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その頃早々に武装を潰された 村雲 遥 夜風 は沈黙していたが他の三隻はそうではなかった。
巡洋艦 レール 艦内にて 「戦艦村雲 巡洋艦遥 夜風大破!」 「本艦も通信設備に致命的な損傷を受けています。」 「謎の物体を敵とみなして砲撃を開始する、開始できるか?」 「武装系統の損傷は軽微、行けます!」 「敵の位置は?」 「本艦右舷に6、前方に6、左舷に8です!」 「右舷には戦艦ラケルタが、砲撃は難しいです!」 「ならば本艦は左舷方向の敵に対して砲撃を開始する、火器統制システム、全ての粒子収束主砲、全ての粒子収束副砲を出力最大で左舷方向に、第一第三電磁砲も同じく出力最大で垂直方向に、第一第三第五第七第九ミサイル発射砲口を解放!」 「照準合わせ完了、撃てっ!」 直後左舷側に向いている砲門から幾筋もの光芒が流れ出た。 まず粒子ビームが数個の謎の物体に着弾、直後内部からのエネルギーにより爆発を起こした。 電磁砲も着弾、実体弾は貫通して二つくらいのそれを貫いたようだ。 しかしミサイルは突如物体の周りで着弾せずに爆発した。 「何故ミサイルが無効化されたのだ?」 「不明です!」 数秒後謎の物体が少し強く赤い光を放ち始めた。 「敵周辺に高エネルギー反応、攻撃か?」 予想通りそれは砲撃の前兆であったがレールを狙った砲撃ではなかった。 直後、紅い光がレールをかすめそして右舷方向が急に眩しくなった。 「先ほどの敵の砲撃、ラケルタの主砲と副砲を狙ったようです。」 先程の攻撃によりラケルタは煙に包まれている。 「第二射、ミサイルを除き撃てっ!」 再び砲門から光がほとばしる。 時を同じくしてシュバルトからも幾筋もの光が流れ出た。 謎の物体の方も攻撃を仕掛けて来た。 直後漆黒の宇宙が様々な色に彩られた。 「只今の攻撃は本艦の装甲をかすめました、それにより左舷装甲板が融解!」 船体左舷の装甲が赤熱して飛び散っている。 「火器管制を自動に切り替えます!」 そう言って火器管制員がディスプレイを操作する。 瞬時に砲塔から再び光がほとばしる。 敵もそれに応じてか紅の光を打ち出す前兆を見せた。 「回避行動に移ります!」 「いや待て、周りの艦も航行しているように見えるがおそらく推力が低下しているだろう。 となればここで回避行動をとればさらに友軍艦から離れることになる。」 「了解、現状のまま迎撃します。」 再び数発の光が敵に命中する。 そうした攻防が数十分続いた。 「我々の攻撃により数個の物体を破壊、あと4。」 「レーダー修繕完了、友軍艦の被害状況を調査します。」 そう言って電子作業員がディスプレイを操作する。 数秒後友軍艦の図が映し出され被害個所が被害状況の酷い順に赤、橙、黄、黄緑、緑に色分けされる。 「旗艦村雲 全ての粒子収束主砲、第一第三第四第五粒子収束副砲、第一電磁砲を消失、第二第六粒子収束副砲は中破、第二電磁砲は砲身融解により使用不可、ミサイル発射口は第二第六第九第十五第二十発射口を除き装甲板融解により使用不可、推力は平常時の10%以下。」 「戦艦ラケルタ 第一第二粒子収束主砲、第一第二粒子収束副砲消失、船体左舷の装甲板が赤熱化、推力は平常時の67%。」 「巡洋艦遥 第一第二粒子収束主砲消失、第一第二粒子収束副砲砲身融解により使用不可、敵の攻撃のメインエンジンノズルへの直撃によりエンジン停止。」 「巡洋艦シュバルト 装甲板の一部に融解が見られますがその他の損傷は軽微、推力は平常時とほぼ同等。」 「駆逐艦夜風 損傷は軽微ですが遥と同じく敵の攻撃のメインエンジンノズルへの直撃によりエンジン停止。」 「戦えるのは本艦とシュバルトくらいか・・・。」 そうレールの艦長は呟きそして艦橋にいるクルーに向かってこう言った。 「何があっても我々は故郷へ帰る、絶対に死ぬなよ!」 |
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