あぁ、徒然なるままに

ちょっと偏った趣味と、独断と偏見をつらつらと〜♪

稲川話

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ま、所謂「怪談」。コワい話の苦手な方は、他の記事をご覧下さい。
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日を跨いでしまって恐縮なのですが、
以前読んだネットの記事で、気になるものがありました。


単に「怖い」ではなく、「幽霊」でも会いたい。
東日本大震災で、大事な肉親を亡くされた方々の、
本当の声、本当の話です。

・・・この手の話は、胸に来るものがありますね。

あれから8年。

花は咲く(オリジナルフルバージョン)

被災地の皆様は、今も大変な思いをされていると思います。
復興を願って已みません。
去年にも大地震があった、北海道も他人事ではありません。
地震大国日本、万一の備えを!


いつか私は、仙台の青葉通り、欅並木に会いに行く。


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置き土産

NHKと戦えるほどに全くTVを観ない我が家では、
始まったことすらも知らないまま、オリンピックも終わっていました。

年が明けたと思ったら、高い空に吹く風ももう冷たく、
近所の草むらに鈴虫が鳴き始め、秋刀魚が美味しいこの季節。
秋の夜長に、稲川淳二。

と言うワケで、しばらく振りに怪談です。
前振り長いよ!

さて。
かなり前の話ですが。

私の父方の実家には、大戦中に沖縄で戦死した伯父がおりました。
戦後ウン十年の節目の戦没者慰霊祭が沖縄であり、
その式典に、父方の親族が皆で行ったときの話。

慰霊祭・式典も終わり、大戦当時の悲劇の地である防空壕に参加者で慰霊に行きまして、
そのとき、親族の中ではちょっと霊感の強い叔母が一人、グループから外れてフラフラと、
まるで何かに招かれるかのように、その防空壕跡の洞窟に入って行ってしまいました。
気付いた回りの人が慌てて追いかけ、その洞窟から引っ張り出したそうですが。

その叔母曰く、

「強い力でどんどん引っ張られて、自分ではどうすることも出来なかったの。
 洞窟の中に入ったら、無数の手が、私を掴んでくるのよ。
 そこで私、言ったの。
  『私にはあなた達を助けられる力がないの。お願いだから、離して』って。
 そうしたら、一斉にその手がすうっと消えて、皆に洞窟から連れ出されてね。」

・・・と言った話を、その叔母が沖縄から帰って間もなく、
体験談として、私の実家に来たときに話して行きまして。

さて、本題はここから。

その叔母が帰ってから、私の母が、まるで手足に鉛が着いたかのように
体中が異様に重たくなって動けなくなり、
家事も出来ずにソファで横になって休んでいたところ、

「ただいま〜」

当時学生だった私の姉が、学校から帰宅。
母はソファに横たわったまま、

「おかえり〜。
  さっきまで、叔母さんが来てたんだ。
  沖縄行ってたんだって。」

「あ、そーなんだ。」

そして姉は、自分の部屋に向かい、その途端、
母の体の異様な重さが、すぅっと抜けるように軽くなり、

「さっきまでの体の重さは何だったんだろ?」

と不思議に思いながら、さて晩御飯の支度に取り掛かろうと思った矢先、

「きゃあっ!」

奥の部屋から、姉が飛び出して来まして。

「今、背中突っつかれた!」

母が姉の背中を見ても、特段何も異常はなく、
姉は渋々自分の部屋に戻ったところ・・・

姉がピアノの練習を始めて間もなく。

「きゃああっ!」

再び絶叫が。

「今、誰かに肩掴まれた!」

肩こり持ちの姉ですから、肩がケイレンでもしたんじゃないかと
母がまた姉の肩を見ても、特段何も異常はなく、
不穏な空気を感じながら、姉はまた自分の部屋に戻ったところ・・・

