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今日は、月刊商工会10月号の記事からのエントリーです。
赤ちゃん連れプランで月刊稼働率80%以上 鹿児島県日当山温泉「You湯」(鹿児島県霧島市)
霧島温泉郷の南端の霧島市街地に位置する日当山温泉は、鹿児島県内最古の温泉で、昔ながらの共同浴場が多い。西郷隆盛が頻繁に訪れた温泉として知られている。
その日当山温泉にある「霧島温泉スパホテルYou湯」は、決して眺望に恵まれているとはいえず、高級な佇まいでもない。無色透明、無味無臭のお湯は、温泉宿として経営していくには、決して有利な条件ではない。そんな温泉だからできることは何かを徹底的に考えた。
―マイナス条件を〝魅力”に転換
無色透明、無味無臭で、肌にとても優しい弱酸性の源泉100%掛け流しの当宿には、以前から赤ちゃん連れや妊婦さんのお客様が多かった。そこに目をつけたのが、自らも子どもを持つ支配人。「優しい」泉質を活かし、赤ちゃんや妊婦さんにも安心して泊まっていただけるプランの開発を思いついた。
―外部環境の強みを活かす
近くには、地元のみならず鹿児島県内外の妊婦さんが安産祈願に訪れる「石體神社」があることも、大きな付加価値をつけてくれた。住宅地にある温泉というロケーションは「隼人温泉病院まで徒歩1分。総合病院や子供クリニックまで車で5分。産婦人科まで車で10分と、すべての病院がある」ことを強みとして打ち出した。こうして2008年7月に「赤ちゃん大満足プラン」が生まれた。
―宿独自のオリジナルサービスも
さらに、自らの経験を生かしてサービスそのものにも徹底的にこだわった。赤ちゃん連れの旅行は、着替えをはじめ、オムツ、ミルク、おもちゃなどが多く、大きな荷物になってしまう。しかし、宿にそれらを準備しておけば、少ない荷物で存分に楽しめる。
そこで予約の際に月齢はもちろん、使っているミルクの銘柄、オムツの種類、メーカー、サイズに至るまでしっかりと好みを聞き、万全の準備を行った。つまり、単にオムツやミルクをそろえるのではなく、嗜好や慣れに合わせて、本当に安心して過ごせるようにという配慮だ。
このプランをきっかけに旅館のホームページをリニューアルし、トップページには赤ちゃんの写真を載せ、大々的にアピールした。その甲斐があって、当初から問い合わせや予約が相次ぐようになった。
(月刊商工会10月号p42-43の記事より一部抜粋)
うちは上の子が3歳、下の子がもうすぐ1歳になるのだが、かねてから子供を旅行には連れて行きづらいなと思っていました。その理由としては、例えば、段差のあまりないフローリングのファミリー向けホテルというのがあまりなかったり、旅館などの和室の部屋があるようなところでも料理やプランなどが子供向けでないといったように、旅行に行こうとすると何かしらの不都合がパッと思い浮かんでしまうからです。ただ、最近は、上の子も大きくなったのでどこか旅行に連れて行ってあげたいなとは常日頃から思っています。そんな時、このような子ども向けや赤ちゃん連れに特化した宿泊施設があると助かると思うし、潜在的に旅行に行きたいと思っている親御さんは意外に多いのではないかと思います。
今回の事例の特徴は、大まかなくくりで言えば、外部環境の機会をうまく捉えて、内部環境の強みを発揮するといことなのだろうと思いますが、ポイントは価格競争ではなく付加価値の競争で競い合う、さらには机上の空論ではなく子育て世代なら誰もが感じるような確実なニーズに対応したことだと思います。当たり前のことのように思えますが、このような当たり前の新規事業展開ができていないケースを非常に多く見かけます。今まで見たことないような技術革新や未知の顧客の獲得を夢見がちですが、地味ではあっても消費者があったらいいなと思うようなものに対応したほうが、ビジネスとして成功をおさめる確率は高くなりますよね。
今回ご紹介した旅館 You湯ホームページアドレス:http://www.you-yu.com/
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