の女性がいる。
以前私がメンバーだったときにも元気に泳いでいたが、戻って来て見るとちゃんと泳いでいた。
この女性が常に背泳ぎ(?)で、倦むことなく泳ぎ続けている。
一つ見間違えれば土座衛門寸前だが、空中に拳を交互に突き上げて生存を証明してみせる。
まあ午前中のこのプールは高齢者が多いから、ガードたちも見分け方は知悉しているようだ。
油断なく、とまでは行かなくとも、適宜に眼を配っているようではある。
私は居合わせたことはないが、水中に没してガードが引き上げ救急車で病院に運ばれた、というケースも年に何回かはあるようだ。

4,5年前、私は1000〜1500程度泳ぐことが出来た。
2,3年前には、それが1000程度に迄落ち込んだ。
そして今、500前後でアップアップしている。
勿論本人は、数年以内に旧に復せることを確信しているが。
「Comeback player of the year カンバックプレイヤーオブザイヤー」になれるかどうか。

乞うご期待、というところか…。

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