「きゃあああっ!」

三度目の絶叫が。

「今、後ろに誰かがいた!」

姉曰く、開けたピアノの鍵盤の蓋に自分の姿が映りこみ、
その自分の姿の後ろに、誰か別の人影が見えたと言うのです。

この日のこの時間、家には母と姉の二人きり。
狭い家なので、隠れる所も無く、他に誰かがいるとは思えません。

そこで思い当たったのが、先の叔母の話。
母はまだ、姉に叔母の件の詳細を話していなかったので、
かくかくしかじか、一通り話してみたところ・・・

二人揃って、『それだ!』

三人の共通項は、霊感が強いこと。
叔母が戦場跡で「何か」に憑かれてしまい、
叔母が我が家に来たときに母に乗り移り、
更に帰宅した姉に乗り移ったのでしょう。
そう考えると、合点がいきます。


さて、困りました。
姉に憑いてるこの「何か」を祓うには、どうしたものか。

そこで思い出したのが、知り合いの整体師さん。
家族で時々お世話になっている人なのですが、
「『邪気』を祓う」ことも出来るとも聞いていました。

で、母と姉が、その整体師さんの所に行ってみたところ、

「ありゃ、乗ってるねぇ。」

と、一発で見抜かれたそうです。
判る人には判るんですね。

その整体師さんは、姉の背中に手を置き、「はっ!」と「気」を送り込むと、
姉は背中から「何か」が、すぅっと抜けて行くのを感じたそうです。

それ以来、自宅で変なことは起きなくなりましたが、
全くもって、叔母も困った「置き土産」をしてくれたものです。

霊感が強すぎるのも、考え物ですよね。


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先に書いておきます。
今回は怖くありません。


カミさんが、娘に歌ってあげていた
「おもちゃのチャチャチャ」の歌詞の中で、

みんなすやすや眠る頃
おもちゃは箱を飛び出して

の所で、私が

「・・・それって、ポルターガイスト現象だよな・・・」

とつぶやいた所、カミさんに

「子供の夢を壊すんじゃないっ!」

と怒られてしまいました。(笑)


言葉が言葉なので、一応「稲川話」カテゴリに入れておきます♪

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エレベーター

夏だ!
マッパだ!
稲川淳二だ!
・・・よし、語呂が合ったぞ。(意味不明)


さて、やってまいりました、この季節。
季節の際物、何か一つはネタを書かなきゃ気がすまぬ、と言うワケで。
小学校の頃に読んだ本からのお話を一つ。
・・・古いなぁ、何十年前の話だ。(自爆)


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とあるデパートでのお話。

デパートの営業終了後、警備のために、社員が交代で
6階の宿直室で夜を明かすのだが、このデパートでは、
その宿直の際に地下の食料品売り場から、
夜食として食料品を「失敬」できるという特権があった。

この日の当番は、若手の社員Aと、先輩の社員B。

夜も更けてきた頃、そろそろ夜食を取ろうかという話になったが、
社員Bがなかなかどうして、夜食調達に行こうとせず、

B 「俺、いいわ。部屋で待ってる。」
A 「え、でも、何か食べたいものとか無いんですか?」
B 「任せるわ、適当に見繕って。」

Aは一人宿直室を出て、非常口の明かりしか点いていない暗い売り場の中を
懐中電灯で照らしながら、エレベーターへ。

懐中電灯に照らし出された紳士服売り場のマネキンを人影と見間違え、
一瞬ドキッとするも、そのまま歩みを進めるA。

もちろん、売り場のフロア一面には自分しかおらず、
静まりきったフロアに、自分の靴音だけが鳴り響く。

普段、数え切れないほどの人が行き来するデパートの売り場が、
昼間の賑わいが嘘のようにシンと静まり返り、少し薄ら寂しい雰囲気のなか、
ちょっとした怖さを感じ始めた頃に、エレベーター前に到着。

エレベーターのボタンを押すと、休止状態だったエレベーターに電気が点き、
一呼吸置いて中が明るくなり、ドアが開いた。

目的地は、地下2階の食料品売り場。

ゴゥンと扉が閉まり、エレベーターは地下へ降り始めた。

途中、ガリガリゴリと、何か引っかくような変な音が聞こえたが、
その音が何なのかを確認する間も無く、地下2階に到着。

Aは、その辺に積んであった買い物籠を手に、
懐中電灯で照らしながら食料品売り場の散策を始めた。
小さめの弁当、カップのサラダ、から揚げのパック、サラミチーズ、
そして、お酒も少々。
二人分の食料を適当に籠に入れ、さて宿直室に戻ろうと
エレベーターに向かったところ、先ほどのエレベーターが無い。

