還暦スイマー望郷日記

30余年のニューヨーク、今浦島の心境を…

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このところ、プール通いは週3回程度のペースで落ち着いている。
調子が良い時は2日続けて泳いだりしてみたが、やはり疲れを持ち越してしまうようだ。
朝泳いで、その疲れが取れるのは夕刻近くなる。
色々考えて、水泳とジムでのエクササイズを交互にすることにしてみた。
今日泳いだら明日はジムで器具を使うトレーニングをこなす。
その翌日は再び水泳で1000ほど泳ぎ、その次の日はジムで汗を流す。
ジムには常駐のトレーナーがいて、相談すれば色々とトレーニングの組み立てを指導してくれるらしい。
だがそれは勿論無料ではない。
幾らだか知らないけれど、お金を払ってまでとは思わない。
多分実際にトレーナーの指導を受ければ、それなりの効果はあるのだろうが。

もう20年以上の昔になるが、私はマンハッタンのジムのメンバーだった。
高層ビルの地下に作られたジムでプールと数多いトレーニング器具があった。
そこで私は自己流の訓練をやって、肘を痛めてしまった。
それ以来、私は何処のジムでもトレーニング器具の類にはタッチしない。
だがもうそれは数十年も前のことだし、肘を痛めた理由も分っている。
そこで、自分なりの組み立てを拵えてみることにした。
先ず脚力強化のための「自転車」、勿論固定されたものでペダルの強度は幾段階かに変化出来る。
これは軽いレベルで30分ほどを休み無しで漕ぐ。
次に腕の筋力を鍛えるために、錘に連結されているバーを左右の手で握り伸び切った所から胸辺りまで引く。
これを100回ほどこなして、次は脚と膝の強化のための器具。
胸の辺りまで縮めた両脚を伸ばしながら、前部の鉄板を押しやるのを100回。
何しろ器具は数十種類あるから、有効そうなものを選んで効果的にやらなければならない。
バーベルを持ち上げたり、鉄棒からぶら下がったり、どれも体を鍛えるには如何にも効果的に見えるが、自分の目的に沿った器具を選ぶのが第一歩であることは間違いない。
で、私は鍛えたい部分を決めて器具を選び、一番軽い数値にセットして始めることにした。
上記の3種類の他に、腹筋の器具で軽いレベルを40回、折り曲げた体を背筋と共に伸ばす運動を40回。
都合5種類を水泳の3日に挟んで週3,4回をこなすことにした。

前記したように、ふた昔ほど前私はマンハッタンのジムに通っていた。
ビジネス街の真ん中にあるジムだけに、早朝からビジネスマンが出入りしており9時を過ぎると閑散として来る。
私は何時でも空いている頃合を見計らってプールに行き、稀にトレーニングルームを覗いていた。
寸暇を惜しむ忙しいビジネスマンがほとんどだから、9時過ぎにプールにいるようなメンバーは既にリタイア近い高齢者か、そんな時間でも自由になる幹部クラスだったのだろう。
当時はマンハッタンの至るところにジムがオープンし、安い入会金や月極め料金で会員を募っていた。
そんな乱立するジムは、とに角入会金を集めることが第一で、溢れかえる会員でまともなトレーニングが出来ずに嫌気がさして退会するメンバーは幾ら多くても気にしない。
メンバーが減ったら減ったで、さらに入会金を下げれば良いだけのことだという。
まるで詐欺だが、これを立件するのは難しいらしく、ほとんどの会員は黙って辞めていくそうだ。
私が入っていたジムは大きな保険会社が拵えたもので、メンバーはその会社の社員若しくはそのビルのテナントになっている会社の社員に限られていたようで、私は家人が勤めていた旅行代理店の伝手でメンバーになれた。
月会費は決して安くはなかったが、無料バスタオルや備え付けのシャンプーやスキンクリームなどが完備されており、場所柄朝の9時から夕方の5時までは人影もまばらで結構快適だった。
だが私がマンハッタンからクイーンズに引越しして会社がブルックリンとなると、色々と不便が生じて来る。
先ず家からオフィスへの通勤路に、マンハッタンは全く含まれていない。
若しマンハッタンへ行くなら、それはジムのためだけ、ということになる。
で、結局マンハッタンは諦めて、もとの通りアパートのジムに戻ったわけだ。

出戻ってみると、やはり此処のプールは大きくて奇麗だ。
マンハッタンの地下のプールと異なり、泳ぎながら開かれた天井から青空を眺められる。
背泳ぎが専門の私のためにあるようなプール、と言っても過言ではない。
そのうえ何故かプールは何時でも空いている。
聞けば朝晩や週末などはそこそこ泳ぐ人がいると言う。
だがそれは、時間が自由になる私にはほとんど痛痒にならない。
平日の午前中に行けば、ほとんど無人のプールを独り占め出来る。
泳ぎ終えて、プールの片隅に設えられたジャークージーで暖まれば、快適さはいや増す。
ただ、メンバー不足はこのプールの最大の悩みらしい。
そしてプールの奥にあるレストランスペースは、現在のところがらんどうのままだ。
今まで数軒のレストランが営業したが、長続きしない。
まあレストランと言っても、卵料理中心の朝飯と何処にでもあるようなピザやハンバーグ程度の店だ。
ジムの方でも、メンバーには50ドル見当の無料券を出して集客を手伝ったようだが、使い終わればそれっきり。
私も家人と2人で100ドルの無料券を使って幾度か目玉焼きやオムレツを食べたが、味に感動してそれ以降も通い続ける、などということはない。
今回入った店も、僅か数ヶ月で姿を消してしまった。
今は椅子やテーブルが、積み重ねられた哀れな姿を曝しているのみ。
家人が漏れ聞いたところによれば、新しいレストランが入居する予定はほとんどゼロに近いとか。
此処の店は、以前はジムのメンバーしか入れないなどという訳の分らないルールを作っていたのだが、それを辞めてレストランの客はメンバーでなくても入れるようにしたばかりだったが、店が消えてはどうしようもない。
まあ、どうやっても客を呼び込む力は無かったということらしい。

プールと器具のトレーニングを1日おきにして、ほぼひと月近く経った。
効果の程は分らないが、毎日体を動かしているという実感はある。
自転車にしろ腕や脚の反復運動にしろ、何かをしているという充実感のようなものを感じるようになった。
あと半年、普通の行動を無理なく出来るようになれれば、日本に戻る筋道もつけられそうだ。
勿論体だけ旧に復しても、一人前とは言えないだろう。
肝腎の頭の中身も何とかせせこましい日本の毎日について行けるかどうか。
毎日持ち歩いているスマートフォンを、せめて半分程度使いこなせるかどうか。
課題は多く、道のりは長い。
えらいこっちゃ。

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