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オーストラリアでは水が本当に貴重です。 乾燥した気候のせいで、土地が乾き、当然生活用水もちょっとした気候の変化で不足しがち。 シャワーをするのも、お皿を洗うのも、洗濯もトイレも、とにかくいつも水の節約を心がけながら生活しています。 「蛇口から1滴の水が落ちてもそれをすくいたいくらい…」 と環境問題にも特に興味のなさそうな若者が、何気ない会話の中で話していた時、この国の状況が切実で、幼い頃からその感覚が備わってきたのでしょう。 オーストラリア、とにかくだだっ広いため、貯水池から各家庭に水道管をひこうとすると、とんでもないコストと労力がかかります。 そのため、田舎では雨水を貯める貯水タンクを設置し、空から直接水をまかなっています。 「雨水タンク(Rainwater tank)」です。 オーストラリアの田舎にいくと、かならずといっていいほど、家ほどの高さもある貯水タンクが設置されています。 屋根の上に雨どいをめぐらせたりして、採水し、雨水を集めて生活用水にします。 タンクの水は限りがあり、使いすぎたら、当然ですが、水がないので、料理やシャワー、洗顔などができなくなります。 シャワーも一回一回水を止めながら、ささっと終えます。 皿洗いも節水しながら。 トイレも水で流さないところもたくさんあります。 ■雨音さえもいとおしい オーストラリアから帰国後、日本での皿洗いをみるにつけ、冷や冷やでした。 必要がない時も、蛇口から水がじゃーじゃー出しっぱなし。 全く知らない人に対しても、何度も蛇口をひねって水を止めたい衝動にかられました。 私たちは非常時でなければ自分たちの水の使い方を見直すことができません。 「水の大切さが分かった」 日本で、大きな台風の影響で断水を経験した友達の言葉です。 風呂にも入れない、手も洗えない、断水していない地域で水をもらったり、シャワーを会社で浴びたり、とにかく大変だったと聞きました。。 毎日非常時ともいえる、オーストラリアでは、一滴一滴の水の大切さをかみしめながら、水を使っていました。 そして、雨音一つ一つまでいとおしく、これほど雨の日が待ち遠しく、喜ばしいものなのかと感じました。 ■オーストラリア式ぼっとんトイレ 水が貴重ですから、トイレにいちいちきれいな水を使うわけにはいけません。 それもあり、汲み取り式トイレが発達したようです。 水洗トイレに慣れている私達には、「ぼっとんトイレ」は過去の遺物になっています。 便を水で流すのではなく、一定量集めて取り出す、(時にはそれを堆肥として利用する)それが汲み取り式トイレですが、今の子どもたちはその存在さえも知らないかもしれません。 写真:野外でまったりコンポストトイレ。タンクを数ヶ月に一回、取り替える しかし、オーストラリアの田舎では当たり前のようにそれを見ることができました。 。 ぼっとんトイレを、オーストラリアではコンポストトイレ(=Compost toilet)と呼びます。 あらゆる種類のコンポストトイレに出会いましたが、工夫と知恵に満ちていて、しかも、無駄がなくて…。 すっかりはまってしまいました^^。 ■エネルギー負荷が少ないコンポストトイレ コンポスト(Compost)は堆肥という意味です。 つまり、私達から出たうんちやおしっこを堆肥として利用するため、この名前がついています。 これはニュージーランドでみた、あるコミュニティー(Community・生活共同体)の家庭のトイレ。 清潔感があり、普通のトイレと変わらないように見えますが、これもコンポストトイレです。 昔の陰気な、汚らしいイメージもなく、となりにはお尻洗いまでついています。 この家庭もコンポストトイレにたまった排泄物を利用していました。 これらのコンポストトイレの下には排泄物をためるタンクがあります。 大きさによりけりですが、数ヶ月ためてからそれを取り出し、「熟成」させます。 ある家庭はただ、放置し、ある家庭は促進するため、みみずを入れて、堆肥になるのを手伝ってもらいます。 そして、さらに、数ヶ月たつと、堆肥ができあがり、それを農作物の肥料として使います。 この家庭では、「畑に蒔いてもいいけど、ちょっと抵抗があるし、果樹園に蒔いている」と話していました。 日本では昔は畑に使っていましたが^^ しかし、やはり匂いが気になるとは思いませんか? トイレをした後は必ず、トイレットペーパーはトイレの便器の中に捨て、おがくずも一緒に入れます。 堆肥作りのように、窒素(うんち)や炭素(紙、木など)をおおく含んだものをバランスよく混ぜ合わせないと、異臭が放ち、いい堆肥ができません。 そして、それをかぶせることによって、匂いや虫を防ぐことになります。 考えてみれば水洗トイレは何と無駄の多いことか。 毎日出る排泄物をまだ使える水で遠くの処理場まで持って行き、多量の薬品を使って処理する。 水や排泄物を送る膨大なエネルギーの無駄を考えると、自分のウンチが目の前で処理されて、土に戻ることができる、コンポストトイレのシステムは究極の無駄なしトイレの称号を与えられてもおかしくないと思います。 皿洗いも、その習慣や環境の違いにあ然としました。 台所のシンクに、小さなボールが一つ。 何に使うのかと思ったら、ここにお湯と洗剤をいれ、お皿を次々に入れていく。 そして、そのお湯でお皿を洗い、そして、すすぐ…のかなと思いきや、それで終了。 つまり、すすがない!のです。 初めは、いかにも体に悪そうな食器用洗剤の泡が滴り落ちる皿に、言葉もでませんでしたが、この国の事情を理解し、最後はオーストラリアに滞在する日本人もみんなそれに慣れていくといいます。 せめて、無添加の石けんならまだいいのですが、汚れを根こそぎ落としそうな化学界面活性剤入りの真っ赤な洗剤だったりすると、ひるんでしまいました…。 いいか悪いかはともかく、それくらい水を節約する精神に、打たれました(いろんな意味で…;)
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★雨水タンク・コンポストトイレ
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