「B先輩があとから来るのにエレベーターを呼んだのか?」

しかし、エレベーターは動いている気配が無いため、Aはボタンを押すと、
エレベーターの電光表示は、4階から動き出した。

「先輩は宿直室だし、誰がエレベーターを動かしたんだろ・・・」

一抹の不安を残しつつ、降りてきたエレベーターに乗るA。

宿直室のある6階を押したが、妙な不安感を覚え、扉が閉まるまでが
異様に長く感じられた。

エレベーターは動きだし、Aは移り変わる階数の電工表示を眺めていた。

地上1階・・・2階・・・3階・・・4階・・・
ここでエレベーターは止まってしまった。
ランプは4階と5階の間を点滅したまま。

「何だこれは?」とAが思っていると、いきなりエレベーターの扉が開いた。
目の前には、4階と5階の間のコンクリートの壁。
その壁には、何やら妙な黒ずんだシミが一面に広がっていた。

Aがそれを見た矢先、低く呻くような声が聞こえ始めた。

「・・・お・・・ぉ・・・おお・・・お゛・・・あ゛ぁ・・・」

不気味なものを感じたAは、必死に「閉まる」ボタンを連打すると、
扉は無事に閉まり、目的の階へ動き出した。

エレベーターが宿直室のある6階に着き、
エレベーターを降りたAは、冷や汗でびっしょりだった。

暗闇の売り場の中を、懐中電灯も点けずにひた走り、
宿直室に飛び込むA。

「どうした!?」

Aは、今あった出来事をBに話すと、

「そうか、やっぱりお前も見たか・・・
 だから行きたくなかったんだよな、俺・・・」

Bの話を聞くと、このデパートの建設中、作業中にエレベーターが動き出し、
作業員一人が挟まれて死亡する事故が起きていた。
それが4階と5階の間だったらしく、壁のシミは挟まれた作業員の血の跡で、
何度消そうとしても浮き上がってくるらしい。
社内でも、半ば公然の秘密となっていたようだ。

エレベーターが動き出した時の何か挟まったようなような音は当時の再現で、
聞こえてきた呻き声は、死んだ作業員の断末魔だったのだろう。


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覗きこむ女

秋の夜長に、稲川淳二。
と言うわけで、久々の怪談です。

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とある営業マンのお話。

男は出張で、短期間のウィークリーマンションに入る事になり、
当面のちょっとした荷物を運び入れた当日。
「さて明日から仕事」と、そろそろ寝ようとしていた夜中の12時。

玄関のドアの向こうから聞こえる、ゆっくりと廊下を歩くハイヒールの音。

「隣人か?」

しかしその足音は、ドアの前でピタッと止まってしまった。

「・・・?」

気になり、ドアののぞき穴から覗いてみると、
廊下の奥を向いたまま、少しうつむき加減に立っている
長い黒髪に白いワンピースの女が一人。

「・・・」

30秒程見続けるも、女は微動だにせず立ち続けたまま。

何故ドアの前で立っているのか判らず、

「ここの前の住人か?」

と思い、後ろを振り向いて部屋を見渡し、自分の荷物以外に特段何もないことを確認して
もう一度のぞき穴から外を覗いてみると、
見えたのは、のぞき穴から逆にこちらを覗きこんでいる女の顔。

