あぁ、徒然なるままに

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すがる赤子

夏も終わりが近づいて。
冷やし中華と稲川淳二。

と言う訳で、怪談です。(笑)


母は、今までに何度か入院した事がありまして、
その度に奇妙な体験をしています。

その奇妙な話から一つ。

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母が入院し、ある別の女性と一緒の病室になった時の事。


その女性は産婦人科にかかっていたのですが、どうも「下半身に奔放」な人らしく、
「子供が出来てしまったので堕ろす」と言う事だったそうで。

今までに何度もそう言う事をしているらしく、さも当然のような話し方をしていたとか。

「そんな言い方するんじゃないの。子供は殺されると同じなんだよ。」

母はそう嗜めましたが、その女性は余り聞く耳を持たなかったそうです。



それから2、3日後。

日中、母が病室で寝ていると、布団の中を「何か」がしがみついて昇って来る感触が

「何?何!?」

バフっと布団の裾が捲り上げられ、ガシガシと、「何か」がすがって来るような感覚だったそうです。


後から知った事ですが、丁度その時間は、
母と同室だった女性の中絶手術が行われた時間でした。

中絶手術をした女性は医者が止めるのも聞かず、翌日にはさっさと退院してしまいましたが、
その日からまた、母の周りで変な事が起き始めました。


母が深夜寝ている時、カタカタと何かが小刻みに震える音で目が覚め、
時計を見ると、午前の1時55分。

見回してみると、部屋の入口の欄間のガラスだけがカタカタ震えているのです。
当時は今のように車が多く走っておらず、外の何かの振動や共鳴で、ガラスが
震えている訳ではありません。

母が不思議に思っていると、今度は仏壇の鈴の音と赤ん坊のおもちゃの鈴の音が
混じったような音が遠くから聞こえて来ました。

「リ゛ーン、リ゛ーン・・・・」

時は丁度、丑三つ時。


結局母は、殆ど一睡も出来なかったそうです。
寝られない夜も明け、次の日こそは音に気付かず熟睡出来るようにと
昼寝もせずにいたそうですが、そう簡単には行きませんでした。


何故か1時50分頃に目が覚め、55分から欄間が震え、丑三つ時に鈴の混じった音
前日と全く同じパターンで。


産婦人科も含めた女性病棟なので、他の部屋の赤ん坊のおもちゃが鳴っている音かとも
思ったそうですが、近くの部屋は皆、静まり返ったまま。
どうやら鈴の音は、部屋の入口の震えている欄間と同じ方向から聞こえて来ます。

「・・・廊下の向かいの部屋から?」

入院当初は気にもしていませんでしたが、

「そう言えば向かいの病室って・・・」

部屋の戸を開けてみると、向かいは病室ではなく、「手術室」

深夜の誰もいない、その「手術室」の中から鈴の音が聞こえていたのです。
そして、その鈴の音と共に、微かに赤ん坊の泣き声が。

その時、母は気付きました。

「こないだの子だ!」

余りの恐怖に、母は再び眠れぬ夜を過ごしました。


母は「これでは持たない」と、伯母に話をして、まだ小さかった甥を呼んで泊まらせ、
残り2晩を何とか無事過ごし、退院しました。
幸いにも、その奇妙な「鈴の音」は自宅まで憑いては来なかったそうですが・・・

堕ろされた赤ちゃんが、同情してくれた私の母にすがって来たのでしょう。


母は、この中絶手術をした女性と一緒の病室になった時、
必要以上にコミュニケーションをとらないように心がけていました。
相手のお腹の赤ちゃんに妙な「情」をかけてしまうと、憑いて来そうな予感が
先にしていたとか。


故に、手術と同刻に、その赤ちゃんと思われる「何か」が布団の中に潜って来た時には、
正直「しまった」と思ったそうです。


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