「ひっ!?」

驚いてドアから飛び退くと同時に、ガリガリとドアを引っ掻きはじめる音。

その音に混じり、力無い女の声が。

「・・・開けてぇ・・・開けてよぉ・・・」

男は鍵のかかったドアに更にチェーンをかけ、部屋の中央まで走り逃げると、
何故か全ての電気が一斉に消え、部屋は闇に包まれた。

電気はすぐに点いたが、振り返って玄関に目をやると、
いつの間にか玄関の中には先程の黒髪の女が。

「!」

女はゆっくりと歩みを進め、近づいてくる。

しかしその女は、数歩進んだ所で止まってしまった。

男は余りの恐怖に女を凝視したままだったが、
歩みを止めた女と対峙したまま、何分とも何時間ともつかぬ時間が流れた。

再び部屋中の電気が消え、また点いた時には、
女の姿は消えてしまっていた。

男は緊張の糸が緩み、その場にへたり込むと意識を失ってしまい、
気が付くと夜が明けていた。

男はロクに寝られぬまま仕事に赴き、何とか帰っては来たものの、
昨晩の事もあり、やはりどうも部屋の居心地が悪く、落ち着かない。

そして再び夜中の12時。

ゆっくりとした足取りのハイヒールの音が聞こえ始めた。

そしてその足音がまた、ドアの前でピタリと止んだ。

「・・・またか・・・?」

流石に今回はドアの覗き穴から廊下を覗く気にはなれず、
部屋の奥にあるベッドに腰掛けたまま、固唾を呑んで玄関の様子をうかがう男の頬を、冷や汗が伝う。

「・・・?」

昨晩とは違う展開に戸惑いながら、ゆっくりと周りを見回してみると、特に何も変化は無い。
恐る恐る玄関の方を見てみるも、女の姿は見当たらない。

「今日は何もないよな・・・?」

ホッとして気が緩んだ途端、また昨晩のように部屋の電気が消えてしまった。

「!」

電気はすぐに点いたが、不穏な空気に不安を覚え、部屋の中を見渡した瞬間。

男は見てしまった。
壁にかかった鏡越しに、自分の後ろに立つ、昨晩の女の姿を。

「うわあっ!」

その場を飛び退いて振り向くも、そこにはもう女の姿は無く、ただ白い壁があるだけ。


男はその晩、電気とテレビをつけたまま、壁を背にして夜を明かした。


「このままじゃ身が持たない」

そう思った男は、翌日、職場の上司に電話をかけた。

「借りてるウィークリーマンションなんですが・・・」
「・・・A町のか?」
「そうです。」
「もしかして、白いワンピースの女か?」
「知ってるんですか!?」
「知ってるも何も、俺も何回も見たよ。 
 寝てるときに金縛りにあって、上から覗き込まれたんだよ。
 うわぁ〜、よりによってそこか・・・」
「知ってるなら、何で話してくれなかったんですか!?」
「話したさ。前に出張から帰って、総務課に。
 『あそこは『出る』から、出張での賃貸手配は止めてくれ』って。
 まさかまたそこに手配になってるとは、俺も知らなかったからなぁ。」
「何とかならないんですか?」
「ならんなぁ、今から手配の変更は。あと数日なんだろ?」
「そうですけど・・・」
「何とか頑張れないか?」
「イヤです。身が持ちません。」
「後は俺の時みたいに、別のホテルに泊まるしかないが・・・自腹だけどな。」
「自腹でいいです。」

男は、ウィークリーマンションから少し離れたホテルに泊まるべく、
身の回りの物だけを鞄に詰め、いざ部屋を出ようとしたその時。

玄関先に掛けられていた小さな額絵が、少し傾いていることに気が付いた。

傾きを直そうと、その額に手をかけた瞬間、額は手から滑り落ち、
その額の裏側には、魔除けの御札が何枚も貼られていた。

「うわ、何だこれは・・・」

そこで男は、ふと思い出した。
女が玄関から入ってこようとしたときに、ここで立ち止まったことを。

「・・・もしや。」

男はふと思い立ち、部屋に戻ってあちこち調べてみた。

壁にかかっている鏡の裏。
ベッドのマットレスの下。
小タンスや机の引き出しの裏。
冷蔵庫の奥。

一見すると判らない、裏と言う裏の全てに、魔除けの御札が貼られていた。

「何だよこの部屋!」

男は逃げるように部屋を出て、残りの数日をホテルで過ごした。

出張が終わって、ウィークリーマンションの部屋を引き上げに男が戻って来ると。
床、机の上、テレビの上、ベッドの上、荷物の上、果てはカバンの中。
女のものと思しき長い髪が、いたるところに散乱していた。

男は荷物をまとめ、再び逃げるように部屋を出ようとしたそのとき。
微かに、かすれたような女の声が聞こえた。

「また私を置いていくの・・・?」


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以上、オールフィクションでお送り致しました♪



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